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Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド

6.2.5 データベースについて

  データベースの以下の変更内容について説明します。

Oracleを使用する場合

OCIドライバを使用する場合の変更

  Oracle OCIドライバを使用し、データソースの「File System Service Providerを使用する」の項目を“使用しない”(デフォルト)にした場合、PG60150の修正を適用していないInterstage V9.0では、ネットサービス名を指定してもSIDとして動作していました。V9.1以降では、“SID/ネットサービス名”に指定した値はOCIドライバの場合ネットサービス名として動作します。V9.0と同様にOCIドライバでSIDとして動作させたい場合は、J2EEプロパティファイルに以下の行を追加してください。

Oracleのコネクションプーリング

  本製品では“Oracleのコネクションプーリングを使用する”ことができますが、Interstage V8.0以前で定義可能であった“Oracleでコネクションプーリングを行う”とは別機能になります。そのため本製品ではInterstage管理コンソールを使用してInterstage V8.0以前で定義可能であった“Oracleでコネクションプーリングを行う”を定義できません。

  Oracle9i以前を使用して“Oracleでコネクションプーリングを行う”データソースを定義したい場合は、以下の方法を用いてください。

  なお、Interstage V8.0以前の“Oracleでコネクションプーリングを行う”を定義したデータソースを使用することは、Interstage V9.0以降では非推奨です。必要な場合にのみ上記対処を行い、それ以外の場合は、データソース定義を削除し再作成を行ってください。Interstage管理コンソールにより参照した場合、データソースの種類はいずれも選択されていない状態で表示され、Interstage管理コンソールでは更新できません。

  Oracle10g以降ではInterstage V8.0以前の“Oracleでコネクションプーリングを行う”で定義されたデータソース定義で使用されるOracleConnectionCacheImplクラスが未サポートとなっているため、使用できません。

グローバルトランザクションについて

  Interstage Application Server 8.0以前において定義可能であったグローバルトランザクションを使用する場合は、「データソースの種類」で「分散トランザクションを使用する」を選択してください。
  またInterstage Application Server 8.0以前で「グローバルトランザクションを利用する」で定義されたデータソースを本製品へリストアした場合、「分散トランザクションを使用する」が選択された状態で表示されます。

Symfowareを使用する場合

コネクションプーリングのデフォルト変更

  Interstage V9.0より「データソースの種類」に「Interstageのコネクションプーリングを使用する」が選択可能となりました。
  Interstage管理コンソールおよびisj2eeadminコマンドでSymfowareのJDBCデータソースを作成する場合、従来は「データソースの種類」のデフォルトが「Symfowareのコネクションプーリングを使用する」でしたが、Interstage V9.0より「Interstageのコネクションプーリングを使用する」がデフォルトとなります。
  isj2eeadminコマンドで、旧バージョンの定義ファイルをそのまま使用し「Symfowareのコネクションプーリングを使用する」を登録する場合は、isj2eeadminコマンドに“-v 8.0”オプションを付加してください。
  詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

V4.0互換のJNDIサービスプロバイダについて

  V4.0以前のSymfowareは未サポートです。Interstage V8.0以前はInterstage管理コンソールを使用してSymfowareのデータソースを定義する時に、JNDIサービスプロバイダのクラス名にV4.0以前のSymfowareのクラス名(fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory)を選択できましたが、Interstage V9.0以降では選択できません。旧バージョン・レベルの資産を利用し、データソース定義にJNDIサービスプロバイダのV4互換のクラス名が設定されている場合は、isj2eeadminコマンドを使用してInitialContextFactoryタグの値をサポートするクラス名に修正してください。
  詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

SQL Serverを使用する場合

SQL Server 2000について

  SQL Server 2000はサポート対象外となりました。SQL Server 2005以降を利用してください。

PostgreSQLを使用する場合

JDBC 2.0 + Optional Packageについて

  PostgreSQLのJDBC 2.0 + Optional Package のJDBCドライバはサポート対象外となりました。JDBC 3.0のJDBCドライバを使用してください。

データベース共通

V8.0互換モードのIJServer、またはInterstage 8.0以前の環境から移行したIJServerで使用できるデータソースについて

  V8.0互換モードのIJServer、またはInterstage 8.0以前の環境から移行したIJServerでは、Interstage V9.0より追加・変更された以下のデータソースは使用できません。これら以外のデータソースを使用してください。

File System Service Providerについて

  Interstage V9.0より、File System Service Providerを使用せずにJDBCデータソースを登録することが可能となりました。デフォルトではFile System Service Providerを使用しない場合のデータソースが定義されます。
  isj2eeadminコマンドにより、旧バージョン・レベルで抽出した定義ファイルでFile System Service Providerを使用するデータソースを登録する場合は、“-v 8.0”オプションを指定してください。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
  V8.0互換モードのIJServerまたは8.0以前に作成されたIJServerから、Oracle、SQL Server、PostgreSQLのデータソースを使用する場合は、従来通りFile System Service Providerを使用する必要があります。

パスワードの省略について

  Interstage V9.0より、データソース定義の登録、更新時にパスワードが省略可能となります。このため、isj2eeadminコマンドでパスワードを省略した場合、エラーとならず登録が完了します。

isj2eeadminコマンドによる定義更新時のDatabaseKind変更不可

  Interstage V9.0より、isj2eeadminコマンドによりデータソース定義を更新する際、DatabaseKindは定義更新時に変更できなくなります。
  DatabaseKindを変更する場合は、一度削除してから再度作成してください。

SQL文のキャッシュ機能について

  Interstage 8.0までサポートしていたCMP1.1の範囲で有効だったSQL文のキャッシュ機能はInterstage V9.0以降では未サポートとなりました。
  Interstage V9.0より、データベースタイプが“Oracle”で、データソースの種類が“Oracleのコネクションプーリングを使用する”の場合とデータベースタイプが“Symfoware”で、データソースの種類が“Interstageのコネクションプーリングを使用する”の場合にStatementキャッシュ機能をサポートしましたので、“チューニングガイド”の“Statementキャッシュ機能”を参照し使用してください。

データソースのキャッシュについて

  Interstage V9.0より、初回に参照したデータソース定義情報、データソースオブジェクトをキャッシュするようになりました。旧バージョン・レベルでは、IJServer起動後にデータソース定義を変更しても有効になる場合がありましたが、Interstage V9.0以降ではIJServer起動前にデータソースの定義登録を行ってください。