ここでは、物理L-ServerのXML定義について説明します。
階層指定を行う場合、<Resources>タグを<Folder>タグに変更してください。
「例 リソースフォルダーまたはテナントフォルダー配下にL-Serverを作成」を参照してください。
物理L-ServerのXML定義は以下のとおりです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="L-Server名" label="ラベル"> <Comment>コメント</Comment> <TemplateLink name="L-Serverテンプレート名"/> <ServerImageLink name="イメージ名" version="イメージ世代"/> <ServerType>サーバ種別</ServerType> <Model>モデル名</Model> <BootType>ブートモード</BootType> <PXENetworkLink name="ネットワークリソース名"/> <Disks> <Disk name="ディスク名" type="ディスク接続形態"> <DiskIndex>ディスク番号</DiskIndex> <Exist>事前作成LUN</Exist> <DiskLink name="事前作成LUNのディスク名"/> </Disk> <Disk> <DiskLink name="事前作成LUNのディスク名" /> <DiskIndex>ディスク番号</DiskIndex> </Disk> <Disk> <Exist>事前作成LUN</Exist> <Shared>共有設定</Shared> <DiskLink name="事前作成LUNのディスク名" /> <DiskIndex>ディスク番号</DiskIndex> </Disk> <Disk name="ディスク名" type="接続タイプ"> <DiskIndex>ディスク番号</DiskIndex> <DiskSize>ディスク容量</DiskSize> <From> <VirtualStorage name="仮想ストレージのリソース名"/> <Pool name="ストレージプール名"/> </From> </Disk> </Disks> <NICGroups> <NICGroup> <NICGroupIndex>NIC冗長化グループのインデックス</NICGroupIndex> <NetworkLinks> <NetworkLink name="Network名" index="0" /> <IpAddress>IPアドレス</IpAddress> </NetworkLinks> <NICLinks> <NICLink>NICグループに含まれるNICの番号</NICLink> </NICLinks> </NICGroup> </NICGroups> <NICs> <NIC> <NICIndex>NIC番号</NICIndex> <NetworkLink name="Network名"/> <MacAddress auto="MACアドレス自動選択" from="MACアドレスのアドレスセットリソースまたはアドレスプール"/> <IpAddress>IPアドレス</IpAddress> </NIC> </NICs> <HBAs> <HBA> <HBAIndex>HBA番号</HBAIndex> <WWN auto="WWN自動選択" WWNのアドレスセットリソースまたはアドレスプール/> </HBA> </HBAs> <IOVirtualOptionPool name="アドレスプール名"/> <Policy> <Redundancy>冗長性</Redundancy> <Priority>優先度</Priority> <Repurpose>サーバの自動解放(true|false)</Repurpose> <SpareSelection method="予備サーバ検索論理" /> </Policy> <Primary>次に起動するサーバ</Primary> <From> <PhysicalServer name="物理サーバ名"/> </From> <From> <Pool name="サーバプール名"/> または <PhysicalServer name="物理サーバ名"/> </From> <Spare> <Pool name="予備設定サーバプール名"/> </Spare> <Allocation>リソースの割当て</Allocation> <OSSetting> <ComputerName>コンピュータ名、ホスト名</ComputerName> </OSSetting> </LServer> </Resources> |
要素名 | 説明 | 取り得る値、または例 |
---|---|---|
L-Server名 (*1、*2) (LServer name) | L-Serverの名前 | 先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された64文字以内の文字列 |
ラベル (*1、*2) (LServer label) | L-Serverのラベル(省略可) | 日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列 |
コメント (*1、*2) (Comment) | L-Serverのコメント(省略可) | 日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列 |
L-Serverテンプレート名 (*2) (TemplateLink name) | L-Serverで使用するL-Serverテンプレート名(省略可) | 作成済みのL-Serverテンプレートのリソース名を指定します。 |
イメージ名 (*2) (ServerImageLink name) | L-Serverの起動ディスクに配付するクローニングマスタ名(省略可) | 作成済みのクローニングマスタのリソース名を指定します。 リソースフォルダーを含む名前で指定してください。 参考情報については、「ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド」の「6.1 L-Serverテンプレートを利用しての作成」を参照してください。 |
