対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
以下のすべての対処に該当していないかチェックしてください。
対処1
原因
実行多重度の制限値に達しています。ジョブが実行多重度の制限値(システム全体とキューごとに指定可)を下回るまでは、実行が待たされます。
対処方法
必要に応じて、実行多重度の制限値を見直してください。
システム全体の実行多重度の制限値は、以下の画面で確認します。
[運用情報の定義]ウィンドウ-[運用制御]シートの[ジョブの多重度]
キューごとの実行多重度の制限値は、以下の画面で確認します。
[キュー状態表示/操作]ウィンドウの[多重度]
また、以下の運用を検討してください。
実行多重度の制限値に達していないキューに投入する。
同時に実行されるジョブ数を減らす。
対処2
原因
キューが停止しています。
対処方法
ジョブの実行キューを起動することにより、ジョブを実行させることができます。
[キュー状態表示/操作]ウィンドウを表示するか、または、qstatコマンドを投入して、キューの状態を確認します。その後、停止しているキューについて、ウィンドウ上で開始操作をするか、または、qstartコマンドにより起動してください。
対処3
原因
V5.0L20/5.1以前のバージョンレベルの場合、または、V5.0L30/5.2以降のバージョンレベルで[同名ジョブを同時に実行しない]にチェックがある場合、同一ジョブ名を持つ複数のジョブは同時に実行されません。後に依頼されたジョブは、先に依頼されたジョブが実行を終了するまで、実行が開始されないため、遅延が発生します。(ただし、サブシステム環境の場合は、サブシステムごとに制御されるため、サブシステムをまたがる同一ジョブ名を持つ複数のジョブは同時に実行されます。)
対処方法
複数のジョブが同一ジョブ名を持たないようにジョブ名を変更してください。
同名のジョブを同時に実行するには、以下のいずれかの対処を実施してください(V5.0L20/5.1以前のバージョンレベルでは使用できません)。
V11.0L10/11.1以降の場合
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[旧互換]シートで[同名ジョブを同時に実行しない]チェックボックスを無効にし、定義を有効にする。
V5.0L30/5.2以降、V10.0L21/10.1以前の場合
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートで[同名ジョブを同時に実行しない]チェックボックスを無効にし、定義を有効にする。
定義を有効にするためには、ジョブ実行制御のサービス/デーモンを再起動してください。
参考
“ジョブ名(J)”のフィールドが未入力の場合、“コマンド名(C)”に指定したパス名からディレクトリのパス名および、拡張子を取り除いた名前がジョブ名になります。
対処4
原因
実行中のジョブが割り当てているリソースと同じリソースを割り当てようとしています。キューにつながれたジョブと同じリソースを割り当てる実行中のジョブが、終了するまで実行されません。
対処方法
[ジョブ状態表示/操作]ウィンドウを表示するか、または、qjstatコマンドを投入して、実行中状態のジョブ、および、実行されないジョブを確認します。その後、各ジョブについて、[監視-ジョブ]ウィンドウ-[基本情報]シート-[リソース名]でリソース定義を比較してください。