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Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

27.4 ihsrestore

名前

  ihsrestore  -  Interstage HTTP Serverの資源のリストア・移入

形式

  ihsrestore -d directory [-t pass|all] [-h host_table]

機能説明

  ihsrestoreコマンドは、ihsbackupコマンドでバックアップ・移出を行ったInterstage HTTP Serverの資源のリストア・移入を行います。
  なお、V8/V7でバックアップ・移出した環境定義ファイルをリストア・移入する場合は、Apache HTTP Server 1.3ベースの定義からApache HTTP Server 2.0ベースに対応した定義に自動的に変換します。詳細については、“27.4.1 環境定義ファイルの変換について”を参照してください。
  以下に、本コマンドのオプションと引数を説明します。

-d directory


  Interstage HTTP Server資源の格納ディレクトリ名を、256バイト以内で指定します。ihsbackupコマンドで指定したディレクトリ名を指定してください。


  Interstage HTTP Server資源の格納ディレクトリ名を、256バイト以内の絶対パスで指定します。ihsbackupコマンドで指定したディレクトリ名を指定してください。

-t pass|all

  リストア・移入の対象とする資源を指定します。ihsbackupコマンド実行時に指定したオプションに応じて、以下のように指定できます。なお、リストア・移入の対象となる資源については、ihsbackupコマンドを参照してください。

  

ihsbackupコマンド実行時の指定

-tオプション省略

-t pass

-t all

本コマンドで指定可能なオプション

-tオプション省略

-t pass
-tオプション省略

-t all
-t pass
-tオプション省略

-h host_table

  移入時に、ホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名を指定することにより、移入処理時に自動的にホスト名/IPアドレスを変換することができます。
  指定するファイルは、以下のように記述します。
  -コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。
  -半角スペース、タブは、無視します。

### Host IP conversion table ###

# IP address conversion definition
  (変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス)
               :

# Host name conversion definition
  (変換前のホスト名) > (変換後のホスト名)
               :

例)ホスト名およびIPアドレスを以下のように変換する場合
  -変換前:IPアドレス“192.168.0.1”、変換後:IPアドレス“192.168.0.3”
  -変換前:IPアドレス“192.168.0.2”、変換後:IPアドレス“192.168.0.4”
  -変換前:ホスト名“www.fujitsu.com”、変換後:ホスト名“www.interstage.com”
  -変換前:ホスト名“host1.fujitsu.com”、変換後:ホスト名“host2.fujitsu.com”

### Host IP conversion table ###

# IP address conversion definition
  192.168.0.1 > 192.168.0.3
  192.168.0.2 > 192.168.0.4

# Host name conversion definition
  www.fujitsu.com > www.interstage.com
  host1.fujitsu.com > host2.fujitsu.com

  なお、本オプションを省略した場合は、ホスト名/IPアドレスを変換しません。

注意事項

使用例


  Interstage HTTP Serverの資源をリストアします。

ihsrestore -d X:\Backup -t all


  Interstage HTTP Serverの資源をリストアします。

ihsrestore -d /backup -t all