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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

G.4.7 Oracle VM利用時の注意点

ここでは、Oracle VM利用時の注意点について説明します。


パラメーターを設定できるOSや設定するための前提条件

パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異なります。

詳細は、サーバ仮想化ソフトウェア製品のマニュアルを参照してください。


VMホストの機能について

仮想マシン・サーバーの機能が利用できないVMホストは、VMプールに登録しないでください。

登録した場合、L-Server作成時に使用するVMホストを省略したときに、使用するVMホストとして選択される場合があります。

VMプールに登録し、L-Server作成時に使用するVMホストとして選択しても、L-Serverの作成が失敗します。


スナップショット

Oracle VMを利用する場合、スナップショットは利用できません。


L-Server作成

L-Server作成時、作成したVMゲストのPreferred Serverに配備先のVMホストを設定します。


L-Serverのディスク

電源ON状態でディスクを削減できません。


L-Serverのネットワーク(NIC)

1つ以上のネットワークを定義する必要があります。


L-ServerのCPU性能

L-ServerのCPU性能は、1GHz未満の値を指定しないでください。


サーバ間の移動(マイグレーション)

電源ON状態でのサーバ間の移動を行った場合、電源OFF時に移動元のサーバへ再移動する場合があります。

その場合、電源OFF状態でサーバ間の移動を行ったあと、電源をONにしてください。


L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合

データディスクをSCSIディスクとして接続するため、準仮想化ドライバのインストールが必要です。

準仮想化ドライバをインストールしていない場合、OSがディスクを認識できない場合があります。


VM管理ソフトウェアへのSSLアクセス指定方法

管理コンソールからVM管理ソフトウェアを起動する際に、SSL有効のURLに接続するか、SSL無効のURLに接続するか指定できます。Oracle VM Managerの設定で、Oracle VM Managerへのアクセス時にSSLを有効にしている場合、以下の定義ファイルを作成する必要があります。定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

ovmm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルは、以下の形式で記述します。

キー =

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。それ以外のキーの指定は無視されます。

表G.12 指定項目一覧

指定項目

キー

備考

SSLの有効/無効

ssl

"vmm_ip[:port][,vmm_ip[:port]...]"

vmm_ip: SSL有効のVM管理製品のIPアドレス

port: SSL有効のVM管理製品のポート番号

ポート番号を省略した場合、デフォルトのポート番号(4443)が設定されます。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# Oracle VM Manager
ssl = 192.168.2.2:4443,192.168.2.3:4443


検出される仮想ストレージリソースの数と名前

VMホストに複数のストレージリポジトリが接続されている場合でも、仮想ストレージリソースはVMホストごとに1つだけ検出されます。

表示される仮想ストレージリソースの名前は、VMホストのルートストレージリポジトリのパス名(/var/ovs/mount)を除いた文字列となります。

D1567B83A58D41FEB28FB8897801C7ED


仮想ストレージリソースの空き容量

VMホストに複数のストレージリポジトリが接続されている場合、情報を更新する時点で空き容量が最も多いストレージリポジトリが、仮想ストレージリソースの空き容量として表示されます。

そのため、L-Server作成で作成した仮想ディスク容量に比例して減少しない場合があります。


仮想ストレージリソースの総容量

表示されません。


仮想ストレージリソースの使用済の容量

表示されません。


L-Serverから採取したクローニングマスタ

クローニングマスタは、以下のテンプレート名でOracle VM Managerに格納されます。

"クローニングマスタ名[_index]@世代番号"

ただし、Oracle VM Managerのテンプレート編集画面では、テンプレート名に"@"を含めることができません。本製品で採取したテンプレート情報をOracle VM Managerで編集する場合、テンプレート名に"@"を含まないように修正してください。


VMホストの状態について

VMホストが起動していて、かつ、xendデーモンが起動していない場合でも、VMホストの状態は、"normal"と表示されます。VMホストの状態が"normal"で、L-Serverの操作に失敗する場合、VMホストから以下のコマンドを実行して、xendデーモンの状態を確認し、起動していない場合は起動させてください。

Oracle VM Managerで複数のサーバプールを管理している場合

L-Serverの作成、またはディスク増設を行う場合、以下の条件を満たすイメージ、VMホスト、仮想ストレージを指定する必要があります。

イメージ、VMホストが属するサーバプールは、Oracle VM Managerで確認してください。

VMホストが認識している仮想ストレージの名前は、ルートストレージリポジトリのパス名(/var/ovs/mount)を除いた文字列になります。ルートストレージリポジトリは、VMホストにログインして以下のコマンドを実行すると確認できます。

# ls -l /OVS

lrwxrwxrwx 1 root root 47 Apr 11 23:15 /OVS -> /var/ovs/mount/D1567B83A58D41FEB28FB8897801C7ED