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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 リファレンスガイド

1.3.1 rcxadm lserver

名前

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm lserver - L-Serverの操作

【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm lserver - L-Serverの操作


形式

rcxadm lserver create -file file.xml [-nowait]
rcxadm lserver delete -name name [-allow deldisk] [-nowait]
rcxadm lserver modify -name name -file file.xml [-nowait]
rcxadm lserver list
rcxadm lserver show -name name [-format {text|xml}]
rcxadm lserver start -name name [-nowait]
rcxadm lserver stop -name name [-force] [-nowait]
rcxadm lserver restart -name name [-force] [-nowait]
rcxadm lserver move -name name [-to folder] [-nowait]
rcxadm lserver attach -name name {-size size [-disk disk] [-from {pool|vstorage}]|-disk disk} [-exist] [-shared] [-index index] [-system] [-nowait]
rcxadm lserver detach -name name -disk disk [-shared] [-online] [-system] [-force] [-allow deldisk] [-nowait]
rcxadm lserver detach -name name -type server [-nowait]
rcxadm lserver migrate -name name [-to vmhost] [-mode {live|cold}] [-nowait]
rcxadm lserver setup -name name -type network [-dryrun]
rcxadm lserver set -name name -attr boot={default|pxe} [-net network_name]
rcxadm lserver convert [-name name] -with with [-label label] [-comment comment] [-to folder] [-nowait]
rcxadm lserver revert -name name [-nowait]

機能説明

rcxadm lserver は、L-Serverの管理と操作を行うためのコマンドです。


サブコマンド

create

L-Serverを作成します。

delete

L-Serverを削除します。L-Serverに割り当てられているリソースは自動的に解放され、L-Serverの定義も削除されます。

modify

L-Serverを構成するリソースを変更します。

list

定義されたL-Serverを一覧表示します。

以下の情報が表示されます。

show

L-Serverの詳細情報を表示します。

以下の情報が表示されます。

start

L-Serverの電源を投入します。

stop

L-Serverの電源を停止します。

restart

L-Serverを再起動します。

move

L-Serverを指定したリソースフォルダーに移動します。

attach

L-Serverにディスクリソースを接続し、アクセスできる状態にします。

注意

  • L-Serverの電源がONの場合、各OSの手順に従って、増設したディスクを認識させてください。

  • 物理L-Serverの場合、iSCSIブートしているL-Serverに対して、ディスクの増設はできません。

detach

L-Serverからディスクリソースを解放し、アクセスできない状態にします。

-typeオプションを指定し、物理L-Serverの"運用位置"が"起動毎に変更"に設定されている場合、L-Serverから物理サーバを解放できます。

注意

物理L-Serverの電源がONのときにディスクを削減する場合、事前に削減するディスクを未使用にする必要があります。

migrate

L-Serverの配置を指定したホストに変更します。
L-Serverを停止せずに配置を変更するライブマイグレーションと、L-Serverを一度停止して配置を変更するコールドマイグレーションのどちらかを指定します。
物理L-Serverの場合は、指定できません。

setup

物理L-Serverの場合、指定したL-Serverにネットワーク情報を送信します。

情報は送信先のサーバにファイルとして格納されます。

ファイル名とファイルの格納先は以下のとおりです。

  • ファイル名

    net_info.conf

  • ファイルの格納先

    【Windows】
    エージェントのインストールフォルダー\Resource Orchestrator\Agent\etc\net

    【Linux】
    /etc/opt/FJSVrcxat/net

set

物理L-Serverに対して、特定のパラメーターを設定します。

-attrオプションを指定すると、ブートモードが設定できます。

convert

構築済みの仮想マシンや物理サーバとL-Serverを関連付けます。

revert

構築済みの物理サーバや仮想マシンと関連付けられたL-Serverに対して、物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverとの関連付けを解除します。

注意

ディスクリソースが事前に作成されたLUNの場合、ディスク内のデータは削除されません。
deleteやdetachで、事前に作成されたLUNを解放する場合は、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。
ディスク内のデータを削除する方法については、「ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド」の「5.3.3 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。


オプション

-file file.xml

file.xmlには、L-Serverを構成するリソースを定義したXMLファイルを指定します。XMLファイルの定義については、「2.3 L-Server」を参照してください。

【Xen】
VM種別が"RHEL-Xen"の場合、イメージ名は指定できません。

-format text|xml

表示形式を指定します。text、xmlを指定できます。

-formatを省略するとテキスト形式で表示されます。

以下のような作業を行う場合に、XMLを指定し、情報を取得します。

XMLについては、「2.2 L-Serverテンプレート」または「2.3 L-Server」を参照してください。

  • コマンドを使用し、L-Serverの変更を行う場合

  • 既存のL-ServerからL-Serverテンプレートを作成する場合

  • コマンドを使用し、既存のL-Serverと同一構成のL-Serverを作成する場合

注意

VM種別がHyper-Vの仮想L-Serverに対してXML出力を行った場合、StartupRAMおよびMemoryBufferの値に単位が表示されますが、動作には影響ありません。

-nowait

サブコマンドで指定したL-Serverの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-name name

nameには、操作対象のL-Server名を指定します。テナントフォルダーまたはリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、テナントフォルダー名またはリソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

convertサブコマンドを指定した場合、L-Serverに設定する名前を指定します。L-Server名に使用できる文字については、「2.3.1 物理L-Serverの場合」および「2.3.2 仮想L-Serverの場合」のXML指定項目一覧を参照してください。

convertサブコマンドを指定して、-nameオプションを省略した場合、L-Server名は以下のように設定されます。

  • 物理サーバをL-Serverに関連付ける場合

    構築済みの物理サーバの物理サーバ名が「2.3.1 物理L-Serverの場合」の「表2.3 物理L-ServerのXML指定項目一覧」の、L-Server名として取り得る値の場合、物理サーバ名がL-Server名として設定されます。L-Server名として取り得る値以外の場合、エラーで終了します。

