Active DB Guardは、Symfoware Serverのフェイルオーバ運用に対応しています。
フェイルオーバは、クラスタシステムにおいて1台のノードに異常が発生した場合、そのノード(運用システム)で稼動していた利用者業務を別のノード(待機システム)に引き継ぐ機能です。
Active DB Guardでは、フェイルオーバ運用を行うことで可用性の高いシステムを構築することができます。フェイルオーバを実現するためのSymfoware Serverの機能には、以下の2つがあります。
スタンバイ機能
ホットスタンバイ機能
スタンバイ機能は、フェイルオーバの中で、ノードに異常が発生し、切り替えを行う際に待機系のRDBシステムを起動し、利用者業務を引き継ぐ機能です。
ホットスタンバイ機能は、あらかじめ待機系のRDBシステムを起動させた状態で待機させて、利用者業務を引き継ぐ機能です。スタンバイ機能に比べて、システムダウン後の再起動時間がないため、クラスタ切り替え時間が短くなります。
フェイルオーバを行うための運用を、フェイルオーバ運用と呼びます。
以下に、フェイルオーバ運用の概要を示します。
図3.1 フェイルオーバの概要