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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)

11.5 リソース管理プログラムの起動

  リソース管理プログラムの起動方法について説明します。


OTS用リソース管理プログラムの起動例

  OTS用のリソース管理プログラムは、リソース管理プログラムに対応したリソース定義名を指定して起動します。

otsstartrsc -pg D:\temp\ots\rdb_resource.exe -n resource1

otsstartrsc -pg /home/ots/rdb_resource -n resource1

JTS用リソース管理プログラムの起動例(コマンドを使用する場合)

  JTS用のリソース管理プログラムは、-jオプションを指定して起動します。

otsstartrsc -j

注意

  • Interstage管理コンソールでは、JTS用リソース管理プログラムは、“トランザクションサービス(JTSRMP)”として表示されます。

  • Interstage管理コンソールを使用する場合、JTS用リソース管理プログラムはInterstageと連動して起動されます。

  • “トランザクションサービス(JTSRMP)”は、連携するデータベースの起動に依存してダウンリカバリ処理を実施するため、サーバマシンの再起動時には自動起動されません。このため、データベースの起動後に以下のいずれかの操作を行う必要があります。

    • Interstage管理コンソールを使用して、“トランザクションサービス(JTSRMP)”を起動します。

    • otsstartrscコマンドを使用して、“トランザクションサービス(JTSRMP)”を起動します。

  • JTSRMP向けJDK/JREのバージョンで指定した値とJTSRMP向けのパスに指定したjavaコマンドのバージョンが一致していない場合、“トランザクションサービス(JTS RMP)”に失敗します。この場合、“トランザクションサービス(JTS RMP)”プロセスにおいてアクセス例外が検出されることがあります。

  • JTS用のリソース管理プログラムを使用し、かつデータベースにOracleを使用する場合は、Interstage管理コンソールのJ2EEプロパティ(注1)に“Oracle JDBCドライバ”(注2)が指定されているかを確認してください。

    注1詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
    注2利用するJDK/JREのバージョンに合わせたJDBCドライバを利用してください。詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

  • JTS用のリソース管理プログラムを使用する場合は、configファイルに、JDK/JREへのパスをフルパスで指定してください。詳細については、“チューニングガイド”の“データベース連携サービスの環境定義”を参照してください。


注意

リソースマネージャにOracleを使用する場合の注意事項

  • Oracleデータベースで分散トランザクションを利用可能とするために、以下を設定する必要があります。

    1. SYSユーザとして、sqlplusにログオンします。

      sqlplus "sys/password@ORACLE_SID AS SYSDBA"
    2. sqlを以下のように実行します。usernameには、リソース定義に設定するユーザ名を指定してください。

      grant select on DBA_PENDING_TRANSACTIONS to username

  • Oracleデータベースで分散トランザクションを利用する場合、リソース管理プログラムの起動に時間がかかることがあります。
    この場合、sqlnet.oraファイルの以下の設定をコメントアウトすることで回避できます。sqlnet.oraの設定については、Oracleのマニュアルを参照してください。

    SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES = (NTS)