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Systemwalker Operation Manager  トラブルシューティングガイド
Systemwalker

5.2.17 ジョブが例外コード 0xC0000142 で異常終了する【Windows版】

対象バージョンレベル

対処

原因

Systemwalker Operation Managerが起動するアプリケーション、または、そのアプリケーション配下で起動されるアプリケーションの起動処理が失敗した場合、例外コード 0xC0000142 で異常終了します。0xC0000142 は、“アプリケーションの実行に必要なDLLの初期化処理に失敗した”ことを意味します。

アプリケーションの実行に必要なDLLの初期化処理に失敗する原因としては、デスクトップヒープ(Windowsが管理している領域)の枯渇が発生したことが考えられます。

なお、例外コード 0xC0000142 と同時に例外コード 0x40000999が出力される場合もあります。

対処方法

ジョブの多重度を減らしてください。または、デスクトップヒープのサイズを調整してください。

デスクトップヒープのサイズの調整方法は以下のとおりです。

下記レジストリの下線部分を変更してください。

ハイブ:HKEY_LOCAL_MACHINE
キー:\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
値名:Windows
パラメタ:%SystemRoot%\system32\csrss.exe ~ SharedSection=1024,3072,512

なお、IISで以下の機能を使用している場合は、レジストリの変更を行わないでください。

注意

レジストリを修正して、デスクトップヒープのサイズを調整する方法については、「マイクロソフト サポート技術情報 - 126962」を参照してください。また、デスクトップヒープについては「マイクロソフト サポート技術情報 - 184802」を参照してください。

レジストリはWindowsで非常に重要なファイルです。レジストリの編集を誤ると、Windowsが起動しなくなる等、再セットアップをしなければいけない事態が発生する恐れがあります。このため、事前にシステムのバックアップをする、サイズの増減は少しずつ実施するなど、十分に注意して変更してください。

サイズの調整については、以下の設定の状況により、チューニング方法が異なります。

  • [運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シート-[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックを付けた場合

    SharedSection の 3 つ目の値(下線部分)の値を小さくする。

  • [運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シート-[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックを付けていない場合

    SharedSection の 3 つ目の値(下線部分)の値を大きくする。