HTTPトンネリングを使用する場合のWebサーバの環境設定について説明します。
HTTPトンネリングを使用する場合、WebサーバにHTTP-IIOPゲートウェイを構築する必要があります。以下に手順を説明します。
HTTP-IIOPゲートウェイ動作時は、Webサーバ上でCORBAサービスが動作中であることを確認してください。
IPv6環境でHTTPトンネリング機能を使用する場合は、以下が必要となります。
WebサーバがIPv6で運用されている必要があります。
configファイルのIIOP_hostnameパラメタに、IPv6形式のアドレス、またはIPv6形式で名前解決可能なホスト名で設定しないでください。
Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルをテキストエディタで開き、最後の行に以下の定義を追加します。Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルについては、“Interstage HTTP Server 運用ガイド”を参照してください。
LoadModule ODhttp_module <HTTP-IIOPゲートウェイのファイル> |
HTTP-IIOPゲートウェイのファイル
C:\Interstage\ODWIN\bin\httpgw\ODhttpAp.dll |
/opt/FSUNod/lib/libOMhttpAp.so |
/opt/FJSVod/lib/libOMhttpAp.so |
上記のファイルのパスはデフォルトのインストールパスです。インストール状況に応じて変更してください。
WebサーバがInterstage HTTP Serverの場合、メッセージod40001およびod40002は出力されません。
C:\Interstage\ODWIN\bin\httpgwディレクトリをInternet Information Servicesの「仮想ディレクトリ」として設定します。
設定手順を以下に示します。
1)IIS 5.0の場合
[コントロールパネル]>[管理ツール]>[インターネットサービスマネージャ]を起動します。
ローカルコンピュータのアイコンをクリックし、設定を行うWebサイトを選択します。
[操作]>[新規作成]>[仮想ディレクトリ]をクリックします。
仮想ディレクトリの作成ウィザードで[次へ]をクリックします。
「エイリアス」に任意のエイリアス名(例:“cgi-bin”)を入力し[次へ]をクリックします。
「ディレクトリ」に“Interstageのインストールフォルダ\ODWIN\bin\httpgw”を設定し[次へ]をクリックします。
“ISAPIアプリケーションやCGI等を実行する”のチェックボックスにチェックマークを設定し[次へ]をクリックします。
[完了]をクリックします。
2)IIS 6.0の場合
[コントロールパネル]>[管理ツール]>[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]を起動します。
ローカルコンピュータのアイコンをクリックし、“Webサイト”から設定を行うWebサイトを選択します。
[操作]>[新規作成]>[仮想ディレクトリ]をクリックします。
仮想ディレクトリの作成ウィザードで[次へ]をクリックします。
「エイリアス」に任意のエイリアス名(例: “cgi-bin”)を入力し[次へ]をクリックします。
「パス」に“Interstageのインストールフォルダ\ODWIN\bin\httpgw”を設定し[次へ]をクリックします。
“ISAPIアプリケーションやCGIなどを実行する”のチェックボックスにチェックマークを設定し[次へ]をクリックします。
[完了]をクリックします。
次に、“Webサービス拡張”を選択します。
[操作]>[新しいWebサービス拡張を追加]をクリックします。
「拡張名」に任意の拡張名を入力します。
「必要なファイル」に“Interstageのインストールフォルダ\ODWIN\bin\httpgw\ODhttp.dll”を追加します。
“拡張の状態を許可済みに設定する”のチェックボックスにチェックマークを設定します。
[OK]をクリックします。
3)IIS 7.0の場合
設定前に、Internet Information Services>World Wide Webサービス>アプリケーション開発機能>ISAPI拡張機能がインストールされているか確認してください。インストールについては“インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ”のヘルプを参照してください。
[コントロールパネル]>[管理ツール]>[IIS Manager](または、インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ)を起動します。
[接続]ウィンドウのローカルコンピュータをクリックし“Webサイト”から設定を行うWebサイトを選択します。
[操作]>[仮想ディレクトリの表示]をクリックします。
[操作]>[仮想ディレクトリの追加]をクリックします。
“仮想ディレクトリの追加”画面の「エイリアス」に任意のエイリアス名(例: “cgi-bin”)を入力します。
「物理パス」に“Interstageのインストールフォルダ\ODWIN\bin\httpgw”を設定します。
[OK]をクリックします。
再度、[接続]ウィンドウの“Webサイト”から設定を行うWebサイトを選択し、“ハンドラマッピング”をダブルクリックします。
“ISAPI-dll”を選択し、[操作]>[ハンドラのアクセス許可の編集]をクリックします。
“ハンドラのアクセス許可の編集”画面の“実行”のチェックボックスにチェックマークを設定します。
[OK]をクリックします。
[接続]ウィンドウのローカルコンピュータをクリックし“ISAPIおよびCGIの制限”をダブルクリックします。
[操作]>[追加]をクリックします。
“ISAPIまたはCGIの制限の追加”画面の「ISAPIまたはCGIパス」に“Interstageのインストールフォルダ\ODWIN\bin\httpgw\ODhttp.dll”を設定します。
“拡張パスの実行を許可する”のチェックボックスにチェックマークを設定します。
[OK]をクリックします。
WebサーバのSSL環境の設定
HTTPトンネリングでSSLを使用したセキュアな通信を行う場合は、WebサーバのSSL環境を使用します。設定方法は、使用するWebサーバの環境設定を参照してください。
Interstage管理コンソールを使用して設定を行ってください。
HTMLの作成
JavaアプレットでHTTPトンネリングを使用する場合、Javaアプレットを実行するHTMLファイルで<applet>タグの<param>タグにパラメタを記述する必要があります。パラメタの詳細は、“8.2.3 HTTPトンネリングの起動方法”を参照してください。
以下にJavaアプレットを使用する場合のHTMLの記述例を示します。
<applet code="Sample.class" width=280 height=300> |
<applet code="Sample.class" width=280 height=300> |