BC管理DBの構成を説明します。
rdbbcmndbコマンドを利用してBC管理DBをセットアップすると、RDBシステムごとに以下の構成でデータベースが定義されます。これらの資源名(DSI名など)を利用して、データベースとしての運用設計をしてください。
BC管理DBの構成の概要図を以下に示します。
図E.1 BC管理DBの構成概要
BC管理DBのセットアップで定義される資源名を説明します。
種別 | 定義名 | 備考 |
---|---|---|
データベース名 | BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタに指定した文字列 | 省略不可 |
スキーマ名 | BC_SCH | 名前は固定 |
情報名 | 実表名 | DSO名 | 格納構造 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC_TL_CODE | 表 | BC_DSO_TL_CODE | SEQUENTIAL | 名前は固定 |
インデックス | BC_DSO_IX_CODE_MAIN | BTREE | |||
インデックス | BC_DSO_IX_CODE_SUB | BTREE | |||
メッセージ連携管理情報 | BC_TL_POINT | 表 | BC_DSO_TL_POINT | SEQUENTIAL | |
インデックス | BC_DSO_IX_POINT_MAIN | BTREE | |||
インデックス | BC_DSO_IX_POINT_SUB | BTREE | |||
反映状態管理情報 | BC_TL_RESTART | 表 | BC_DSO_TL_RESTART | SEQUENTIAL | |
インデックス | BC_DSO_IX_RESTART | BTREE | |||
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | BC_TL_CYCLE | 表 | BC_DSO_TL_CYCLE | SEQUENTIAL | |
インデックス | BC_DSO_IX_CYCLE | BTREE |
情報名 | インデックスのDSO名 | 意味 | 構成列 |
---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC_DSO_IX_CODE_MAIN | 主キー | OTHER_CODE,OTHER_DB_CODE,RLP_CODE,KIND |
BC_DSO_IX_CODE_SUB | 2次キー | OWN_CODE,OWN_DB_CODE,RLP_CODE,KIND | |
メッセージ連携管理情報 | BC_DSO_IX_POINT_MAIN | 主キー | POINT_NAME,POINT_KIND, RLP_CODE |
BC_DSO_IX_POINT_SUB | 2次キー | POINT_CODE,POINT_SUB_CODE,RLP_CODE | |
反映状態管理情報 | BC_DSO_IX_RESTART | 主キー | DSI_CODE,DB_CODE,KIND,RLP_CODE |
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | BC_DSO_IX_CYCLE | 主キー(UNIQUE) | RLP_CODE,KIND |
ポイント
BC管理DBはシステムがアクセスするため、詳細な表のレイアウトは意識する必要はありません。表・インデックスのDSI構成を元に運用を行ってください。
レイアウトの詳細を確認する場合は、Symfoware Serverのrdbprtコマンドで確認することができます。rdbprtコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
参照
BC構成パラメタファイルの詳細は、“2.6 BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
情報名 | DSI名 | DSI分割値 | 格納構造/ページ長 | データベーススペース名 |
---|---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_CODE | RLPのID | SEQUENTIAL/32K | BC_DBSP_RLPのID(注1) |
BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN | BTREE/16K(注2) | |||
BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB | BTREE/16K(注2) | |||
メッセージ連携管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_POINT | SEQUENTIAL/32K | ||
BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_MAIN | BTREE/16K(注2) | |||
BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_SUB | BTREE/16K(注2) | |||
反映状態管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART | SEQUENTIAL/32K | ||
BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART | BTREE/16K(注2) | |||
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | BC_DSI_RLPのID_TL_CYCLE | SEQUENTIAL/32K | ||
BC_DSI_RLPのID_IX_CYCLE | BTREE/16K(注2) |
RLPのID:rdbbcrlpコマンドで確認したRLPのID
注1)rdbbcmndbコマンドで定義文を生成したときのデータベーススペース名です。両システムのデータベーススペース構成は一致させるため、rdbbcmndbコマンドで作成した定義文は、データベーススペースに関してもそのまま利用してください。
注2)BTREE構造のページ長はインデックス部とベース部共通です。
BC管理DBの運用において、対象DSIはRLPのIDを確認することでRLPやロググループに関係するDSIを特定します。
RLPのIDの確認は、rdbbcrlpコマンドで行います。
rdbbcrlpコマンドの表示例を以下に説明します。
Solarisの場合
$ rdbbcrlp -V -D (1) (2) (3) (4) (5) (6) RLPid RLPname LogGroup RLPstatus SendPath RecvPath 1 rlp001 usrloggrp1 normal /dev/rdsk/c0t1d0s3 /dev/rdsk/c0t1d0s4
Linuxの場合
$ rdbbcrlp -V -D (1) (2) (3) (4) (5) (6) RLPid RLPname LogGroup RLPstatus SendPath RecvPath 1 rlp001 system normal /dev/raw/raw11 /dev/raw/raw12
(1) RLPのID RLPのIDを表示します。 (2) RLP名 RLP名を表示します。 (3) ロググループ名 RLPを作成したロググループ名を表示します。 (4) RLPの状態 RLPの状態を表示します。 normal : 正常 RLPinh(own) : RLP閉塞(自システム) RLPinh(other) : RLP閉塞(他システム) (5) 自システムの送信用RLMのローデバイス名 (6) 自システムの受信用RLMのローデバイス名