ハードウェア環境の変更に伴って、List Worksサーバを移行する場合、リスト管理サーバ、配信管理サーバ、および富士通ホストやアプリケーションサーバなど印刷データの送信元では、設定の変更が必要です。
帳票出力元の環境修正
富士通ホスト、アプリケーションサーバなどの帳票出力元が、帳票や印刷資源の転送に使用しているJCL、帳票出力アプリケーションで、帳票の出力先となるリスト管理サーバの設定を変更します。
List Worksサーバの移行
移行元となるList Worksサーバに登録されている帳票の中に、今後も必要な帳票が存在する場合は、以下の操作で移行します。
移行方法は以下のとおりです。
移行先となるList Worksサーバに対し、List Worksの導入、環境構築を行います。
各作業の詳細は、“第2部 環境構築”を参照してください。 |
注意
移行先のList Worksサーバでは、移行作業が終了するまで以下のサービスは停止しておく必要があります。
配信出力サービス
配信管理サービス
List Worksサービス
移行元List Worksサーバにおいて、帳票保管活用機能の資源の移行を行います。
受信フォルダ、保管フォルダなど帳票保管活用機能の資源の移行方法については、“保守手引書”の“2.4.1 List Worksサーバの追加、移行”を参照してください。 |
移行元List Worksサーバにおいて、配信フォルダ、オーバレイ、および印刷資源を、以下の手順で退避します。
配信出力サービスを停止します。
配信出力サービスの停止の詳細は、“10.1.1 配信出力サービスの開始/停止”を参照してください。 |
配信管理サービスを停止します。
注意
配信管理サーバの環境設定用のコマンドおよび運用用のコマンドが実行中でないことを確認してください。
配信管理サービスの停止の詳細は、“10.1.2 配信管理サービスの開始/停止”を参照してください。 |
List Worksサービスを停止します。
【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】から「List Works」のプロパティ画面を起動し、List Worksサービスを停止します。
注意
List Worksサービスを停止する際は、帳票保管活用機能を利用した業務を運用していないことを確認してください。
保管フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのサーバにおいて、List Worksサービスを停止する必要があります。
List Worksサービスの他に、以下のサービスについても起動している場合は停止します。
Print Spooler (注1)
FUJITSU帳票管理 (注2)
List Works Filing Service (注3)
List Works Watch Service
List Works Assort Service (注4)
注1:サービス「Print Spooler」に依存するサービスも停止されます。依存関係にあるサービスについては、サービスのプロパティで確認できます。
注2:サービス「Print Spooler」を停止すると自動的に停止します。
注3:リストファイリングサーバをインストールしている場合のみ
注4:EEの場合のみ
lwdstmgrenvコマンドを実行し、印刷配信の環境設定の内容を確認します。
「folder.rootpath」キーに設定されている、配信フォルダの帳票を格納するフォルダのパスを確認します。
4.で確認したフォルダ配下の資産を退避します。
配信データベースのデータを退避して、移行先List Worksサーバで復元します。
配信データベースのデータを退避/復元する方法については、“12.1.2 配信データベースの容量拡張/再構築”を参照してください。 |
3.の手順で退避した資産を、移行先のList Worksサーバで作成した、配信フォルダの帳票を格納するフォルダに復元します。
参考
移行先のList Worksサーバで作成した、配信フォルダの帳票を格納するフォルダは、1.の環境構築時に印刷配信の環境設定で「folder.rootpath」キーに指定したフォルダです。
オペレーティングシステムによる認証を利用している場合は、移行先List Worksサーバに、利用者の追加を行います。
利用者定義文字を再転送します。
注意
移行先における各ファイルの所有者、グループ、アクセス権は、移行元と同じ設定にしてください。