名前
dxinf -- DBミラーリングシステムの情報表示
形式1(DBミラーリングシステムの状態の出力)
dxinf [ -s ]
形式2(通信状態の出力)
dxinf -l
形式3(監視情報の出力)
dxinf -m [ -s ]
機能説明
DBミラーリングシステムの情報を表示します。
形式1のオプション
両ノードのDBミラーリングシステムの状態を出力します。
実行されたノードのDBミラーリングシステムの状態を出力します。
形式2のオプション
相手ノードとの通信状態を出力します。
形式3のオプション
システムの異常状態の監視に関する情報を出力します。
-sオプション省略時は、両ノードに関する情報を出力します。
実行されたノードに関する情報を出力します。
形式1の表示形式(オプションなし)
> dxinf dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32 RDB-NAME : dup1 (1) Host-Name : DBSVR1 (2) IP-address : 10.128.25.128 (3) Node (4) (5) (6) (7) (8) Status Service S-Scr RDB Switch C normal normal - - Monitoring (9) (10) (11) (12) Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down start stop stop start Network (13) (14) (15) GCM Trans invalid normal RDB-NAME : dup2 (16) Host-Name : DBSVR2 IP-address : 10.128.25.129 Node Status Service S-Scr RDB Switch R normal normal - enable Monitoring Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down start stop stop start Network GCM Trans invalid -
(1) RDBシステム名 (2) ホスト名 (3) ノードのIPアドレス (4) ノードの状態 C:正系 R:副系 S:昇格正系 N:ノード未定 O:RDB停止 (5) サービスの状態 - :セットアップ直後 normal :正常動作中 failure :異常発生 switch :自動切替え中 dxsvstart:dxsvstartコマンド実行中 dxsvstop :dxsvstopコマンド実行中 dxswitch :dxswitchコマンド実行中 dxrebuild:dxrebuildコマンド実行中 dxaccum :dxaccumコマンド実行中 stop :通常停止状態 r :リカバリ停止状態 m :保守停止状態 term :緊急停止状態 (6) DBミラーリングサービススクリプトの状態 - :未起動 normal :正常 failure:異常 (7) Symfoware/RDBの異常理由 - :正常、もしくは未起動 inhibit:データベース資源閉塞 timeout:無応答 down :ダウン (8) 切替えの可否(自ノードが切替え可能な状態かを表示) - :正系ノード、もしくはDBミラーリングサービスの停止中 enable :可能 disable:不可能 (9) 相手ノード監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (10)データベース無応答監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (11)データベース資源閉塞監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (12)Symfoware/RDB停止監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (13)RERUNログ転送方法 Network:TCP/IPによるデータ転送 (14)GCMとの接続状態 connection :接続状態 disconnection:未接続状態 invalid :Mirroring Controllerを利用している場合で、ノード間通信異常時の自動ノード切替えを行わない - :DBミラーリングサービスの停止中 (15)RERUNログ転送状態 normal :正常 accum :ログデータ蓄積状態 resume :ログデータ転送再開中 suspend:ログデータ転送休止状態 failure:異常発生 - :副系ノード、もしくはDBミラーリングサービスの停止中(注) (16)以降は相手ノードの情報を上記と同じ形式で出力します。 注)以下のいずれかの場合は、「-」以外のRERUNログ転送状態を表示します。 - DBミラーリングサービスのリカバリ停止中、かつSymfoware/RDBが運用中 - DBミラーリングサービスのリカバリ停止中、かつSymfoware/RDBが停止中、かつログデータ蓄積状態
形式1の表示形式(-sオプション指定あり)
> dxinf -s dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32 RDB-NAME : dup1 (1) Host-Name : DBSVR1 (2) IP-address : 10.128.25.128 (3) Node (4) (5) (6) (7) (8) Status Service S-Scr RDB Switch C normal normal - - Monitoring (9) (10) (11) (12) Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down start stop stop start Network (13) (14) (15) GCM Trans invalid normal
