イベント通信の動作状況を参照するモニタリングについて説明します。
イベント通信の動作状況を参照するには、Interstage管理コンソールを使用して参照する方法と、esmonitorコマンドを使用して参照する方法があります。運用に応じて、いずれかの方法で参照してください。
Interstage管理コンソールを使用して参照する場合、Interstage管理コンソールを起動してログインし、[サービス] > [イベントサービス] > [イベントチャネル] > [状態]、および[サービス] > [イベントサービス] > [保存先] > [情報]から参照します。Interstage管理コンソールの起動については“運用ガイド(基本編)”を、Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
参照
Interstage管理コンソールの管理サーバで運用する場合の操作方法については、“運用ガイド(基本編)”の“マルチサーバ管理機能”-“Interstageの運用”-“イベントサービスの運用”を参照してください。
ここでは、esmonitorコマンドを使用して設定する方法について説明します。
表示するイベントチャネルの情報と表示例を以下に示します。
| 表示項目 | 内容 |
---|---|---|
(1) | グループ名 | イベントチャネルが含まれるグループ名です。 |
(2) | ユニットID | ユニット名 |
(3) | イベントチャネル名 | 表示対象となるイベントチャネル名です。ただし、ノーティフィケーションサービスの動的生成チャネルの場合は、識別IDです。 |
(4) | イベントチャネルの状態 | イベントチャネルの状態を表示します。 |
(5) | イベントチャネルのモデル | イベントチャネルのモデル/メッセージングモデルです。 |
(6) | イベントデータの現蓄積数 | イベントチャネルに蓄積しているイベントデータの現数です。 |
(7) | イベントデータの最大蓄積数 | イベントチャネルに蓄積できるイベントデータの最大数です。 |
(8) | 接続サプライヤ数/接続コンシューマ数 | イベントチャネルに接続されているサプライヤ数/コンシューマ数です。 |
(9) | イベントチャネルのモード | イベントサービスのイベントチャネルか、ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルかを表示します。 |
(10) | プロセスID | イベントチャネルが動作しているプロセスのIDです。 |
(11) | イベントデータの生存時間 | イベントデータがイベントチャネル内に存在できる時間です。 |
(12) | イベントチャネルの最終アクセス時刻 | コンシューマまたはサプライヤのイベントチャネル上のイベントデータへの最終アクセス時刻です。 |
(13) | ユニットの種別 | 不揮発チャネル運用時のユニット種別です。 |
(14) | ユニットの状態 | 不揮発チャネル運用時のユニットの状態を表示します。 |
(15) | 不揮発ファイルの使用率 | 不揮発ファイルの使用率を表示します。 |
(16) | データ格納用領域の数(注1) | 不揮発チャネル運用時のデータ格納用領域の数を表示します。 |
(17) | 監視蓄積データ率(しきい率) | イベントチャネルの監視蓄積データ率(しきい率)(%)です。監視蓄積データ率(しきい率)が無効の場合は、“-”と表示されます。 |
(18) | 監視再開蓄積データ率 | イベントチャネルの監視再開蓄積データ率です。監視蓄積データ率(しきい率)が無効の場合は、“-”と表示されます。 |
(19) | 自動閉塞解除率 | イベントチャネルの自動閉塞解除率です。自動閉塞機能を使用しない、または無効の場合は、“-”と表示されます。 |
(20) | イベントチャネルからの応答が確認された最終時刻 | イベントチャネルからの応答が確認された最終時刻です。 |
注1)イベントチャネルをそのユニットに割り当てて作成する際に、この値が加算されます。イベントチャネルを作成する際にエラー(es11121)が出力され、作成に失敗する場合は、ユニット内に作成されるデータ格納領域を超えて作成しようしています。ユニット定義ファイルで指定したuserqnum、sysqnumを見直してください。
注2)“-num”オプション指定時は、「(7) イベントデータの最大蓄積数」との比率から、実際の件数を計算して表示します。小数点以下は、切捨てます。
注3)“-num”オプション指定時は、以下のような値となります。
監視蓄積データ数(しきい値):1以上
監視再開蓄積データ数:監視蓄積データ数(しきい値)-1以下
[イベントチャネルの動作状況の出力例(esmonitor)]
esmonitorコマンドによるイベントチャネルの動作状況の出力例を示します。
(イベントチャネルの状態)
---Static EventChannel--- (1)group : group (2)unit : unit No (3)ChannelName (4)Status (5)Model (6)QueueCount((7)Maximum) (8)SupplierCount/ConsumerCount (9)[Mode] (10)PID (11)LifeTime (12)LastAccess (20)AliveTime ----------------------------------------------------------------------------- 1 channel1 inactive pull 3( 3000) 1/2 367 300 Wed Jun 21 16:32:04 2000 Thu Aug 4 10:15:19 2005 2 channel2 active - 0( 3000) 0/0 367 300 Wed Jun 21 16:32:04 