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Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド

7.4.6 Interstage Application Server V6.0での変更内容

  Interstage Application Server V6.0(Interstage V6.0)での変更内容を説明します。

configファイルの移行

  configパラメタにおいて以下の2つの既存定義が削除されました。

  なお、以下の3つのパラメタが追加されました。新規パラメタの意味については“チューニングガイド”を参照してください。

新規パラメタ

旧定義から新定義への移行方法

max_IIOP_resp_requests

max_IIOP_resp_con × (max_IIOP_req_per_con +1)

max_IIOP_local_init_con
(
省略値:256
右記が256の場合、記述不要)

以下の内の最大値
max_IIOP_init_con
・256

max_IIOP_local_init_requests
(
省略値:4096
右記が4096以下の場合、記述不要)

以下の内の最大値
max_IIOP_init_con × max_IIOP_req_per_con
・4096


  config移行後、max_IIOP_init_conmax_IIOP_req_per_conの旧定義は削除してください。
  旧定義のconfigを移行せずに使用した場合、max_IIOP_local_init_conmax_IIOP_local_init_requestsは、上記の計算式に従って計算されます。また、max_IIOP_resp_requestsは、以下の計算式に従って計算されます。


max_IIOP_resp_requests

条件

設定値

number_of_common_bufferが0以外

max_IIOP_resp_con ×
(max_IIOP_req_per_con+1)

number_of_common_bufferが未定義、または0

max_IIOP_resp_con <
(max_IIOP_req_per_con+1)

[max_IIOP_resp_conと10の内の最小値] ×
(max_IIOP_req_per_con+1)

max_IIOP_resp_con >=
(max_IIOP_req_per_con+1)

max_IIOP_resp_con ×
[(max_IIOP_req_per_con+1)と10の内の最小値]

  number_of_common_bufferの計算式については“チューニングガイド”の“CORBAサービスの動作環境ファイル”にあるnumber_of_common_bufferの説明個所を参照してください。


SSL環境の構築

  Interstage V5.x以前において使用していたodsetSSLコマンドはInterstage V6.0以降においても使用可能ですが、odsetSSLコマンドを使用して構築したSSL環境はInterstage管理コンソールを使用して操作することはできません。
  Interstage管理コンソールによって構築したSSL環境を使用する設定になっている場合にodsetSSLコマンドを使用すると、odsetSSLコマンドによって構築したSSL環境が有効になります。逆に、odsetSSLコマンドによって構築したSSL環境を使用する設定になっている場合にInterstage管理コンソールによって構築したSSL環境を使用する設定に変更するとInterstage管理コンソールによって構築したSSL環境が有効となります。


OD_impl_instの定義ファイル

  Interstage V6.0以降では、サーバアプリケーション起動時に、サーバアプリケーション開発言語の自動判定を行います。それに伴い、OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定する定義ファイルについて、以下の定義が廃止となりました。

  Interstage V5.x以前と同様に、lang定義を指定して登録することも可能です。


マニュアルから削除された定義

  以下の定義についてのマニュアル記載が削除されました。マニュアルから削除された定義については、定義された場合の動作は旧バージョンと変更はありませんが、説明についてはInterstage V5.x以前の旧バージョンマニュアルを参照してください。


マニュアル削除定義

旧マニュアル参照個所

server per method

“リファレンスマニュアル(コマンド編)” > “OD_impl_inst”
Interstage Application Server Standard/Enterprise Editionのマニュアルの場合は以下の個所も参照できます。
“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)” > “CORBAアプリケーションの設計” > “サーバアプリケーションの起動タイプ”

max_file_descriptors

本定義はWindows(R)版には存在しませんので、Windows(R)版のマニュアル記事は旧バージョンにもありません。SolarisとLinuxについては以下の場所です。
“チューニングガイド” > “CORBAサービスの動作環境ファイル” > “config”

client_bind
ssllib
msg_compatible

“チューニングガイド” > “CORBAサービスの動作環境ファイル” > “config”

max_session
max_connectionmax_request

“チューニングガイド” > “CORBAサービスの動作環境ファイル” > “gwconfig”


サンプルプログラム

  C++サンプルプログラムのMakefileがWorkShop 5.0以降のコンパイラ用に変更されました。WorkShop 4.2シリーズのC++コンパイラを使用する場合はMakefileを修正する必要があります。