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Symfoware Active DB GuardV10.1.0 設計・セットアップガイド

E.1 BC管理DBの構成

BC管理DBの構成を説明します。

rdbbcmndbコマンドを利用してBC管理DBをセットアップすると、RDBシステムごとに以下の構成でデータベースが定義されます。これらの資源名(DSI名など)を利用して、データベースとしての運用設計をしてください。

BC管理DBの構成の概要図を以下に示します。

図E.1 BC管理DBの構成概要

BC管理DBの資源名

BC管理DBのセットアップで定義される資源名を説明します。

表E.2 データベース名とスキーマ名

種別

定義名

備考

データベース名

BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタに指定した文字列

省略不可

スキーマ名

BC_SCH

名前は固定

表E.3 表名とDSO名

情報名

実表名

DSO名

格納構造

備考

資源対応関係管理情報

BC_TL_CODE

BC_DSO_TL_CODE

SEQUENTIAL

名前は固定

インデックス

BC_DSO_IX_CODE_MAIN

BTREE

インデックス

BC_DSO_IX_CODE_SUB

BTREE

メッセージ連携管理情報

BC_TL_POINT

BC_DSO_TL_POINT

SEQUENTIAL

インデックス

BC_DSO_IX_POINT_MAIN

BTREE

インデックス

BC_DSO_IX_POINT_SUB

BTREE

反映状態管理情報

BC_TL_RESTART

BC_DSO_TL_RESTART

SEQUENTIAL

インデックス

BC_DSO_IX_RESTART

BTREE

RERUNログ抽出ファイル管理情報

BC_TL_CYCLE

BC_DSO_TL_CYCLE

SEQUENTIAL

インデックス

BC_DSO_IX_CYCLE

BTREE

表E.4 BC管理DBの構成

情報名

インデックスのDSO

意味

構成列

資源対応関係管理情報

BC_DSO_IX_CODE_MAIN

主キー
(UNIQUE)

OTHER_CODE,OTHER_DB_CODE,RLP_CODE,KIND

BC_DSO_IX_CODE_SUB

2次キー
(UNIQUE)

OWN_CODE,OWN_DB_CODE,RLP_CODE,KIND

メッセージ連携管理情報

BC_DSO_IX_POINT_MAIN

主キー
(UNIQUE)

POINT_NAME,POINT_KIND, RLP_CODE

BC_DSO_IX_POINT_SUB

2次キー
(UNIQUE)

POINT_CODE,POINT_SUB_CODE,RLP_CODE

反映状態管理情報

BC_DSO_IX_RESTART

主キー
(UNIQUE)

DSI_CODE,DB_CODE,KIND,RLP_CODE

RERUNログ抽出ファイル管理情報

BC_DSO_IX_CYCLE

主キー(UNIQUE)

RLP_CODE,KIND

ポイント

BC管理DBはシステムがアクセスするため、詳細な表のレイアウトは意識する必要はありません。表・インデックスのDSI構成を元に運用を行ってください。
レイアウトの詳細を確認する場合は、Symfoware Serverのrdbprtコマンドで確認することができます。rdbprtコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

参照

BC構成パラメタファイルの詳細は、“2.6 BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。

表E.5 DSI名とデータベーススペース名

情報名

DSI
(上段=表、中段および下段=インデックス)

DSI分割値

格納構造/ページ長

データベーススペース

資源対応関係管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_CODE

RLPのID

SEQUENTIAL/32K

BC_DBSP_RLPのID(注1)

BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN

BTREE/16K(注2)

BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB

BTREE/16K(注2)

メッセージ連携管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_POINT

SEQUENTIAL/32K

BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_MAIN

BTREE/16K(注2)

BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_SUB

BTREE/16K(注2)

反映状態管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART

SEQUENTIAL/32K

BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART

BTREE/16K(注2)

RERUNログ抽出ファイル管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_CYCLE

SEQUENTIAL/32K

BC_DSI_RLPのID_IX_CYCLE

BTREE/16K(注2)

RLPのID:rdbbcrlpコマンドで確認したRLPのID
注1)rdbbcmndbコマンドで定義文を生成したときのデータベーススペース名です。両システムのデータベーススペース構成は一致させるため、rdbbcmndbコマンドで作成した定義文は、データベーススペースに関してもそのまま利用してください。
注2)BTREE構造のページ長はインデックス部とベース部共通です。

RLPのIDの確認方法

BC管理DBの運用において、対象DSIはRLPのIDを確認することでRLPやロググループに関係するDSIを特定します。

RLPのIDの確認は、rdbbcrlpコマンドで行います。
rdbbcrlpコマンドの表示例を以下に説明します。

SolarisSolarisの場合

$ rdbbcrlp -V -D
(1)    (2)      (3)         (4)        (5)                 (6)
RLPid  RLPname  LogGroup    RLPstatus  SendPath            RecvPath
    1  rlp001   usrloggrp1  normal     /dev/rdsk/c0t1d0s3  /dev/rdsk/c0t1d0s4

LinuxLinuxの場合

$ rdbbcrlp -V -D
(1)    (2)      (3)         (4)        (5)           (6)
RLPid  RLPname  LogGroup  RLPstatus  SendPath        RecvPath        
    1  rlp001   system    normal     /dev/raw/raw11  /dev/raw/raw12
(1) RLPのID
    RLPのIDを表示します。
(2) RLP名
    RLP名を表示します。
(3) ロググループ名
    RLPを作成したロググループ名を表示します。
(4) RLPの状態
    RLPの状態を表示します。
      normal           : 正常
      RLPinh(own)      : RLP閉塞(自システム)
      RLPinh(other)    : RLP閉塞(他システム)
(5) 自システムの送信用RLMのローデバイス名
(6) 自システムの受信用RLMのローデバイス名