通常の運用においては、どちらか一方のノード上でSymfoware Serverが動作し、クライアントおよび運用側のノードと通信を行います。
1:1運用待機
クラスタシステム上でフェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの運用例を以下に示します。
図5.2 フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの運用例
注) クラスタIPアドレスはクラスタシステムに割り当てられた同一のTCP/IPアドレスです。
ノードの異常やグループ内のリソースで異常が発生した場合は、運用側のノード(図中のノード1)上のグループが、待機側のノード(図中のノード2)上で再起動されます。
Symfoware Serverのサービスは、引継ぎノード(図中のノード2)上で継続して運用されるので、クライアントは、再度、接続処理を行うことで、引継ぎノードと接続され、業務を継続することができます。
共用ディスクに配置する資源については、“付録H OSのクラスタソフトと連携する場合の資源配置”を参照してください。
フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの運用の流れを以下に示します。
図5.3 フェイルオーバ運用を行う場合のSymfoware Serverの運用の流れ
フェイルオーバ運用の操作手順を以下に説明します。
Symfoware Serverにログインする
クライアント側で運用ツールを利用する場合は、Symfoware Serverにログインして、運用を開始します。
システムダウンが発生する
クライアントからクラスタシステム(実際はノード1)に対する操作中にノード1が異常停止すると、クライアント側のアプリケーションが何らかのエラーを通知します。
ノードが切り替わる
クラスタ制御により、運用系のRDBシステムがノード2へ自動的に切り替わります。
このとき、Symfoware Serverの各サービスがノード2で再起動されます。