仮想L-Serverを作成するには、事前に定義ファイルを作成し、構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を定義したあとで、管理対象サーバを登録します。定義ファイルを作成する前に、対象のサーバを本製品に登録した場合、または、本製品に登録済みのサーバに対して、定義ファイルに記述した構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を変更する場合、定義ファイル作成後にハードウェア情報を本製品に再設定します。詳細は、「1.9.3 ハードウェア保守」を参照してください。
注意
定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が異なる場合、仮想L-Serverの作成または起動に失敗する、または誤ったCPUとメモリ情報で仮想マシンが配備される可能性があります。
必ず、定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が同じであるか確認してください。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
server_spec.rcxprop
【Windows】
Shift-JIS
【Linux】
UTF-8
【Windows】
CR/LF
【Linux】
LF
定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。
ServerSpec,V1.0 |
定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を、カンマ(",")区切りで記述します。
2台以上のサーバを定義する場合は、改行して記述します。
各行は、以下の形式で記述します。
physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size[, cpu_type] |
データとカンマ(",")間に空白があっても無視されます。
同じphysical_serverの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を重複して記述した場合、先に記述されているものが採用されます。
コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。
管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。
物理CPUコア総数を記述します。
0~999までの整数を半角数字で記述します。
0を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。
CPU周波数を記述します。
0~999999までの整数を半角数字で記述します。
メガヘルツを単位とし、1GHzは1000MHzとして記述します。
0を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。
メモリの総サイズを記述します。
0~999999999までの整数を半角数字で記述します。
メガバイトを単位とし、1GBは1024MBとして記述します。
0を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。
CPUタイプを記述します。
カンマ(",")を除く、半角英数字および記号がASCII文字(0x20~0x2bおよび0x2d~0x7e)で構成された64文字以内の文字列で記述します。
省略した場合、画面にはハイフン("-")が表示されます。
例
定義ファイルの例を以下に示します。
ServerSpec,V1.0 ########################################################################### # server_spec.rcxprop # #All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2011 ########################################################################### # # physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type # server001, 8, 3160, 4096, Intel(R) Xeon(R) server002, 8, 2660, 12288, Intel(R) Xeon(R) server003, 2, 2000, 65536 server004, 4, 4000, 4096, Intel(R) Xeon(R) Processor E5501 |