LDAPコマンドには、以下の変更がありますので、注意してください。
■コマンドの格納先
コマンドの格納先を変更しました。
OS | InfoDirectory | Interstage ディレクトリサービス |
---|---|---|
C:\Interstage\ID\Dir\sdk\C\bin | C:\Interstage\bin | |
/opt/FJSVidsdk/C/bin | /opt/FJSVirepc/bin |
■オプションの機能差異
Interstage ディレクトリサービスのLDAPクライアントSDKでは、LDAPの最新の規約に正しく準拠するため、InfoDirectory SDKのLDAPコマンドと比較して、LDAPコマンドのオプションに機能差異があります。機能差異となるLDAPコマンドのオプションについて、以下に説明します。
また、各コマンドの詳細情報の出力形式についても違いがあります。詳細は、“◆-vオプションで出力する詳細情報の差異”で説明しています。
旧オプション | 新オプション | 移行方法 |
---|---|---|
-H | -m | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
-C type | -G type | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
なし | -H uri | 新規追加オプション |
なし | -r | 新規追加オプション |
なし | -V | 新規追加オプション |
-v | -v | 機能は同じです。出力形式が違いますので、“◆-vオプションで出力する詳細情報の差異”で確認してください。 |
旧オプション | 新オプション | 移行方法 |
---|---|---|
-H | -m | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
-C type | -G type | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
-b | オプション廃止 | LDIFファイル内での外部ファイルの指定方法を変更してください。 |
なし | -H uri | 新規追加オプション |
なし | -S file | 新規追加オプション |
なし | -V | 新規追加オプション |
-v | -v | 機能は同じです。出力形式が違いますので、“◆-vオプションで出力する詳細情報の差異”で確認してください。 |
旧オプション | 新オプション | 移行方法 |
---|---|---|
-H | -m | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
-C type | -G type | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
-U path | -T path | 新オプションを指定してコマンドを実行してください。 |
-Q attr | オプション廃止 | -tオプションを使用してください。 |
-e | オプション廃止 | なし。 |
-E | オプション廃止 | なし。 |
-S attr | -S attr | 属性attrで結果をソート(昇順)するためには、attributesオプションに、属性attrを指定してください。 |
-t | -t | 機能は同じです。作成したファイルの絶対パスの表現が違いますので、確認してください。 |
filter | filter | 基本的に修正不要です。必要に応じて対応してください。 |
なし | -H uri | 新規追加オプション |
なし | -V | 新規追加オプション |
-v | -v | 機能は同じです。出力形式が違いますので、“◆-vオプションで出力する詳細情報の差異”で確認してください。 |
◆-vオプションで出力する詳細情報の差異
LDAPコマンドの-vオプションで出力する詳細情報の差異を示します。
項目 | 旧LDAPコマンド | 新LDAPコマンド |
---|---|---|
接続先ホスト名、ポート番号 | ldap server name: XXXX | ldap_init( XXXX, 99999 ) |
LDAPプロトコルバージョン | ldap protocol version: 3 | なし。 |
文字コード系 | character type: SJIS | character type: SJIS |
送信コード系 | transmission type: UTF8 | なし。 |
認証機構 | mechanism: SIMPLE | なし。 |
認証方式 | authentication method: PASSWORD | SSL接続時 |
リフェラル追跡 | follow referrals: ON | なし。 |
接続先ホスト名、ポート番号のURI形式指定 | なし。 | ldap_initialize( %s ) |
項目 | 旧LDAPコマンド | 新LDAPコマンド |
---|---|---|
削除するエントリのDN | deleting entry cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com | deleting entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" |
削除成功時 | entry removed | Delete Result: |
下位エントリ削除 | なし。 | deleting children of: ou=Users2,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com |
項目 | 旧LDAPコマンド | 新LDAPコマンド |
---|---|---|
追加/更新するエントリのDN | adding new entry cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com | adding new entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" |
変名 | new RDN: cn=User002 (keep existing values) | modifying rdn of entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" |
変名 | new RDN: cn=User002 (do not keep existing values) | modifying rdn of entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" |
項目 | 旧LDAPコマンド | 新LDAPコマンド |
---|---|---|
サーチベース | search base: ou=interstage,o=fujitsu,dc=com | なし。 |
-fオプションでの検索フィルタのファイル指定 | filter pattern: read filters file | filter pattern: (objectclass=*) |
属性指定 | returning: dn | requesting: dn |
検索フィルタ指定 | [filter: objectclass=*] | filter: objectclass=* |
検索条件合致数 | X matches | なし。 |
■メッセージ
Interstage ディレクトリサービスのLDAPクライアントSDKでは、LDAPの最新の規約に正しく準拠するため、メッセージを変更/追加しました。また、InfoDirectory SDKのLDAPコマンドで出力していたメッセージラベルのない形式(“メッセージ集”の“Interstage ディレクトリサービスが出力するメッセージ”を参照)から、メッセージラベルのある形式に変更しました。詳細は、“メッセージ内容の変更について”の“2.6.18 Interstage ディレクトリサービスのメッセージ”を参照してください。
■LDIFの仕様
Interstage ディレクトリサービスのLDAPクライアントSDKでは、LDAPの最新の規約に正しく準拠するため、InfoDirectory SDKのLDIFでサポートしていた、Base64形式の外部ファイルはサポートしていません。LDIFに直接Base64形式で指定してください。
属性値を外部ファイルから参照する場合、URL形式だけを指定できます。
以下のように指定してください。
description:< file:///C:\data\utf8.txt
description:< file:///data/utf8.txt