FUJITSU Linkexpress Replication option クラスタ導入運用ガイド |
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第1部 概要編 | > 第1章 クラスタシステム対応機能の概要 |
クラスタシステムでノードに異常が発生した場合、運用系で稼働していた業務を待機系で引き継ぐ機能を“フェイルオーバ”と呼びます。
フェイルオーバは、PRIMECLUSTERまたはSafeCLUSTERでのスタンバイ運用、Microsoft Cluster Serverまたはフェールオーバークラスタリングで実現されます。フェイルオーバの詳細については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”およびクラスタシステムのマニュアルを参照してください。
Linkexpress Replication optionは、クラスタシステムによるフェイルオーバをサポートしています。この機能を“フェイルオーバ対応機能”と呼びます。
フェイルオーバでの運用形態には、一般的に以下の3つがあります。Linkexpress Replication optionは、どちらの形態にも対応できます。
1対1の運用待機
1つのノードで1つのクラスタアプリケーション(運用系または待機系)が動作する形態です。この形態は、ノードダウンが発生した場合でも、処理能力の保証が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。
1つの運用系のクラスタアプリケーションに対して、1つの待機系のクラスタアプリケーションを配置します。
N対1の運用待機
1つのノードで複数の待機系のクラスタアプリケーションを持ち、その他のノードは、1つのノードについて1つの運用系のクラスタアプリケーションが動作する形態です。この形態は、運用ノードダウン時の処理能力の保証および待機ノード用コストの削減が可能です。このため、大容量のデータに対する問合わせが要件となるデータウェアハウスなど、大規模データベースシステムの構築に向いています。
カスケード
1つのクラスタアプリケーションにおいて、1つのノードで1つの運用系が動作し、その他の複数のノードで待機系が動作する形態です。この形態は、1:1運用待機と比べ、二重故障が発生しても業務の継続が可能となり、可用性の高いシステムが構築できます。また、長期的なノードの保守やノードの故障により1つのノードを起動できない場合でも、運用待機の構成を保証することができます。
参考:クラスタアプリケーションについて
クラスタシステム内で運用される業務に相当するクラスタシステム上の概念です。
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