近年、多くの企業のITシステムは、サーバの統合、センタの集約を進める傾向にあり、それに伴い、ITシステムの大規模化、複雑化が進んでいます。その結果、IT運用管理もより難しくなり、IT運用のコストも増大する傾向にあります。
しかし、多くの企業ではIT運用管理に費やすコストは抑制したいと考えており、IT運用の最適化およびコスト削減が急務となっています。さらに、内部統制強化に向けて日本版SOX法対応やITガバナンスへの取り組みも大きな課題となっています。
その中で、ITサービス運用・管理の最適化を実現するための標準的な枠組み「ITIL(R)」の導入・実践がさらに重要性を増してきています。
ITIL(R)の実装には、ITIL(R)に関する高度な知識や各種機能の詳細な設定が必要であり、容易ではありません。
Systemwalker IT Change Managerでは、ITIL v3ベースの「サービストランジション」ライフサイクルのベストプラクティス(模範事例)を搭載した機能を提供します。これによりITIL v3の「サービストランジション」ライフサイクルの導入負荷を軽減し、ITIL v3の実装をより迅速に行うことが可能になります。
Systemwalker IT Change Managerが機能提供するITIL(R)プロセス
変更管理は、ITサービスの中断を最小限にしつつ、有益な変更を行えるようにすることが目標です。変更管理プロセスでは、次のことを実施します。
標準化された手法と手順の使用
全ての変更の構成管理データベースへの記録
変更に対するリスクの考慮
リリースとはテスト済の新規または変更された構成要素のセット(固まり)であり、ハードウェア、ソフトウェア、文書、プロセス、またはその他のコンポーネントの集合です。各リリースは単一の実態として、管理、テスト、および展開されます。
展開とは、リリースを稼働環境へ移行することです。
構成管理は、他のサービスマネジメント・プロセスを支援するために構成要素(Configuration Item、以降CIと表記)を管理します。構成要素の構成レコードを保存するために、構成管理データベース(Configuration Management Data Base、以降CMDBと表記)を持ちます。
移行の計画立案とサポートは、変更を計画し、課題とリスクの管理を行います。
サービスの妥当性確認およびテストは、新規または変更されたサービスが目的に適したものであり(有用性)、また使用に適したものであること(保障)を確認します。
変更結果の効率性や有効性などのパフォーマンスが許容可能であるかを確認します。