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Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド

7.4.1 Interstage Application Server V9.2での変更内容

  Interstage Application Server V9.2(Interstage V9.2)での変更内容を説明します。

CORBAワークユニットの標準出力・標準エラー出力について

  COBOL言語で作成したCORBAワークユニットアプリケーションについて、翻訳時に翻訳オプション“SSOUT(環境変数情報名)”を指定しない場合に、stdoutファイルおよびstderrファイルにデータが出力されるようになります。

  また、Microsoft(R) Visual C++ .NETまたはMicrosoft(R) Visual C++ 2005を使用して作成したC言語のCORBAワークユニットアプリケーションについて、アプリケーション側の処理でfreopen関数を発行しなくてもカレントディレクトリのstdoutファイルおよびstderrファイルにデータが出力されるようになります。

■APIの動作について

  以下のAPIについて、接続先URLのリスト(m)に<address>を省略した不正なURLを指定した場合の動作が変更されました。

言語

API名

C言語

CORBA_ORB_resolve_initial_references_remote()

C++言語

CORBA::ORB::resolve_initial_references_remote()

Java

org.omg.CORBA.ORB.resolve_initial_references_remote()

COBOL

CORBA-ORB-RESOLVE-INITIAL-REFERENCES-REMOTE

OOCOBOL

CORBA-ORB-RESOLVE_INITIAL_REFERENCES_REMOTE

JDK/JRE 6について

  JDK/JRE 6を使用する場合、Interstage Application Serverのインストール時には、JDK/JRE 6.0のインストールディレクトリにorb.propertiesファイルが格納されません。JDK/JRE 6を使用してCORBA-Javaアプリケーションを実行する場合は、必ずORB(Object Request Broker)を指定してください。ORB(Object Request Broker)の指定方法については、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“アプリケーションの開発(Java言語)”-“CORBAアプリケーションの実行”-“ORB(Object Request Broker)の指定”を参照してください。

■インタフェース情報不一致検出機能について

  RHEL-AS4(IPF) または RHEL5(IPF) において、IDLcコマンドに“-f”オプションを指定してインタフェース情報不一致検出機能を有効にしている場合にスタブ・スケルトンファイルに出力されるインタフェース情報一致判定用のダイジェスト値が他プラットフォームと同じ値になるよう修正されました。

  そのため、IDLcコマンドに“-f”オプションを指定してV9.1以前で生成したスタブ・スケルトンファイルを使用したCORBAアプリケーションとV9.2以降で生成したスタブ・スケルトンファイルを使用したCORBAアプリケーションの疎通を行った場合に、インタフェース情報が不一致と判定される場合があります。その場合、スタブ・スケルトンファイルを生成するVLをV9.1以前またはV9.2以降のどちらかに統一してください。