ここでは、EMC CLARiXストレージについて説明します。
EMC CLARiXストレージの設定
本製品は、EMC Navisphere Managerを経由してEMC CLARiXストレージを制御します。
そのため、EMC Navisphere Managerを利用するためのユーザーIDおよびパスワードが必要です。
ユーザーIDの追加方法は、EMC Navisphere Managerのマニュアルを参照してください。
また、本製品とEMC Navisphere Manager間の通信セキュリティ強化のため、本製品がNavisphere CLIを発行する際にセキュリティ・ファイルを利用する方法を採用しています。
セキュリティ・ファイルを作成するコマンドを使って、本製品をインストールしたサーバの以下のディレクリトリにセキュリティ・ファイルを作成してください。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\storage\emc\xxx.xxx.xxx.xxx (*1)
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/storage/emc/xxx.xxx.xxx.xxx (*1)
*1: EMC CLARiXストレージのSPのIPアドレス。
EMC CLARiXが複数台存在する場合、このディレクトリを複数作成してください。
また、セキュリティ・ファイルを作成するコマンドを実行するユーザーIDは、Windowsの場合はSYSTEM、Linuxの場合はrootにしてください。
WindowsのSYSTEMユーザーでコマンドを実行する方法は、以下のとおりです。
サーバの現在時刻を確認します。
ATコマンドにより、手順1.で確認した時刻以降に、naviseccliコマンドによるセキュリティ・ファイルの作成が実行されるように、スケジュールを設定します。
手順2.でスケジュールした時間以降にセキュリティ・ファイルが作成されていることを、ストレージ管理製品の登録により確認します。
例
>C:\Program Files\Resource Orchestrator\Manager\bin>time <RETURN> |
参考
セキュリティ・ファイルの作成方法の詳細は、Navisphere CLIの"-AddUserSecurity"スイッチの説明を参照してください。
注意
本製品では、ホットスペアの定義、RAID Groupの定義、およびTraditional LUNの作成は行いません。事前にホットスペアの定義、RAID Group、およびTraditional LUNの作成を行ってください。
RAID GroupおよびTraditional LUNの作成については、EMC CLARiXストレージのマニュアルを参照してください。
既存のRAID Groupも仮想ストレージとして認識されますが、RAID Groupの用途がホットスペアのRAID Groupは認識されません。
LUNマスキング(LUNマッピング)を定義するStorage Groupは、L-Server作成時に自動作成されるため、事前に作成する必要はありません。
PoolおよびThin LUNは認識されません。
OSおよびマルチパスドライバをインストールする場合、サーバからストレージのアクセスパスを1パスの状態にする必要があります。
本製品とNavisphere CLIは、同一のサーバにインストールする必要があります。
FCポート(target mode)を使用したファイバーチャネル接続だけサポートします。
FCポートへの接続形態は、ファブリック接続だけサポートします。
EMC CLARiXストレージの場合、本製品インストール後にSANストレージのポート組合せ定義ファイルを作成する必要があります。
GUIでは、"CLARiiON"と表示されます。
ファイバーチャネルスイッチにEMC CLARiXストレージを接続する場合
本製品では、EMC CLARiXストレージを接続する場合、ファイバーチャネルスイッチの設定は行いません。
そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して1対1のWWPNゾーニングを事前に設定する必要があります。
I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と、本製品で利用するEMC CLARiXストレージのSPポートのWWPN値を、1対1の組合せでファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義を行う必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。
ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定方法
HBA Port1のWWPN値と、storage_portset.rcxprop定義ファイルのポートセットの1番目に定義された、SPポートのWWPN値の組合せのゾーニング、およびHBA Port2のWWPN値と、ポートセットの2番目に定義されたSPポートのWWPN値の組合せのゾーニングを設定します。
ETERNUS SN200のコマンド実行例は、以下のとおりです。
例
条件
I/O仮想化オプションで提供されたWWN値
"20:00:00:17:42:51:00:0x"
HBA Port1のWWPN値
"21:00:00:17:42:51:00:0x"
HBA Port2のWWPN値
"22:00:00:17:42:51:00:0x"
ポートセットの1番目に定義されたSPポートのWWPN値
"50:0a:09:81:88:bc:43:dc"
ポートセットの1番目に定義されたSPポートのWWPN値
"50:0a:09:82:88:bc:43:dc"
zoneCreate "emc_a_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00" <RETURN> |