対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
対処1
確認ポイント
ジョブ自身が利用する資源(ファイルなど)にアクセス可能ですか
例えば、ディレクトリ/ファイルへのアクセスに失敗したときに、ジョブ自身が設定するコードで異常終了したり、エラーメッセージが出力されたりしていませんか
原因
ジョブの実行に必要なリソースにアクセスできない場合、ジョブが正常に動作しません。インストール直後、デフォルトの定義情報を使用する場合、ジョブは“Systemwalker MpMjes”サービスのログオンアカウントの権限で実行されます。このため、ジョブが正常に動作しない場合、“Systemwalker MpMjes”サービスのログオンアカウントがジョブの実行に必要なリソースにアクセスできないことが原因で発生している可能性があります。
対処方法
ジョブを正常に動作させるには、以下のいずれかの対処を実施してください。
“Systemwalker MpMjes”サービスのログオンアカウントがジョブの実行に必要なリソースにアクセスできるようにアカウント、または、リソースに対し、適切な権限を設定する。
ジョブの起動アカウントとして、ジョブの実行に必要なリソースにアクセスできる任意のユーザアカウントを使用する。
b.の対処を実施するために必要な手順を示します。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートで[ジョブを所有者の権限で実行する]チェックボックスをチェックします。
[運用情報の定義]ウィンドウを閉じると、[ジョブ実行制御の起動モードの設定]ダイアログボックスが表示されます。[保存した運用情報定義を、次回の運用から有効にする]チェックボックスをチェックし(V10.0L21以前のバージョンレベルの場合)、[OK]ボタンをクリックします。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウの[制御対象]ドロップダウンリストボックスで[ジョブ実行制御]を選択し、[開始]ボタンで同サービスを再起動します(この時、ジョブスケジューラのサービスも同時に再起動されます)。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[ジョブ所有者]をクリックすると表示される[ジョブ所有者情報の定義]ウィンドウで、プロジェクト(ジョブスケジューラの定義項目)、または、ジョブフォルダ(ジョブ実行制御の定義項目)に対して設定された、ジョブの所有者を登録します。
Windows NT(R)の場合はドメインユーザーマネージャ、Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEおよびWindows Server 2008の場合は[ローカルセキュリティポリシー]を使用して、ジョブの起動アカウントとして使用するアカウントに対し“バッチジョブとしてログオン”の権限を与えます。
対処2
確認ポイント
ジョブにてネットワーク上のファイルを利用していませんか。この場合に、ジョブ実行制御のサービスアカウントが、ローカルシステムアカウントではありませんか。
原因
ローカルシステムアカウントの場合、ネットワーク接続ができません。
対処方法
ジョブ実行制御のサービスアカウントを、アクセス可能なアカウントに変更してください。または、ジョブの実行ユーザにアクセス可能なアカウントを指定してください。(この場合、[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートで、[ジョブを所有者の権限で実行する]がチェックされている必要があります。)