(1) RDBシステム名 (2) ホスト名 (3) ノードのIPアドレス (4) ノードの状態 C:正系 R:副系 S:昇格正系 N:ノード未定 O:RDB停止 (5) DBミラーリングサービスの状態 - :セットアップ直後 normal :正常動作中 failure :異常発生 switch :自動切替え中 dxsvstart:dxsvstartコマンド実行中 dxsvstop :dxsvstopコマンド実行中 dxswitch :dxswitchコマンド実行中 dxrebuild:dxrebuildコマンド実行中 dxaccum :dxaccumコマンド実行中 stop :通常停止状態 r :リカバリ停止状態 m :保守停止状態 term :緊急停止状態 (6) DBミラーリングサービススクリプトの状態 - :未起動 normal :正常 failure:異常 (7) Symfoware/RDBの異常理由 - :正常、もしくは未起動 inhibit:データベース資源閉塞 timeout:無応答 down :ダウン (8) 切替えの可否(自ノードが切替え可能な状態かを表示) - :正系、もしくはDBミラーリングサービスの停止中 enable :可能 disable:不可能 (9) 相手ノード監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (10)データベース無応答監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (11)データベース資源閉塞監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (12)Symfoware/RDB停止監視 start:監視中 stop :監視していない - :DBミラーリングサービスの停止中 (13) RERUNログ転送方法 Network:TCP/IPによるデータ転送 (14)GCMとの接続状態 connection :接続状態 disconnection:未接続状態 invalid :Mirroring Controllerを利用している場合で、ノード間通信異常時の自動ノード切替えを行わない - :DBミラーリングサービスの停止中 (15)RERUNログ転送状態 normal :正常 accum :ログデータ蓄積状態 resume :ログデータ転送再開中 suspend:ログデータ転送休止状態 failure:異常発生 - :副系ノード、もしくはDBミラーリングサービスの停止中(注) 注)以下のいずれかの場合は、「-」以外のRERUNログ転送状態を表示します。 - DBミラーリングサービスのリカバリ停止中、かつSymfoware/RDBが運用中 - DBミラーリングサービスのリカバリ停止中、かつSymfoware/RDBが停止中、かつログデータ蓄積状態
形式2の表示形式(ノード間の通信環境が1系統の場合)
> dxinf -l dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32 Own-Host-Name : DBSVR1 (1) Own-IP-address : 10.128.25.121 (2) Other-Host-Name : DBSVR1-1 (3) Other-IP-address : 10.128.25.129 (4) Status : normal (5)
(1) 自ノードのホスト名 (2) 自ノードのIPアドレス (3) 相手ノードのホスト名 (4) 相手ノードのIPアドレス (5) ネットワークの状態 normal :正常 failure:異常(ネットワークの異常または相手ノードのモニタデーモン未起動)
形式2の表示形式(ノード間の通信環境が2系統の場合)
> dxinf -l dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32 Own-Host-Name : DBSVR1 (1) Own-IP-address : 10.128.25.121 (2) Other-Host-Name : DBSVR1-1 (3) Other-IP-address : 10.128.25.129 (4) Status : normal (5) Own-Host-Name : DBSVR2 Own-IP-address : 10.128.25.122 Other-Host-Name : DBSVR2-1 Other-IP-address : 10.128.25.130 Status : normal
(1) 自ノードのホスト名 (2) 自ノードのIPアドレス (3) 相手ノードのホスト名 (4) 相手ノードのIPアドレス (5) ネットワークの状態 normal :正常 failure:異常(ネットワークの異常または相手ノードのモニタデーモン未起動)
形式3の表示形式(-sオプション指定なし)
> dxinf -m dxinf DATE: 2011/01/04 TIME:21:15:32 RDB-NAME : dup1 (1) Host-Name : DBSVR1 (2) IP-address : 10.128.25.128 (3) Monitoring DB_Timeout : stop (4) DB_Down : start(normal) (5) LogGrpMng : stop (6) LogMng : stop (7) TempLog : stop (8) RDB_Dic : stop (9) RDB_Dir : stop (10) DSI : stop (11) OtherNode : start(normal) (12) RDB-NAME : dup2 (13) Host-Name : DBSVR2 (14) IP-address : 10.128.25.129 (15) Monitoring DB_Timeout : stop (16) DB_Down : start(normal) (17) LogGrpMng : stop (18) LogMng : stop (19) TempLog : stop (20) RDB_Dic : stop (21) RDB_Dir : stop (22) DSI : stop (23) OtherNode : start(normal) (24)
(1) 自ノードのRDBシステム名 (2) 自ノードのホスト名 (3) 自ノードのIPアドレス (4) 自ノードのデータベース無応答監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (5) 自ノードのデータベースダウン監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (6) 自ノードのロググループ管理ファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (7) 自ノードのログ管理ファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (8) 自ノードのテンポラリログファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (9) 自ノードのRDBディクショナリ異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (10) 自ノードのRDBディレクトリファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (11) 自ノードのDSI閉塞監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (12) 自ノードの相手ノード監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (13) 