Interstage Application Server 8.0(Interstage 8.0)での変更内容を説明します。
■イベントチャネルを閉塞モードで停止する場合の停止処理
Point-To-Pointモデルのメッセージングモデルのイベントチャネルを閉塞モードで停止した場合の停止処理が以下のように変更されました。
Interstage V7.0以前(変更前)
閉塞終了モードを指定した場合、イベントチャネルにイベントデータが蓄積されている間は、イベントチャネルは停止しません。イベントチャネルに蓄積されているイベントデータがコンシューマに配信されて削除されるか、生存時間に達して削除された段階で、イベントチャネルが停止しました。
Interstage 8.0以降(変更後)
閉塞終了モードを指定した場合、コンシューマが接続された状態でイベントチャネルにイベントデータが蓄積されている間は、イベントサービスは停止しません。イベントチャネルに蓄積されているイベントデータがすでに接続されているコンシューマに配信されて削除されるか、生存時間に達して削除された段階で、イベントサービスが停止します。
Interstage V7.0(変更前)以前の停止処理を行いたい場合は、essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドで設定できます。essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“essetcnf”および“essetcnfchnl”を参照してください。
■esmonitorchnlコマンドの表示形式
esmonitorchnlコマンドの表示形式が以下のように変更されました。
Interstage V7.0以前(変更前)
“接続時刻”は、“Date”と表示されました。
“プロキシ種別(Kind)”が表示されました。
Interstage 8.0以降(変更後)
“接続時刻”は、“Date”から“Connected Time”に変更して表示されます。
“プロキシ種別(Kind)”が削除され、代わりに“最終アクセス時間(Final Access Time)”が表示されます。
esmonitorchnlコマンドの表示形式の詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“esmonitorchnl”を参照してください。
■essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドのオプション
essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドのオプションが以下のように変更されました。
Interstage V7.0以前(変更前)
-dcacheオプションにより不揮発チャネル運用時のイベントデータのメモリキャッシュ数の設定が可能でした。
Interstage 8.0以降(変更後)
-dcacheオプションが削除となり、不揮発チャネル運用時のイベントデータのメモリキャッシュ数は10000000となりました。
■トレース情報
トレース情報がプロセス単位でも採取可能となったことから、イベントサービス運用時に必要なディスク容量、および共用メモリサイズが変更されました。
ディスク容量については“チューニングガイド”の“運用時に必要なディスク容量”-“サーバ機能を使用する場合”を、共用メモリサイズについては“チューニングガイド”の“サーバ機能運用時に必要なシステム資源”-“イベントサービスのシステム環境の設定”を参照してください。
■サンプルプログラム
C言語およびC++言語のサンプルプログラムは、Microsoft(R) Visual C++(R) .NET Standardのコンパイラ用に変更されています。
■イベントサービスの自動セットアップ
Interstage 8.0以降では、Interstage V6.0で対応していたインストール後、自動的にイベントサービスのセットアップを行っていた処理が対応されていません。
そのため、essetupコマンド、Interstage統合コマンド、またはInterstage管理コンソールを使用してイベントサービスのセットアップを行ってください。