クラスタシステムは、クラスタシステムを構成するハードウェア資源やソフトウェア資源を、活性化または非活性化する制御をします。また、故障監視を行う単位ごとに、リソースとして管理します。
リソースを組み合わせて構築した、クラスタシステム上で動作する業務の単位を、クラスタアプリケーションといいます。クラスタアプリケーションは、組合せによって、スタンバイ型またはスケーラブル型の運用形態を持ちます。Active DB Guardではフェイルオーバ運用、ロードシェア運用ともにスタンバイ型のクラスタアプリケーションおよびスケーラブル型のクラスタアプリケーションを使用します。
フェイルオーバ運用のクラスタアプリケーションについて、以下に説明します。
ノード1配下のrdbsys1およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
ノード2配下のrdbsys1およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
ノード1配下のrdbsys1およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
ノード2配下のrdbsys1およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。
図3.10 カスケードのクラスタアプリケーションの構成
ノード1配下のrdbsys1およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
ノード2配下のrdbsys1およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
ノード3配下のrdbsys1およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。
図3.11 N:1運用待機のクラスタアプリケーションの構成(N=2の場合)
ノード1配下のrdbsys1およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション1に登録する。
ノード2配下のrdbsys1およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション1に登録する。
ノード3配下のrdbsys1およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション1に登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション1:スケーラブル型のクラスタアプリケーション1に登録する。
ノード1配下のrdbsys2およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション2に登録する。
ノード2配下のrdbsys2およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション2に登録する。
ノード3配下のrdbsys2およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション2に登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション2:スケーラブル型のクラスタアプリケーション2に登録する。
ロードシェア運用の場合、運用形態によりクラスタアプリケーションの構成が異なります。
フェイルオーバ運用の1:1運用待機と同じです。
参照
フェイルオーバ運用の1:1運用待機のクラスタアプリケーションの構成については、“3.1.4.1 フェイルオーバ運用のクラスタアプリケーションの構成”を参照してください。
フェイルオーバ運用のカスケードと同じです。
参照
フェイルオーバ運用のカスケードのクラスタアプリケーションの構成については、“3.1.4.1 フェイルオーバ運用のクラスタアプリケーションの構成”を参照してください。
図3.12 スケーラブル運用のクラスタアプリケーションの構成
ノード1配下のrdbsys1:スタンバイ型のクラスタアプリケーション1に登録する。
ノード2配下のrdbsys2:スタンバイ型のクラスタアプリケーション2に登録する。
ノード3配下のrdbsys3:スタンバイ型のクラスタアプリケーション3に登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション1:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション2:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション3:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。
ACMデーモン:クラスタアプリケーションに登録しない。
図3.13 N:1運用待機のクラスタアプリケーションの構成(N=2の場合)
ノード1配下のrdbsys1およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション1に登録する。
ノード2配下のrdbsys2およびACMデーモン:運用系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション2に登録する。
ノード3配下のrdbsys1およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション1に登録する。
ノード3配下のrdbsys2およびACMデーモン:待機系のスタンバイ型のクラスタアプリケーション2に登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション1:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。
スタンバイ型のクラスタアプリケーション2:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する。