イメージ世代 (*2) (ServerImageLink version) | L-Serverの起動ディスクに配付するクローニングマスタの世代(省略可) | 整数 |
サーバ種別 (*3) (ServerType) | L-Serverに割り当てるサーバの種別 | "Physical"を指定します。 |
モデル名 (*2) (Model) | L-Serverに割り当てるサーバのモデル名 | L-Serverに割り当てるサーバのモデル名を指定します。 |
ブートモード (*1、*2) (BootType) | L-Serverのブート方法 | L-Serverのブート方法を指定します。
|
PXEブート用ネットワーク名 (*1、*2) (PXENetworkLink name) | L-ServerをPXEブートするネットワークリソース名(省略可) | PXEブートする場合に作成済みのネットワークリソース名を指定します。 |
ディスク名 (*2) (Disk name) | L-Serverに割り当てるディスク名(省略可) | 先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列 |
ディスクの接続形態 (*2) (Disk type) | L-Serverに割り当てるディスクの接続形態 |
ディスク番号が0の場合だけ設定できます。 省略時は、"FC"が設定されます。 |
事前作成LUN (*2) (Exist) | L-Severに割り当てるディスクが、ストレージ管理製品で事前に作成されたLUN、または本製品で自動作成されたLUNであることを指定する(省略可) |
ストレージ管理製品で事前に作成されたLUN、または本製品で自動作成されたLUNを接続する場合、省略できません。 |
共有設定 (*2) (Shared) | L-Severに割り当てるディスクの共有設定(省略可) |
省略時は、"false"が設定されます。 |
事前作成LUNのディスク名 (*2) (DiskLink name) | L-Serverに割り当てる、ストレージ管理製品で事前に作成されたLUN、または本製品で自動作成されたLUNのディスク名(省略可) | 割り当てるディスクの名前を指定します。 |
ディスク番号 (*2、*3) (DiskIndex) | L-Serverに割り当てるディスクの番号 | 0から始まる整数 |
ディスク容量 (*3) (DiskSize) | 切り出すディスクの容量 | ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値 |
仮想ストレージのリソース名 (*2) (VirtualStorage name) | L-Serverに割り当てるディスクを切り出す仮想ストレージ(省略可) | 作成済みの仮想ストレージのリソース名を指定します。 |
ストレージプール名 (*2) (Pool name) | L-Serverに割り当てるディスクを作成する仮想ストレージを抽出するリソースプール | 作成済みのストレージプールのリソース名を指定します。 |
NICGroups (NICGroups) | NICの冗長化グループ定義の集合(省略可) | NICの冗長化が必要な場合に指定します。 1つ以上のNICGroupタグを指定します。 |
NIC冗長化のグループ (*2) (NICGroup) | NICの冗長化のグループ | NIC冗長化のグループを指定します。 NICLinkに指定されたインデックスをもつNICのIPアドレス、Network名は無視されます。 |
NIC冗長化のインデックス (*2) (NICGroupIndex) | NICの冗長化インデックス | NIC冗長化のインデックスを指定します。 NICGroupごとに指定します。 0からの連番で指定してください。 |
NICグループに含まれるNICの番号群 (*2) (NICLink) | NICグループに含まれるNICの番号 | NICグループに含まれるNICの番号を指定します。 NICの番号が複数ある場合、NICの番号ごとにNICLinkを指定してください。 冗長化の組を指定します。 NIC番号は、NICGroupタグを越えて指定できません。 |
NIC (NIC) | NICの定義 | NICを冗長化しない場合、NetworkLinkタグおよびNetworkLinksタグを指定します。 子要素は、IpAddressタグ、NetworkLinkタグ、NetworkLinksタグ、MacAddressタグ、およびNICIndexタグになります。 |
NIC番号 (*2) (NICIndex) | L-Serverに割り当てるNIC定義を識別する番号 | 0から始まる整数 |
Network名 (*2) (NetworkLink name) | L-Serverが接続するネットワーク名 | 作成済みのネットワークリソース名を指定します。 ネットワークリソースが、管理LANリソース、またはiSCSI用のネットワークリソースの場合、vlan_modeに"untagged"を指定してください。 |
ネットワークのインデックス (*2) (NetworkLink index) | ネットワークのインデックス(省略可) | network名が複数の場合、ネットワークのインデックスを指定します。インデックスは0から始まります。1つの場合は省略できます。 |
VLANのモード (*2) (NetworkLink vlan_mode) | VLANのモード(省略可) | VLANのモードを指定します。 以下の方法で指定できます。
vlan_modeを省略した場合もタグVLANでの通信になります。 |
MACアドレス (*2) (MacAddress) | L-Serverに割り当てるMACアドレス | 以下の方法で指定できます。
|
IPアドレス (*2) (IpAddress) | L-Serverに割り当てるIPアドレス(省略可) | 以下の方法で指定できます。 <IpAddress auto="true"/> |
