FUJITSU Linkexpress Replication option DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド |
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第4章 DBミラーリングシステム連携の復旧 |
レプリケーションシステムの資源に異常が発生した場合、およびDBミラーリングシステム連携からレプリケーションシステムが離脱(トランザクションログファイルへの差分ログ停止)した場合の、DBミラーリングシステム連携の復旧方法を以下に説明します。
DBミラーリングシステムの正系ノードのデータベースからレプリケーションを行なった場合について、以下に補足します。
レプリケーションシステムに異常が発生した場合、DBミラーリングシステムの復旧は不要です。
Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルに“REP_TRF_INH_CLOG=NO(トランザクションログファイル閉塞時の差分ログ取得停止)”を指定している状態で、トランザクションログファイルが閉塞した場合、以下の手順でDBミラーリングサービスを再開し、データベースの二重化を継続します。
(差分ログは、トランザクションログファイルを復旧するまで取得されません)
1) dxsvstopコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを保守停止します。
2) dxsvstartコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを開始します。
なお、“REP_TRF_INH_CLOG”を省略または“YES”を指定している場合は、トランザクションログファイルを復旧までデータベースの二重化が継続できませんので手順2以降の作業を行い、環境の復旧を行なってください。
dxsvstopコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを保守停止します。
レプリケーション運用を停止します。
詳細は、“Linkexpress Replication option説明書 2.7.7 レプリケーション運用の終了”を参照してください。
レプリケーションシステムを復旧します。
詳細は、“Linkexpress Replication option説明書”の以下を参照してください。
a) “2.11.1.1 トランザクションログファイルの再作成(定義変更)”
b) “2.11.1.3 差分ログファイルの再作成(容量不足、閉塞からのリカバリ)”
c) “2.11.1.4 トランザクションログファイルの再作成(閉塞からのリカバリ)”
d) “2.11.1.5 トランザクションログファイルへの差分ログ停止後の再開”
以下の手順でレプリケーション運用を開始します。
1) lxrepenaコマンドを実行し、差分ログの取得を開始します。
2) レプリケーション運用を開始します。
詳細は、“Linkexpress Replication option説明書 2.8.3.1 差分ログの取得開始”および“Linkexpress Replication option説明書 2.7.3 レプリケーション運用の開始”を参照してください。
dxsvstartコマンドを使用し、DBミラーリングサービスを開始します。
DBミラーリングサービスの保守停止および開始、dxsvstopコマンドおよびdxsvstartコマンドの詳細は、以下のいずれかのマニュアルを参照してください。
“Symfoware server データベース二重化導入運用ガイド”
“Mirroring Controller 運用ガイド”
“Symfoware Server コマンドリファレンス”
“Mirroring Controller コマンドリファレンス”
DBミラーリングサービスの保守停止から開始までの間は、正系ノードのデータベースの更新に対し、RERUNログが蓄積されます。したがって、この区間に大量に正系ノードのデータベースを更新すると、DBミラーリングサービスの開始では、蓄積していた大量のRERUNログがレプリケーションの対象となり、以下のリスクが発生します。
トランザクションログファイルが満杯になり、RERUNログの反映性能に影響がでる危険性がある。
差分ログファイルが想定以上に自動容量拡張し、配置先ディスクに空きがなくなる危険性がある。
レプリケーション業務における各イベントの処理時間が、監視時間をオーバする可能性がある。
これらのリスクが高い場合は、正系ノードにおいてデータベースの更新量が少ない時間帯に、DBミラーリングサービスを保守停止し、レプリケーションシステムの復旧を行ってください。
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