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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

1.6 管理対象リソース

本製品では、以下のリソースが管理できます。

シャーシ、サーバ、VMホスト、VM管理製品、LANスイッチの管理については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第3章 セットアップの事前準備」を参照してください。

表1.31 管理対象リソース

リソース

内容

シャーシ

サーバブレードを収容するブレードサーバのシャーシです。状態監視、情報表示および電源操作ができます。

物理サーバ

VMwareやHyper-Vなどのサーバ仮想化ソフトウェア製品上で動作する仮想マシンと区別するための、物理的なサーバの総称です。物理サーバを以下の方法で利用できます。

  • 未使用の物理サーバを本製品に登録してL-Serverとして管理

  • 構築済みの物理サーバをL-Serverに関連付けて管理

また、物理サーバ上で動作するVMホストまたは物理OSを検出し、本製品で管理するリソースとして登録できます。

VMホスト

仮想マシンを動作させるためにサーバ上で動作するサーバ仮想化ソフトウェア製品です。例えばHyper-Vの役割が追加されているWindows Server 2008 R2、VMwareのVMware ESX、およびOracle VM Serverがこれに相当します。

VMホストに対して監視、情報表示、HBA address renameの設定、およびサーバ切替え操作などができます。
また、VMホストを登録すると、VMホスト上のVMゲストも自動的に検出され、サーバーツリー配下に表示されます。サーバーツリーからはVMゲストの電源操作やマイグレーション操作などが行えますが、自動検出されたVMゲストは、L-Serverとしての操作は行えません。

VM管理製品

複数のサーバ仮想化ソフトウェア製品を統合管理する製品です。例えばVMwareでは、VMware vCenter Server、Hyper-Vでは、SCVMM、Oracle VMでは、Oracle VM Managerがこれに相当します。

本製品に登録して連携することで、VMゲストに対する機能が利用できるようになります。

LANスイッチ

ブレードサーバのシャーシに搭載されたLANスイッチ(LANスイッチブレード)と、それに接続されたLANスイッチです。
LANスイッチブレードに対しては、状態監視、情報表示およびVLAN設定ができます。
LANスイッチブレードとその他のLANスイッチに対しては、本製品のネットワークマップ機能により、以下の情報が表示されます。

  • 物理サーバと仮想マシン内(仮想スイッチ、VMゲスト)のネットワーク構成

  • 各リソース間のネットワーク接続状態

  • 物理サーバと仮想マシン内のVLAN設定状態

VMゲスト

仮想マシン上で動作するOSです。
VMゲストの状態監視、情報表示および電源操作などができます。ServerView Resource Coordinator VEの機能に加えて、以下の機能が利用できます。

  • 新たなVMゲストをL-Serverとして管理

  • 構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付けて管理

仮想スイッチ

VMホスト上で、VMゲストのネットワークを管理するために利用する仮想的なLANスイッチです。
Hyper-Vでは仮想ネットワークという概念で表現されています。
Hyper-Vの仮想ネットワークとVMwareの標準機能である仮想スイッチをサポートします。
Cisco Nexus 1000V 仮想スイッチについては、サポートしていません。

ディスクリソース

サーバに割り当てるディスクのリソースです。EMC CLARiXストレージおよびETERNUSストレージの場合はLUN、NetAppストレージの場合はFlexVol、EMC Symmetrix DMXストレージの場合はデバイス、VMゲストの場合は仮想ディスクが相当します。

仮想ストレージリソース

ディスクリソースを切り出すことができるリソースです。RAIDグループ、アグリゲート、DISKグループ、およびVM作成用ファイルシステム(VMwareのVMFS(データストア)など)が相当します。
ETERNUSストレージのRAIDグループ、NetAppストレージのアグリゲート、およびVM作成用ファイルシステムからはディスクリソースを動的に切り出すことができます。

ストレージ管理製品

1つまたは複数のストレージを統合管理する製品です。EMC CLARiXストレージでは、Navisphere、EMC Symmetrix DMXストレージではSolutions Enabler、ETERNUSストレージではETERNUS SF Storage Cruiser、NetApp社製ストレージではData ONTAPがこれに相当します。
本製品に登録して連携することで、ストレージに対する機能が利用できます。

ネットワークリソース

L-Serverが利用するネットワークの情報を定義したリソースです。
L-ServerのNICをネットワークリソースに接続することで、物理と仮想のネットワークスイッチが設定され、L-Serverが通信できるようになります。
ネットワークリソースにIPアドレスの範囲が設定されている場合、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。

詳細については「1.2.6 ネットワーク設定の簡易化」を参照してください。

アドレスセットリソース

WWNおよびMACアドレスです。物理L-Server作成時に必要です。

仮想イメージリソース

VM管理製品でVMゲスト作成に用いるテンプレートを利用したイメージ、またはL-Serverからクローニングマスタを採取したイメージです。

物理イメージリソース

L-Serverからクローニングマスタを採取したイメージです。