対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
以下のすべての対処に該当していないかチェックしてください。
対処1
エラーメッセージ
MJS881S jobname(jobno) COMMUNICATION ERROR OCCURRED FOR hostname,CODE(code1,code2) |
code1:2 code2 はスケジュールサーバのOS種別によって以下のとおりとなります。 Windows版の場合: 274D Solaris版の場合: 0092 HP-UX版の場合: 00ef AIX版の場合: 004f Linux版の場合: 006f
確認ポイント
スケジュールサーバおよび実行サーバにおいて、mjsnet のポート番号は一致していますか
原因
スケジュールサーバ、および、実行サーバにおいて、mjsnet のポート番号が一致しない場合、ネットワークジョブが異常終了します。
対処方法
services ファイルに定義する mjsnet または mjsnetn (nはサブシステム番号1~9)のポート番号をスケジュールサーバと実行サーバで一致させてください。
なお、実行サーバのポート番号の変更を反映するためには、実行サーバのジョブ実行制御サービス/デーモンを再起動する必要があります。
参考
servicesファイルにmjsnetを定義していない場合のポート番号の省略値は以下のとおりです。
Windows版のV5.0L30以前のバージョンレベル: 28452
Windows版のV10.0L10以降のバージョンレベル、UNIX版: 9327
Windows版のV5.0L30以前のバージョンレベルにおいて、servicesファイルの最終行にmjsnetの定義を記述する場合は、mjsnetを定義した行を必ず改行してください。
対処2
エラーメッセージ
MJS881S jobname(jobno) COMMUNICATION ERROR OCCURRED FOR hostname,CODE(code1,code2) |
code1:2 code2 はスケジュールサーバのOS種別によって以下のとおりとなります。 Windows版の場合: 274D Solaris版の場合: 0092 HP-UX版の場合: 00ef AIX版の場合: 004f Linux版の場合: 006f
確認ポイント
実行サーバにおいて運用が行われていないサブシステム番号に対して、ネットワークジョブを実行依頼していませんか
原因
スケジュールサーバにおいてサブシステム番号N(N:0~9)に登録されたネットワークジョブは、実行サーバで、同じサブシステム番号Nに対して実行依頼されます。サブシステム番号ごとに通信に使用するポート番号が異なるため、実行サーバにおいて、スケジュールサーバと同じサブシステム番号Nの運用が行われていない場合、ネットワークジョブは通信エラーとなり、実行されません。
対処方法
スケジュールサーバおよび実行サーバで、ネットワークジョブの運用を行うサブシステム番号を統一してください。
なお、スケジュールサーバがV10.0L10/5.2以降で、かつ、実行サーバがV5.0L30/5.2以降の場合、以下の手順で、すべてのサブシステム番号でmjsnet(デフォルト:9327/tcp)のポート番号が使用され、スケジュールサーバにおけるすべてのサブシステム番号のネットワークジョブが、実行サーバにおけるサブシステム番号0に対して実行依頼されるようになります。
ただし、この対処を行った場合、同一サブシステム番号間でネットワークジョブを実行することはできません。
スケジュールサーバのservicesファイルにmjsnet1~mjsnet9のポート番号が記載されている場合、mjsnet1~mjsnet9のポート番号の設定を削除します。
スケジュールサーバのジョブ実行制御サービス/デーモンを再起動します。
対処3
エラーメッセージ
MJS881S jobname(jobno) COMMUNICATION ERROR OCCURRED FOR hostname,CODE(code1,code2) |
code1:2または3 code2:不定
原因
NetWorker等が、ジョブ実行制御が利用するポート番号(デフォルト:9327/tcp)を先に使用した場合に発生します。
対処方法
“2.1.5 NetWorker等との共存環境でSystemwalker Operation Managerのエラーメッセージが表示される”のエラーメッセージ5「MpMjes: ERROR: 10110: mjsnetsv : Failed in the bind of port number <number>/tcp.」の“対処方法”を実施してください。
対処4
エラーメッセージ
MJS881S jobname(jobno) COMMUNICATION ERROR OCCURRED FOR hostname,CODE(code1,code2) |
code1 は実行サーバのOS種別によって以下のとおりとなります。 Windowsの場合: 3 または 4 UNIXの場合: 2
code2 は、実行サーバがWindowsの場合スケジュールサーバのOS種別によって以下のとおりとなります。 Windows版の場合: 2746 Solaris版の場合: 0083 HP-UX版の場合: 00e8 AIX版の場合: 0049 Linux版の場合: 0068
code2 は、実行サーバがUNIXの場合、スケジュールサーバのOS種別によって以下のとおりとなります。 Windows版の場合: 274C Solaris版の場合: 0091 HP-UX版の場合: 00ee AIX版の場合: 004e Linux版の場合: 006e
確認ポイント
多数のネットワークジョブを同時に投入していませんか
原因
多数のネットワークジョブを同時に投入した場合、実行サーバでは逐次受付できない場合があります。実行サーバで処理しきれなかったネットワークジョブは異常終了します。
なお、実行サーバで処理可能なネットワークジョブ数は、サーバの性能により異なります。
対処方法
ネットワークジョブの投入タイミングをずらしてください。
備考
Windows Server 2003 SP1以降の場合、Microsoft社技術情報324270の影響により本現象が発生する可能性があります。
以下のMicrosoft社のサイトにある手順に従って、チューニングを行うことで現象の回避が可能な場合もあります。
http://www.microsoft.com/japan/technet/windowsserver/2003/technologies/networking/tcpip03.mspx#EEDBK
対処5
エラーメッセージ
MJS881S jobname(jobno) COMMUNICATION ERROR OCCURRED FOR hostname,CODE(code1,code2) |
code1:不定 code2:不定
確認ポイント
スケジュールサーバと実行サーバの間で回線エラーが発生していませんか
原因
スケジュールサーバと実行サーバの間で回線エラーが発生した場合、本現象が発生します。
対処方法
以下のマニュアルを参照し、出力されたcode1, code2の意味から、回線エラーの原因を取り除いてください。
V11.0L10/11.0以降の場合
“メッセージ説明書” 「MJS881S」の説明
V5.0L10/5.0~V10.0L21/10.1の場合
“オンラインヘルプ”の“メッセージ” 「MJS881S」の説明
なお、V13.0.0以降の場合、ネットワークジョブにおける回線エラー時のリトライの動作を変更することができます。変更の詳細については、“導入手引書”の“運用情報の定義”を参照してください。
対処6
エラーメッセージ
MJS881S jobname(jobno) COMMUNICATION ERROR OCCURRED FOR hostname,CODE(code1,code2) |
code1:不定 code2:不定
確認ポイント
スケジュールサーバと実行サーバの間に、Firewallが存在しませんか
原因
スケジュールサーバと実行サーバの間に存在するFirewallにより、Systemwalker Operation Managerが使用するポートで通信ができない場合、本現象が発生します。
対処方法
スケジュールサーバと実行サーバの間にFirewallが存在する環境での運用は、以下のポートを使用した通信ができるようにFirewallを設定することで、Firewallが存在する環境での運用が可能です。設定は、十分検討、検証をした上で実施してください。ポート番号については、“導入手引書”の“ポート番号一覧”を参照してください。
mjsnet(デフォルト:9327/tcp)
スケジュールサーバから、実行サーバへの通信が可能な設定にしてください。
jmnet(デフォルト:9352/tcp)
以下の通信が可能な設定にしてください。
スケジュールサーバから実行サーバへの通信
実行サーバからスケジュールサーバへの通信
クライアントからサーバへの通信