2000 group : notifychannel1 No ChannelName Status Model QueueCount(Maximum ) SupplierCount/ConsumerCount PID LifeTime LastAccess AliveTime ----------------------------------------------------------------------------- 1 channel3 active push 0( 100) 1/1 [NOTIFY] 248 0 Wed Jun 21 16:35:31 2000 Thu Aug 4 10:15:19 2005 ---EventFactory EventChannel--- group : EventFactory No ChannelName Status Model QueueCount(Maximum ) SupplierCount/ConsumerCount PID LifeTime LastAccess AliveTime ----------------------------------------------------------------------------- 1 channel3 active push 0( 256) 1/1 488 0 Wed Jun 21 16:35:32 2000 Thu Aug 4 10:15:19 2005 2 ID: 1 active mixed 0( 256) 1/1 [NOTIFY] 513 0 Wed Jun 21 16:35:33 2000 Thu Aug 4 10:15:19 2005 ---END OF LIST---
(ユニットの状態を表示)
(13)Mode No UnitID (14)Status (15)Use Rate (16)Region Count (sys/user) (sys/user) ----------------------------------------------------------------------- STD 1 std001 active 1% / 0% 2 / 1 ----------------------------------------------------------------------- EXT 2 ext001 active 0% / 0% 0 / 0 ---END OF LIST---
[イベントチャネルの閉塞機能を使用する設定を行っているイベントチャネルの動作状況の出力例(esmonitor)]
以下の条件に該当するイベントチャネルの動作状況の出力例を示します。
ノーティフィケーションサービス/JMS
ローカルトランザクション運用/グローバルトランザクション運用
メッセージングモデル:Point-To-Pointモデル
イベントチャネルグループ内のイベントチャネルに、以下のいずれかが指定されたイベントチャネルが1つ以上存在する場合
監視蓄積データ率(しきい率)(Threshold):1以上
閉塞機能(自動閉塞機能含む)を使用する
---Static EventChannel--- (1)group : mix (2)unit : std01 No(3)ChannelName (4)Status (5)Model (6)QueueCount((7)Maximum/(17)Threshold/ (18)Safety/(19)UnBlockade) (9)[Mode] (10)PID (11)LifeTime (8)SupplierCount/ConsumerCount (12)LastAccess (20)AliveTime ----------------------------------------------------------------------------- 1 sample blockade PTP 2000( 3000/ 80%/ 50%/ 60%) [NOTIFY] 1464 0 0/1 Mon Jul 26 11:50:54 2004 Thu Aug 4 10:15:19 2005
[データベース連携を使用する設定を行っているイベントチャネルの動作状況の出力例(esmonitor -db)]
Interstage Business Application Serverにおいて、以下の条件に該当するイベントチャネルの動作状況の出力例を示します。
ノーティフィケーションサービス/JMS
データベース連携を使用する
ローカルトランザクション運用
メッセージングモデル:Point-To-Pointモデル
イベントチャネルグループ内のイベントチャネルに、以下のいずれかが指定されたイベントチャネルが1つ以上存在する場合
監視蓄積データ率(しきい率)(Threshold):1以上
閉塞機能(自動閉塞機能含む)を使用する
メッセージ格納DBのデータベース名:BAS
---Static EventChannel--- (1)group : mix DB : BAS No(3)ChannelName (4)Status (5)Model (6)QueueCount((7)Maximum/(17)Threshold/(18)Safety/(19)UnBlockade) (9)[Mode] (10)PID (11)LifeTime (8)SupplierCount/ConsumerCount (12)LastAccess (20)AliveTime ----------------------------------------------------------------------------- 1 sample blockade PTP 2000( 3000/ 80%/ 50%/ 60%) [NOTIFY] 1464 0 0/1 Mon Jul 26 11:50:54 2004 Thu Aug 4 10:15:19 2005