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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

2.5.3 脅威への対策

  EJBサービスでは、以下の対処を実施することでセキュリティ侵害への対策を図れます。

2.5.3.1 ユーザを限定した運用

  ユーザを限定した運用を実施することで、以下の脅威に対する防衛ができます。

  ユーザを限定した運用は、以下の2つの手順を実現します。

■特定ユーザの選定

  システム全体の運用を「特定ユーザ」に固定することで、情報の書き換えを防ぎます。

■保護対象資源のアクセス権を変更

  保護対象資源のアクセス権を変更します。

2.5.3.2 定期的なバックアップ

  定期的なバックアップを実施することで、不正な書き換えが起こった場合でも、環境を復元できます。また、以下の脅威に対する防衛ができます。

  定期的なバックアップは、以下の2つの手順を実施します。

■データのバックアップ

  不正な書き換えが起こった場合に備え、以下の資源を定期的にバックアップしてください。

  上記資源をバックアップする場合についてはJ2EE共通資源とIJServer資源のバックアップが必要です。詳細は、“運用ガイド(基本編)”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。

■データのリストア

  不正な書き換えが発生した場合、データをリストアします。

2.5.3.3 SSL通信機能による暗号化

  SSL通信機能は、CORBAサービスのSSL連携を利用した暗号化通信を行う機能です。SSL通信機能を使用することにより、以下の脅威に対する防衛ができます。

  SSL通信について詳細は、“15.2 EJBサービスにおける環境設定”を参照してください。