監査ログ用ロググループのテンポラリログファイルが媒体障害により壊れた場合、監査ログエレメントがSymfoware/RDBにより閉塞されて、使用不可能になる場合があります。
この場合、管理者はrdbrcvadtコマンドにより、監査ログエレメントの閉塞状態をリカバリしてください。なお、監査ログエレメントに格納されている監査ログ情報は失われます。
監査ログ用ロググループのテンポラリログファイルをリカバリする場合のリカバリ操作の手順とリカバリ操作例を以下に示します。
リカバリ操作の手順
トランザクションの状態(Tran)の“TINH”がなくなるまで待ちます。
トランザクションの状態は、rdbcninfコマンドで確認します。
Symfoware/RDBを停止します。
停止は、rdbstopコマンドで行います。
障害ディスクを取り換えます。
ディレクトリ構成をリカバリします。
リカバリはmkdirコマンドで行います。
監査ログ用ロググループのログ管理ファイルとテンポラリログファイルを同一のディスクに配置している場合は、5.の処理から行います。
監査ログ用ロググループのログ管理ファイルとテンポラリログファイルを同一のディスクに配置していない場合は、6.の処理から行います。
監査ログ用ロググループのログ管理ファイルを再作成します。
再作成は、rdblogコマンドのIオプション、rオプションかつgオプションで行います。
監査ログ用ロググループのテンポラリログファイルを再登録します。
再登録は、rdblogコマンドのGオプション、tオプションかつgオプションで行います。
監査ログ用ロググループのテンポラリログファイルが正常に再作成されたことを確認します。
確認は、rdblogコマンドのVオプション、tオプションかつgオプションで行います。
監査ログ用ロググループと同じデバイスに存在する他のログ管理ファイルとロググループのテンポラリログファイルを再作成します。
他のログ管理ファイルとロググループのテンポラリログファイルの再作成の操作方法は、“第9章 運用環境の変更”を参照してください。
Symfoware/RDBを起動します。
ロールバック不可閉塞の状態の監査ログエレメントをリカバリします。
リカバリは、rdbrcvadtコマンドのrオプションで行います。
リカバリ操作例
リカバリ操作例では、以下の場合を想定しています。
他のロググループおよび監査ログ用ロググループのログ管理ファイル、テンポラリログファイルを別のデバイスに配置している。
qdg12111u:テンポラリログファイルに 入出力障害が発生 しました ファイル名='D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\ADTTMPLOG' errno=5 (システム名=rdbsys1) qdg13239i:ロググループ'#RDBII_ADTLOG#'において事象 'qdg12111u'が発生しました (システム名=rdbsys1) qdg13303e:テンポラリログファイルを閉塞しました (システム名=rdbsys1) qdg13239i:ロググループ'#RDBII_ADTLOG#'において事象 'qdg13303e'が発生しました (システム名=rdbsys1) > rdbcninf -s > rdbstop CE作業 … 障害ディスクの交換 > mkdir D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG > rdblog -I -r -g #RDBII_ADTLOG# D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\ADTTMPLOG > rdblog -G -t -g #RDBII_ADTLOG# -c 10M D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\ADTTMPLOG -in -in 30M 30M 20 > rdblog -V -t -g #RDBII_ADTLOG# > rdbstart > rdbrcvadt -r