各通信モデルでのコード系の設定を以下に示します。
通信モデル | イベントチャネル側の設定 | サプライヤ側の設定 | コンシューマ側の設定 |
---|---|---|---|
Push | イベントチャネル作成時の設定 | 環境変数OD_CODE_SETの設定 | アプリケーションのオブジェクトリファレンスに設定 |
Pull | イベントチャネル作成時の設定 | アプリケーションのオブジェクトリファレンスに設定 | 環境変数OD_CODE_SETの設定 |
Mixed | イベントチャネル作成時の設定 | 環境変数OD_CODE_SETの設定 | 環境変数OD_CODE_SETの設定 |
■イベントチャネル作成時の設定方法
静的生成運用
esmkchnlコマンドでイベントチャネルの作成時に、イベントチャネルが動作するマシンのコード系を指定します。
例
イベントチャネル作成時にコード系“ShiftJIS”を設定する場合
esmkchnl -g EVENT1 -c CHNL1 -l SJIS
イベントチャネル作成時にコード系“EUC”を設定する場合
esmkchnl -g EVENT1 -c CHNL1 -l EUC
注意
ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルを作成する場合は、-notifyオプションを指定します。
動的生成運用
essetupコマンドでイベントファクトリのセットアップ時に、動的に生成するイベントチャネルが動作するマシンのコード系を指定します。イベントチャネルが動作するマシンのコード系が、EUCの場合の設定例を以下に示します。
例
イベントファクトリのセットアップ時にコード系“ShiftJIS”を設定する場合
essetup -f -l SJIS
イベントファクトリのセットアップ時にコード系“EUC”を設定する場合
essetup -f -l EUC
■環境変数OD_CODE_SETの設定方法
以下のように、環境変数OD_CODE_SETを設定します(cshでの設定手順)。
例
環境変数OD_CODE_SETにコード系“ShiftJIS”を設定する場合
set OD_CODE_SET=SJIS
「コントロールパネル」の「システム」を起動後、「環境」でも設定できます。
環境変数OD_CODE_SETにコード系“EUC”を設定する場合
setenv OD_CODE_SET EUC
■アプリケーションのオブジェクトリファレンスへの設定方法
サプライヤ、コンシューマ側のアプリケーションがサーバアプリケーションの場合は、オブジェクトリファレンスの作成時にコード系を設定します。
OD_or_admコマンドでオブジェクトを生成する場合
OD_or_admコマンドで-Lオプションにコード系を指定します。-Lオプションを省略した場合、以下の規則に従ってオブジェクトリファレンスにコード系が設定されます。
OD_impl_instコマンドでサーバアプリケーションのコード系(locale)が設定された場合、この設定が使用されます。
OD_impl_instコマンドでIORのバージョンが1.1(ior=1.1)に設定され、サーバアプリケーションのコード系(locale)が未定義の場合、コード系の暗黙値(OD_set_envコマンドの-Lオプションで定義)が設定されます。
OD_impl_instコマンドでIORのバージョンが1.0(ior=1.0)に設定された場合、またはIORのバージョンが1.1(ior=1.1)でコード系の暗黙値が未定義の場合、コード系未設定となります。
CORBA_BOA_create()関数(C言語の場合)でオブジェクトを生成する場合
OD_or_admコマンドで-Lオプションを省略した場合と同様のコード系が設定されます。
サーバアプリケーションへのコード系設定の詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”の“コード変換”を参照してください。
注意
サプライヤ、コンシューマが同一のコード系の場合は、イベントチャネルのコード系を設定する必要はありません。ただし、サプライヤ、コンシューマのいずれかがJava言語の場合で、Java言語以外のサプライヤ/コンシューマと接続する場合には、サプライヤ/コンシューマが動作するマシンのコード系が同じ場合でもイベントチャネルのコード系を設定してください。