相手ノードのRDBシステム名 (14) 相手ノードのホスト名 (15) 相手ノードのIPアドレス (16) 相手ノードのデータベース無応答監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (17) 相手ノードのデータベースダウン監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (18) 相手ノードのロググループ管理ファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (19) 相手ノードのログ管理ファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (20) 相手ノードのテンポラリログファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (21) 相手ノードのRDBディクショナリ異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (22) 相手ノードのRDBディレクトリファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (23) 相手ノードのDSI閉塞監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (24) 相手ノードの相手ノード監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 注)DBミラーリング動作環境ファイルまたはDB監視資源定義ファイルへの異常監視の指定がない場合に表示されます。
形式3の表示形式(-sオプション指定あり)
> dxinf -m -s dxinf DATE: 2011/01/04 TIME:21:15:32 RDB-NAME : dup1 (1) Host-Name : DBSVR1 (2) IP-address : 10.128.25.128 (3) Monitoring DB_Timeout : stop (4) DB_Down : start(normal) (5) LogGrpMng : stop (6) LogMng : stop (7) TempLog : stop (8) RDB_Dic : stop (9) RDB_Dir : stop (10) DSI : stop (11) OtherNode : start(normal) (12)
(1) RDBシステム名 (2) ホスト名 (3) ノードのIPアドレス (4) データベース無応答監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (5) データベースダウン監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (6) ロググループ管理ファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (7) ログ管理ファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (8) テンポラリログファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (9) RDBディクショナリ異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (10) RDBディレクトリファイル異常監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (11) DSI閉塞監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中 (12) 相手ノード監視 start(normal) : 監視中 start(abnormal) : 異常検知 stop : 監視していない(注) - : DBミラーリングサービスの停止中
注) DBミラーリング動作環境ファイルまたはDB監視資源定義ファイルへの異常監視の指定がない場合に表示されます。
使用例
両ノードのDBミラーリングシステムの状態を表示します。
dxinf
相手ノードとの通信状態を表示します。
dxinf -l
システムの異常状態の監視に関する、両ノードの情報を表示します。
dxinf -m
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
本コマンドは、“Administrators”グループに属するユーザで実行してください。
-sオプション、または、-lオプションを指定して実行する場合は、コマンドを実行するノードのモニタデーモンが起動している必要があります。
-sオプション、または、-lオプションを指定せずに実行する場合は、両ノードのモニタデーモンが起動している必要があります。
両ノードの情報を出力する場合、実行したノードの情報をはじめに出力し、相手ノードの情報をその次に出力します。
表示項目の“RDB”は、モニタデーモンによりデータベースの異常を検知した場合の異常理由を表示します。表示内容は、リカバリなどに利用するために次回のDBミラーリングサービスを開始するまで保持します。次回のDBミラーリングサービス開始時点で前回の情報をクリアし、その時点の情報を表示します。
DBミラーリング動作環境ファイルのOWN_NODE_ADDRESSパラメタおよびOTHER_NODE_ADDRESSパラメタにIPアドレスを指定している場合、表示する自ノードおよび相手ノードのホスト名はhostsファイルの定義内容に依存します。
指定したIPアドレスがhostsファイルに定義されている場合
hostsファイルの定義内容をもとに表示します。
指定したIPアドレスがhostsファイルに定義されていない場合
ネットワーク利用環境に依存します。例えば、DNSサーバなどから取得したホスト名を表示します。
取得できなかった場合は、IPアドレスを表示します。
なお、IPアドレスからの名前解決については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
オプション省略時、-sオプション指定時、または-mオプション指定時に表示する、自ノードと相手ノードのホスト名およびIPアドレスは、DBミラーリング動作環境ファイルに1系統目の通信環境として指定した情報を表示します。
-m オプションを指定した異常状態の監視に関する情報を取得する場合、同時に複数の異常が発生してノード切替えが行われた場合には、最初に検知した異常のみ表示されることがあります。
Symfoware/RDBの起動状態、または、DBミラーリングサービスの状態による本コマンドの実行可否については“データベース二重化導入運用ガイド”を参照してください。