グローバルサーバがシステムダウンした場合、実行待ちのジョブは、入力キューにキューイング、またはジョブグループの待ち行列に接続されたままになっています。このような場合、当該ジョブの実行状態は異常終了状態として管理サーバに表示されます。
MSPでは、この状態でグローバルサーバを再起動すると、入力キューにキューイングされているジョブは自動的に実行されます。実行されたジョブが正常に終了すれば、管理サーバに表示されている情報と矛盾が生じてしまいます。
また、XSPでは、この状態でグローバルサーバを再起動しても、ジョブグループの待ち行列に接続されているジョブは、明に削除しない限り、待ち行列に残ったままになってしまいます。
以上のような問題が発生しないように、グローバルサーバ側で以下の設定をしてください。
MSPの場合
MSPを再起動したときに以下の処理をするプロシージャを、OPF(Operation Procedure Facility)に登録します。
専用入力クラスのジョブのジョブ番号をJESの\DNコマンドで取り出す
取り出したジョブ番号に対応するジョブをJESの\Cコマンドでキャンセルする
専用入力クラスに割り当てられたイニシエータをJESの\SIコマンドで起動する
プロシージャの登録方法については、“OSIV/MSP AOF説明書 AFII V10用”を参照してください。Systemwalker Operation Manager GEE専用の入力クラスを“A”、専用の入力クラスに割り当てられたイニシエータを“3”とした場合のプロシージャの例を以下に示します。なお、下記のプロシージャ中のコメント(1)、(2)、(3)は上記の処理の1.、2.、3.に対応します。
PROC 0 CTMSG JEM809I,JEM760I,JEM839I LOOP: CMND '\DN,Q=XEQA' ; (1) CMD: WAIT MSG IF '&SYSMSGID'='JEM839I' THEN GOTO ESCAPE ELSE IF '&SYSMSGID'='JEM760I' THEN GOTO LOOP ELSE IF '&SYSMSGID'='JEM809I' THEN SET TYPE='&SYSSUBST(1,1,'&SYSJOBNO')' SET NO='&SYSSUBST(4,8,'&SYSJOBNO')' ; PUT NUMBER SET JOBNO='&SYSSUBST(*,1,'&NO')' ; EXCEPT BLANK CMND '\C&TYPE&JOBNO' ; (2) GOTO CMD ELSE GOTO ESCAPE END END END ESCAPE: UNCTMSG CMND '\SI3' ; (3) EXIT DATA 'JEM839I'=JEM839I 'JEM760I'=JEM760I 'JEM809I'=JEM809I ENDDATA ENDPROC
XSPの場合
XSPを再起動したときに、以下の処理をするように、システム編集制御文のCOMMAND文による自動発信コマンドを登録します。
専用ジョブグループにキューイングされているジョブをXSPのCANCEL指令でキャンセルする
専用ジョブグループをXSPのRELS指令でスケジュール再開状態にする
自動発信コマンドの登録方法については、“OSIV/XSP システム編集手引書 AFII V10用”を参照してください。以下に自動発信コマンドの登録例を示します。
COMMAND 'CANCEL ALL,QT=ジョブグループ名' COMMAND 'RELS JG=ジョブグループ名'
上記の“ジョブグループ名”には、Systemwalker Operation Manager GEE専用のジョブグループ名を指定します。