  • 構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合

    構築済みの仮想マシンのVM名が「2.3.2 仮想L-Serverの場合」の「表2.5 仮想L-ServerのXML指定項目一覧」の、L-Server名として取り得る値の場合、VM名がL-Server名として設定されます。L-Server名として取り得る値以外の場合、エラーで終了します。

-to vmhost

仮想L-Serverの場合、vmhostには、配置先のVMホストの名前を指定します。VMホストはVMプールに登録されている必要があります。省略時は、VMプールからVMホストを自動的に選択します。

移動先のVMホストは、CPUとメモリの空き容量が存在するものを指定してください。空き容量が不足していると、サーバ間の移動やL-Serverの起動に失敗する場合があります。

-mode live|cold

仮想L-Serverの場合、マイグレーションの方式を指定します。ライブマイグレーションの場合は"live"を指定します。コールドマイグレーションの場合は"cold"を指定します。VMゲストの電源の状態によって、指定できない場合があります。省略時は、移動先でも同じ電源の状態になるように最適な方式で移動します。

-force

stop/restartにおいて、L-Serverで動作しているOSのシャットダウン処理を行わず、サーバを強制的に停止または再起動させる場合に指定します。

detachにおいて、物理L-Serverのディスクリソースの解放時に発生するエラーを無視してディスクリソースの解放を行う場合に指定します。物理L-Serverの場合だけ指定してください。

-to folder

folderには、L-Serverを配置するリソースフォルダーを指定します。階層化されたリソースフォルダーの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。省略時は、ホームフォルダーへ配置されます。

なお、複数のアクセス範囲を指定したユーザーで実行する場合、省略できません。リソースフォルダーを指定してください。

-size size

sizeには、ディスク容量をGB単位で指定します。小数第一位まで指定できます。

-from pool|vstorage

L-Serverに割り当てるディスク容量を切り出すリソースプール名、または仮想ストレージリソース名を指定します。

リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールまたは仮想ストレージリソースの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。

省略時は、ストレージプールを優先的に調べ、自動的に選択します。

-disk disk

L-Serverに割り当てる、またはL-Serverから解放するディスクリソースの名前を指定します。

-index index

ディスクリソースのディスク番号を指定します。デフォルトでは、割当て済みの最後のディスク番号に1を加えた番号になります。最大値は、サーバ種別によって異なります。

-online

L-Serverの電源を入れた状態で、ディスクをサーバから外します。サーバ種別が"VM"の場合だけ指定できます。使用中のディスクを電源が入っている状態で外すと、データや、OSの管理情報に不整合が発生する場合があります。OSやアプリケーションの状態を確認してから利用してください。

【Oracle VM】
L-Serverの電源を入れた状態で、ディスクを外すことはできません。

-exist

物理L-Serverの場合、作成済みのLUNを接続する場合に指定します。

物理L-Serverの場合だけ指定してください。

-shared

物理L-Serverの場合、ディスクリソースをほかのL-Serverと共有する場合に指定します。

物理L-Serverの場合だけ指定してください。

-system

attach/detachにおいて、システムディスクも操作対象になります。省略した場合、システムディスクは操作対象になりません。

物理L-Serverの場合だけ指定してください。

-dryrun

ネットワーク情報ファイルが出力されます。

NIC0_MacAddress="xx:xx:xx:xx:xx:xx"

# Single NIC Information
SingleNics="0"
NIC0_NetworkLinks="0"

NIC0_0_VlanMode="untagged"
NIC0_0_IpAddress="192.168.24.124"
NIC0_0_Vlanid=1
NIC0_0_Netmask="255.255.255.0"
NIC0_0_DefaultGateway="192.168.24.254"
-attr boot={default|pxe}

物理L-Serverの場合、defaultまたはpxeを指定することで、ブートモードを設定します。

ブートモードをPXEに設定する場合、"pxe"を指定します。ブートモードを元のモードに戻す場合、"default"を指定します。

-net network_name

network_nameには、PXEブートするネットワークリソース名を指定します。

ブートモードにPXEが設定されている場合、指定されたネットワークリソース名のネットワークからPXEブートを行います。

-allow deldisk

本オプションはdeldiskだけ指定できます。

以下の操作によって、ディスクの内容が消去されても問題ない場合に本オプションを指定します。ディスクの内容が消去される可能性がある場合に本オプションを省略すると、操作に失敗します。

  • L-Serverの削除

  • L-Serverのディスクリソースの解放

-type server

物理L-ServerでL-Serverから物理サーバを解放する場合に指定します。

-type network

物理L-Serverで、-nameオプションに指定したL-Serverにネットワーク情報を送信する場合に指定します。

-label label

labelには、L-Serverのラベルを指定します。

-comment comment

commentには、L-Serverのコメントを指定します。

-with with

withには、L-Serverと関連付ける、仮想マシンまたは物理サーバを指定します。

リソースフォルダー名およびリソースプール名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。

/リソースフォルダー名/リソースプール名/VMホスト名/仮想マシン名
/リソースフォルダー名/リソースプール名/物理サーバ名
/リソースプール名/VMホスト名/仮想マシン名
/リソースプール名/物理サーバ名

使用例