HBA番号 (*2) (HBAIndex) | L-Serverに割り当てるHBA定義を識別する番号 | 0から始まる整数 |
WWN (*2) (WWN) | L-Serverに割り当てるWWN | 以下の方法で指定できます。
|
アドレスプール名 (*2) (IOVirtualOptionPool name) | L-Serverに割り当てるアドレスプール | L-Serverに割り当てるアドレスセットリソース(WWN、MACアドレス)を格納するアドレスプールのリソース名を指定します。
以下の方法で指定できます。 |
冗長性 (*1、*2、*3) (Redundancy) | L-Serverに割り当てるサーバの冗長性 |
省略時は、Noneが設定されます。 |
優先度 (*1、*2) (Priority) | リソース割当て、またはL-Server作成の優先順位 | L-Serverを一括電源操作の対象にする場合またはリソースフォルダーのXMLを使用して、複数のL-Serverを一度に作成する場合の優先順位を1~256の範囲で指定します。 |
サーバの自動解放 (*1、*2) (Repurpose) | 電源OFF時のサーバの自動解放(省略可) | L-Serverに割り当てるサーバを電源OFF時に自動的に解放するかを指定します。 |
予備サーバ検索論理 (*1、*2) (SpareSelection method) | 予備サーバの検索論理(省略可) |
省略時は"keep_spec"が設定されます。 |
サーバプール名 (*1、*2) (Pool name) | L-Serverに割り当てる物理サーバを作成するリソースプール。 | 作成済みのサーバプールのリソース名を指定します。 |
物理サーバ名 (*1、*2) (PhysicalServer name) | L-Serverに割り当てる物理サーバを指定します。 | L-Serverに割り当てる物理サーバを指定します。 |
予備設定サーバプール名 (*1、*2) (Pool name) | 予備設定用のサーバプールを指定します。(省略可) | 冗長性が設定された場合に有効です。 |
リソースの割当て (Allocation) | L-Serverに割り当てられたリソースの状態(省略可) |
本属性が省略された場合、定義ファイルに設定した値が使用されます。 定義ファイルについては、「ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド」の「6.9.1 導入」を参照してください。 |
コンピュータ名、ホスト名 (*1、*2、*4) (ComputerName) | コンピュータ名、ホスト名 | 【Windows/Linux】 |
*1: リソース割当て済み(allocated)、またはサーバが解放された(preserved)状態のL-Serverの変更により、値を変更できるものです。
L-Serverテンプレート名の変更や、L-Serverテンプレート名に指定したL-Serverテンプレートの内容を変更しても、L-Serverの構成は変更されません。
*2:構成定義だけ作成済み(defined)のL-Serverの変更により、値を変更できるものです。
*3: L-Serverテンプレートを使用しない、またはL-Serverテンプレートで指定した値を使用しない場合に指定します。
*4: イメージ配付後に行うパーソナライズ情報です。
例
L-Serverテンプレートを使用し、クローニングマスタを配付しないL-Serverを作成
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="first_server"> <TemplateLink name="small"/> <ServerType>Physical</ServerType> <Model>PRIMERGY BX920 S2</Model> <NICs> <NIC> <NICIndex>0</NICIndex> <NetworkLink name="net01"/> </NIC> </NICs> </LServer> </Resources> |
L-Serverテンプレートを使用し、クローニングマスタを配付するL-Serverを作成
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="second_server"> <TemplateLink name="small"/> <ServerType>Physical</ServerType> <Model>PRIMERGY BX920 S2</Model> <ServerImageLink name="/ImagePool/master_image"/> <NICs> <NIC> <NICIndex>0</NICIndex> <NetworkLink name="net01"/> </NIC> </NICs> <OSSetting> <ComputerName>host1</ComputerName> </OSSetting> </LServer> </Resources> |
L-Serverテンプレートを使用せず、Linuxのクローニングマスタを配付するL-Serverを作成
