ここでは、エージェントのインストールについて説明します。
L-Serverを複数作成する場合は、クローニングを利用すると、1台のL-ServerにインストールしたOS、修正、本製品のエージェント、サーバ間で共通するソフトウェアを、ほかのL-Serverにコピーできます。
詳細については、「6.1.1 手動OSインストール」を参照してください。
インストール前の準備と確認
エージェントをインストールする前に、以下の項目を確認してください。
排他ソフトウェアの確認
対象システムに「1.3.2.3 排他ソフトウェア」のソフトウェア、および本製品のエージェントがインストールされていないか確認してください。
必須ソフトウェアの確認
システムに「1.3.2.2 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合は、事前にインストールしてください。
注意
ServerView Agentの設定
PRIMERGYシリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agentのインストールで必要なSNMPサービスの設定を行ってください。
SNMPサービスの設定方法については、ServerView Agentのマニュアルを参照してください。
SNMPコミュニティー名には、マネジメントブレードに設定してあるSNMPコミュニティー名と同じ値を設定してください。
SNMPコミュニティー名には、Read(参照権)またはWrite(参照更新権)を設定してください。
SNMPパケットを受け付けるホストは"すべてのホストからのSNMP パケットを受け付ける"か、"次のホストからSNMP パケットを受け付ける"を選択し、管理サーバの管理LANのIPアドレスを設定してください。
SNMPトラップ送信先には、管理サーバのIPアドレスを設定してください。
なお、SNMPトラップ送信先の管理サーバが複数のNICを持つ場合、管理対象サーバと接続されている側の管理LANのIPアドレスを設定してください。
"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュール
Windows Server 2008以外のWindows OSの場合は、インストール時に"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールの格納先の指定を行う必要があるため、本製品のインストールを開始する前に、最新版のモジュールの入手が必要です。
モジュールの入手については、「1.3.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
入手したモジュールは、以下の方法で展開してください。
例
c:\tempにWindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
展開されたフォルダー内にあるキャビネットファイル"deploy.cab"、または"deploy.cab"内に格納されている"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールをインストール時に指定してください。
なお、展開したモジュールはエージェントのインストール後は必要ありません。
インストールフォルダーの準備と空き容量の確認
本製品のインストールフォルダーを決定します。
ただし、リムーバブルディスク上のフォルダーは指定できません。
インストールフォルダー配下にファイルやフォルダーがないか確認してください。
インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
本製品で必要なディスク容量については、「1.3.2.4 静的ディスク容量」と「1.3.2.5 動的ディスク容量」を参照してください。
ポート番号
本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常はポート番号を意識する必要はありません。
本製品で使用するポート番号を、ほかのアプリケーションで使用している場合は、ポート番号がすでに使用されていることを示すメッセージが表示され、インストールは中断されます。
その場合は、本製品で使用するポート番号のエントリーを、重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあとインストーラを起動してください。
ポート番号については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.3.1.2 ポート番号の変更」を参照してください。
管理LANとNICの状態確認
管理LANとして使用するネットワーク(IPアドレス)を決定します。
管理LAN側のNICが有効になっているか確認してください。
管理LANについては、「3.3 ネットワーク環境の事前準備」を参照してください。
注意
本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化
ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャーとエージェント間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。
本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録C ポート一覧」を参照してください。
なお、本製品のインストール時に、ポート番号を変更した場合、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.3.1.2 ポート番号の変更」に従って変更してください。