対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L30以降
Solaris版:5.2以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:10.0以降
AIX版:10.0以降
対処
確認ポイント
スケジュールサーバに、ネットワークセグメントの異なる、複数の論理IPアドレスが割り当てられていませんか
原因
ネットワークジョブは、スケジュールサーバから実行サーバに起動依頼された後、実行サーバで動作し、ジョブの終了時は、実行サーバからスケジュールサーバに、ジョブの終了通知がされる仕組みになっています。
スケジュールサーバに、ネットワークセグメントの異なる、複数の論理IPアドレスが割り当てられている場合、終了通知のあて先として使用されるIPアドレスに、実行サーバが属していないネットワークセグメントのIPアドレスが使用されることがあります。この場合、実行サーバによるジョブの終了通知ができません。
しかし、スケジュールサーバから実行サーバに対して、ジョブの状態の確認が一定間隔で実施されるため、スケジュールサーバはジョブの終了を認識することができます。このために、実行サーバでジョブが終了してからスケジュールサーバが終了を認識するまで時間がかかる可能性があります。
対処方法
実行サーバのノード名定義ファイルに、実行サーバから通信可能なスケジュールサーバの論理IPアドレスを定義してください。
ノード名定義ファイルは、以下より定義してください。
V11.0L10/11.0以降の場合
[運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートより、[実行サーバ設定]の[ノード名一覧]にスケジュールサーバのノード名を定義します。
V5.0L30/5.2~V10.0L21/10.1の場合
[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの、[クラスタシステムのためのノード名定義を行う]をチェックし、[ノード名1]、[ノード名2]に、クラスタシステム構成となるスケジュールサーバのノード名を定義します。