■資源ファイルへの不正アクセス
イベントサービスでは、以下のような環境定義ファイルを保持しています。
イベントサービス構成情報(essystem.cfg)(注1)
イベントチャネル動作環境(esgrpX.grp)(注1)
イベントチャネルグループ管理情報(esmnggrp.db)(注1)
ユニット定義ファイル(def拡張子を持つファイル)(注1)
ログファイル(ESLOG.log)(注2)
注1)ファイルの格納先については、“運用ガイド(基本編)”の“資源のバックアップとリストア”-“概要と対象ファイル”を参照してください。
注2)ファイルの格納先については、“メッセージ集”の“イベントサービスのログメッセージ”を参照してください。
また、不揮発チャネル運用時のユニット作成の際(esmkunitコマンド実行時)にユニット定義ファイルを設定している場合、以下のディレクトリを保持しています。
“trandir”で指定したトランザクション用ファイルを格納するディレクトリ
“sysdir”で指定したシステム用(ユニット制御用)ファイルを格納するディレクトリ
“usedir”で指定したイベントデータ用ファイルを格納するディレクトリ
これらのファイルおよびディレクトリは悪意のある人(またはマシン)による不正アクセスという脅威にさらされる可能性があります。
これらのファイルおよびディレクトリを脅威にさらさないためには、そのファイルおよびディレクトリを一般ユーザからはアクセスできないようにするという対策があります。このために、それらのファイルおよびディレクトリに対して管理者権限をもつユーザ(Solaris/Linuxシステムではスーパユーザ、Windows(R)システムではAdministrator)のみがアクセス可能であるという設定をすることをお勧めします。
■ユーザデータファイルへの不正アクセス
イベントサービスでは、ユーザデータファイルとして、esgetchnliorコマンドを実行すると生成されるファイルがあります。本ファイルには、イベントチャネルのオブジェクトリファレンスが格納されているため、悪意のある人(またはマシン)による不正アクセスという脅威にさらされる可能性があります。ファイルの取り扱いには、十分に注意してください。