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Systemwalker Operation Manager  Global Enterprise Edition 説明書
Systemwalker

3.1.4 ジョブを削除するための環境を設定する

グローバルサーバがシステムダウンした場合、実行待ちのジョブは、入力キューにキューイング、またはジョブグループの待ち行列に接続されたままになっています。このような場合、当該ジョブの実行状態は異常終了状態として管理サーバに表示されます。

MSPでは、この状態でグローバルサーバを再起動すると、入力キューにキューイングされているジョブは自動的に実行されます。実行されたジョブが正常に終了すれば、管理サーバに表示されている情報と矛盾が生じてしまいます。

また、XSPでは、この状態でグローバルサーバを再起動しても、ジョブグループの待ち行列に接続されているジョブは、明に削除しない限り、待ち行列に残ったままになってしまいます。


以上のような問題が発生しないように、グローバルサーバ側で以下の設定をしてください。

MSPの場合

MSPを再起動したときに以下の処理をするプロシージャを、OPF(Operation Procedure Facility)に登録します。

  1. 専用入力クラスのジョブのジョブ番号をJESの\DNコマンドで取り出す

  2. 取り出したジョブ番号に対応するジョブをJESの\Cコマンドでキャンセルする

  3. 専用入力クラスに割り当てられたイニシエータをJESの\SIコマンドで起動する

プロシージャの登録方法については、“OSIV/MSP AOF説明書 AFII V10用”を参照してください。Systemwalker Operation Manager GEE専用の入力クラスを“A”、専用の入力クラスに割り当てられたイニシエータを“3”とした場合のプロシージャの例を以下に示します。なお、下記のプロシージャ中のコメント(1)、(2)、(3)は上記の処理の1.、2.、3.に対応します。

PROC 0
  CTMSG JEM809I,JEM760I,JEM839I
LOOP:
  CMND '\DN,Q=XEQA'                        ; (1)
CMD:
  WAIT MSG
  IF '&SYSMSGID'='JEM839I' THEN
    GOTO ESCAPE
  ELSE
  IF '&SYSMSGID'='JEM760I' THEN
    GOTO LOOP
  ELSE
  IF '&SYSMSGID'='JEM809I' THEN
    SET TYPE='&SYSSUBST(1,1,'&SYSJOBNO')'
    SET NO='&SYSSUBST(4,8,'&SYSJOBNO')'    ; PUT NUMBER
    SET JOBNO='&SYSSUBST(*,1,'&NO')'       ; EXCEPT BLANK
    CMND '\C&TYPE&JOBNO'                   ; (2)
    GOTO CMD
  ELSE
    GOTO ESCAPE
  END
  END
  END
 ESCAPE:
   UNCTMSG
   CMND '\SI3'                             ; (3)
 EXIT
 DATA
 'JEM839I'=JEM839I
 'JEM760I'=JEM760I
 'JEM809I'=JEM809I
 ENDDATA
 ENDPROC

XSPの場合

XSPを再起動したときに、以下の処理をするように、システム編集制御文のCOMMAND文による自動発信コマンドを登録します。

  1. 専用ジョブグループにキューイングされているジョブをXSPのCANCEL指令でキャンセルする

  2. 専用ジョブグループをXSPのRELS指令でスケジュール再開状態にする

自動発信コマンドの登録方法については、“OSIV/XSP システム編集手引書 AFII V10用”を参照してください。以下に自動発信コマンドの登録例を示します。

COMMAND 'CANCEL ALL,QT=ジョブグループ名'
COMMAND 'RELS JG=ジョブグループ名'

上記の“ジョブグループ名”には、Systemwalker Operation Manager GEE専用のジョブグループ名を指定します。