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="L-Server"> <ServerImageLink name="/ImagePool/RHEL5"/> <ServerType>Physical</ServerType> <Model>PRIMERGY BX920 S2</Model> <BootType>Disk</BootType> <Disks> <Disk> <DiskIndex>0</DiskIndex> <DiskSize>40.0</DiskSize> </Disk> <Disk> <DiskIndex>1</DiskIndex> <DiskSize>30.0</DiskSize> </Disk> </Disks> <NICs> <NIC> <NICIndex>0</NICIndex> <NetworkLink name="net01"/> </NIC> </NICs> <HBAs> <HBA> <HBAIndex>0</HBAIndex> </HBA> </HBAs> <IOVirtualOptionPool auto="true" /> <Policy> <Redundancy>None</Redundancy> <Priority>128</Priority> </Policy> <Repurpose>true</Repurpose> <Allocation>true</Allocation> <OSSetting> <ComputerName>host1</ComputerName> </OSSetting> </LServer> </Resources> |
リソースフォルダーまたはテナントフォルダー配下にL-Serverを作成
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Folder name="リソースフォルダー名またはテナントフォルダー名"> <LServer name="L-Server名" label="ラベル"> <略> </L-Server> </Folder> |
要素名 | 説明 | 取り得る値、または例 |
---|---|---|
リソースフォルダー名またはテナントフォルダー名 (*1) | L-Serverを配置するリソースフォルダーまたはテナントフォルダーの名前(省略可) | 階層指定を行う場合、以下のように記載します。 テナントフォルダー名/リソースフォルダー名 リソースフォルダー名/テナントフォルダー名 |
*1: L-Serverをリソースフォルダー階層下に作成する場合に指定します。
L-Serverの詳細情報から別のL-Serverを作成
以下の情報を変更します。
Resourcesタグで全体を囲む。
LServerタグのnameを変更する。
DiskLinkタグとDiskタグのnameを削除する。(既存LUNを割り当てる場合は、nameを変更する)
タグが存在しない場合、追記してください。
MacAddress、IpAddress、およびWWNタグを変更する。(アドレスを払い出すアドレスプールやリソースを指定する場合)
タグが存在しない場合、必要に応じて追記してください。
Fromタグ内のPhysicalServerやSpareタグ内のPhysicalServerを変更する。(タグを指定する場合)
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="P-Server2" id="WIN-66N8JTJM2BD_2853" label=""> <Comment></Comment> <ServerType>Physical</ServerType> <Model>PRIMERGY BX920 S1</Model> <CPU> <CPUArch>ia32</CPUArch> <CPUPerf>2.0</CPUPerf> <NumOfCPU>0</NumOfCPU> </CPU> <Memory> <MemorySize>0.0</MemorySize> </Memory> <BootType>Disk</BootType> <Disks> <Disk name="P-Server2-0-disk0"> <DiskIndex>0</DiskIndex> <DiskSize>20.0</DiskSize> </Disk> </Disks> <NICGroups> </NICGroups> <NICs> <NIC> <NICIndex>0</NICIndex> <MacAddress auto="true" pool="/AddressPool" /> <NetworkLinks> <NetworkLink name="admin_lan" index="0" vlan_mode="tagged"> <IpAddress auto="true"/> </NetworkLink> </NetworkLinks> </NIC> </NICs> <HBAs> <HBA> <HBAIndex>0</HBAIndex> <WWN auto="true" pool="/AddressPool" /> </HBA> </HBAs> <ExternalIdentifier></ExternalIdentifier> <Current> <PhysicalServer name="chassis4-2" id="WIN-66N8JTJM2BD_83" /> </Current> <ExternalProfile/> <Policy> <Redundancy>None</Redundancy> <Positioning>Fixed</Positioning> <Exclusion></Exclusion> <Priority>128</Priority> <Repurpose>false</Repurpose> </Policy> <Status> <ResourceStatus>stop</ResourceStatus> <PowerStatus>off</PowerStatus> <AllocationStatus>attached</AllocationStatus> <MaintenanceMode>active</MaintenanceMode> <Resources>allocated</Resources> <ServerAllocationStatus>true</ServerAllocationStatus> <DiskAllocationStatus>false</DiskAllocationStatus> <AddressAllocationStatus>true</AddressAllocationStatus> </Status> <From> <PhysicalServer name="chassis4-2" id="WIN-66N8JTJM2BD_83" /> </From> <Spare> </Spare> </LServer> </Resources> |