Interstage Application Server V6.0(Interstage V6.0)での変更内容を説明します。
■configファイルの移行
configパラメタにおいて以下の2つの既存定義が削除されました。
max_IIOP_init_con
max_IIOP_req_per_con
なお、以下の3つのパラメタが追加されました。新規パラメタの意味については“チューニングガイド”を参照してください。
新規パラメタ | 旧定義から新定義への移行方法 |
---|---|
| max_IIOP_resp_con × (max_IIOP_req_per_con +1) |
| 以下の内の最大値 |
| 以下の内の最大値 |
config移行後、max_IIOP_init_conとmax_IIOP_req_per_conの旧定義は削除してください。
旧定義のconfigを移行せずに使用した場合、max_IIOP_local_init_conとmax_IIOP_local_init_requestsは、上記の計算式に従って計算されます。また、max_IIOP_resp_requestsは、以下の計算式に従って計算されます。
条件 | 設定値 | |
---|---|---|
number_of_common_bufferが0以外 | max_IIOP_resp_con × | |
number_of_common_bufferが未定義、または0 | max_IIOP_resp_con < | [max_IIOP_resp_conと10の内の最小値] × |
max_IIOP_resp_con >= | max_IIOP_resp_con × |
number_of_common_bufferの計算式については“チューニングガイド”の“CORBAサービスの動作環境ファイル”にあるnumber_of_common_bufferの説明個所を参照してください。
■SSL環境の構築
Interstage V5.x以前において使用していたodsetSSLコマンドはInterstage V6.0以降においても使用可能ですが、odsetSSLコマンドを使用して構築したSSL環境はInterstage管理コンソールを使用して操作することはできません。
Interstage管理コンソールによって構築したSSL環境を使用する設定になっている場合にodsetSSLコマンドを使用すると、odsetSSLコマンドによって構築したSSL環境が有効になります。逆に、odsetSSLコマンドによって構築したSSL環境を使用する設定になっている場合にInterstage管理コンソールによって構築したSSL環境を使用する設定に変更するとInterstage管理コンソールによって構築したSSL環境が有効となります。
■OD_impl_instの定義ファイル
Interstage V6.0以降では、サーバアプリケーション起動時に、サーバアプリケーション開発言語の自動判定を行います。それに伴い、OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定する定義ファイルについて、以下の定義が廃止となりました。
lang
Interstage V5.x以前と同様に、lang定義を指定して登録することも可能です。
■マニュアルから削除された定義
以下の定義についてのマニュアル記載が削除されました。マニュアルから削除された定義については、定義された場合の動作は旧バージョンと変更はありませんが、説明についてはInterstage V5.x以前の旧バージョンマニュアルを参照してください。
マニュアル削除定義 | 旧マニュアル参照個所 |
---|---|
server per method | “リファレンスマニュアル(コマンド編)” > “OD_impl_inst” |
max_file_descriptors | 本定義はWindows(R)版には存在しませんので、Windows(R)版のマニュアル記事は旧バージョンにもありません。SolarisとLinuxについては以下の場所です。 |
client_bind | “チューニングガイド” > “CORBAサービスの動作環境ファイル” > “config” |
max_session | “チューニングガイド” > “CORBAサービスの動作環境ファイル” > “gwconfig” |
■サンプルプログラム
C++サンプルプログラムのMakefileがWorkShop 5.0以降のコンパイラ用に変更されました。WorkShop 4.2シリーズのC++コンパイラを使用する場合はMakefileを修正する必要があります。