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Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド

7.4.3 Interstage Application Server / Interstage Web Server V9.0での変更内容

  Interstage Application Server / Interstage Web Server V9.0(Interstage V9.0)での変更内容を説明します。

OD_impl_instコマンドについて

  OD_impl_instコマンドにおいて、-tオプション、-uオプション、および-gオプションを指定した際の動作が変更されました。また、-axオプションで指定するCORBAアプリケーション情報定義ファイルについて、設定可能な値が変更されました。


configファイルの移行

  以下のパラメタの初期値(省略値)が変更されました。

パラメタ名

初期値(省略値)

変更前

変更後

period_client_idle_con_timeout

0

96


  configパラメタにおいて以下の2つの既存定義が削除されました。

  また、以下のパラメタが追加されました。

  なお、これに伴い以下のパラメタの意味が変更されています。

  新規パラメタおよび変更されたパラメタの意味については“チューニングガイド”を参照してください。


クライアントにおける無通信監視タイムアウトの動作について

  クライアントにおける無通信監視(configパラメタ“period_client_idle_con_timeout”で設定されるタイムアウト監視)の時間を超過した際の動作が変更されました。

odadmin_exコマンドのデサポートについて

  odadmin_exコマンドはInterstage Application Server V9.0以降でデサポートとなりました。CORBAサービスの初期環境設定を行う場合は、Interstage統合コマンドのisinitコマンドを使用するか、Interstage管理コンソールを使用してください。


インスタンス保持機能使用時の注意事項

  CORBAアプリケーション情報定義ファイルに“iswitch=ON”を指定してインスタンス保持機能を使用しているアプリケーションの場合、クライアントにおける無通信監視時間(configパラメタ“period_client_idle_con_timeout”で設定されるタイムアウト監視時間)について注意する必要があります。

  Interstage V9.0以降では、“period_client_idle_con_timeout”の初期値が変更さした。これにより、クライアントにおける無通信監視がデフォルトで有効になります。
  クライアントにおける無通信監視タイムアウトが発生した場合、サーバとのコネクションが切断され、インスタンスが開放されます。このため、インスタンス保持機能がユーザの意図どおりに動作しない可能性があります。インスタンス保持機能を使用する場合は、クライアントにおける無通信監視タイムアウトが発生しないように、サーバへのリクエスト送信間隔と“period_client_idle_con_timeout”の値についての考慮が必要となります。


システム資源について

  共有メモリに対するシステムパラメタの計算式が変更されました。詳細は“チューニングガイド”を参照してください。


ファイルの権限について

  以下のファイルの権限が変更されました。

ファイル名

変更前の権限

変更後の権限

<CORBAサービスのインストールパス>/var/log

0666

0644

<CORBAサービスのインストールパス>/var/log.old

0666

0644

■C++アプリケーションのライブラリについて

Sun WorkShop 4.2でC++のCORBAアプリケーションを開発する際に使用していたlibOMcpp.so、libOMcncpp.so、libOMlbocpp.soは使用できません。Forte Developer 6以降でC++のCORBAアプリケーションを開発する際にはlibOMcpppoa50.so、libOMcncpp50.so、libOMlbocpp50.soを使用してください。詳細は“アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)”を参照してください。