対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
以下のすべての対処に該当していないかチェックしてください。
対処1
確認ポイント
ジョブを所有者の権限で実行するために必要な設定がされていますか
原因
ジョブを所有者の権限で実行するために必要な設定がされていない場合、ジョブはコード 0x40000913 で異常終了します。
対処方法
ジョブを所有者の権限で実行するためには、以下の手順に従って、設定を行ってください。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートで[ジョブを所有者の権限で実行する]チェックボックスをチェックします。WindowsサーバからWindowsサーバへのネットワークジョブで、ジョブを所有者の権限で実行する場合、スケジュールサーバおよび実行サーバの両サーバにて当チェックボックスをチェックします。
[運用情報の定義]ウィンドウを閉じると、[ジョブ実行制御の起動モードの設定]ダイアログボックスが表示されます。[保存した運用情報定義を、次回の運用から有効にする]チェックボックスをチェックし(V10.0L21以前のバージョンレベルの場合)、[OK]ボタンをクリックします。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウの[制御対象]ドロップダウンリストボックスで[ジョブ実行制御]選択し、[開始]ボタンで同サービスを再起動します(この時、ジョブスケジューラのサービスも同時に再起動されます)。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[ジョブ所有者]をクリックすると表示される[ジョブ所有者情報の定義]ウィンドウで、プロジェクト(ジョブスケジューラの定義項目)、または、ジョブフォルダ(ジョブ実行制御の定義項目)に対して設定された、ジョブの所有者を登録します。WindowsサーバからWindowsサーバへのネットワークジョブで、ジョブを所有者の権限で実行する場合、スケジュールサーバにてジョブの所有者を登録します。
Windows(R) NTの場合はドメインユーザーマネージャ、Windows(R) 2000、Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEおよびWindows Server 2008の場合は[ローカルセキュリティポリシー]を使用して、ジョブの起動アカウントとして使用するアカウントに対し“バッチジョブとしてログオン”の権限を与えます。
対処2
確認ポイント
ドメインユーザをジョブの実行ユーザに指定している状態で、ジョブの動作中にドメインコントローラ(PDC, BDC)を停止または再起動していませんか
原因
ジョブの動作中にドメインコントローラが停止または再起動された場合、プライマリドメインコントローラへのユーザ認証処理がエラーとなり、コード 0x40000913で異常終了します。
対処方法
ジョブの動作中にはドメインコントローラを停止または再起動しないでください。
ドメインコントローラを停止または再起動する場合は、ジョブが動作していない時間帯に実施してください。
対処3
確認ポイント
Windowsインターネットネームサービス(WINS)がエラーを発生していませんか
原因
Windowsインターネットネームサービス(WINS)が正常に動作していない場合、ジョブ実行制御がドメインコントローラを認識することができず、コード 0x40000913で異常終了します。
対処方法
Windowsインターネットネームサービス(WINS)のエラーにおける対処をしてください。
対処4
確認ポイント
信頼ホストの定義に誤りはありませんか
原因
ネットワークジョブにおいて、実行サーバ側の信頼ホストの定義に誤りがある場合、ジョブの実行を拒否する動作となります。
対処方法
信頼ホストに定義するホスト名が、スケジュールサーバ上でhostnameコマンド(スケジュールサーバがUNIXの場合は、uname -nコマンド)を実行した際に出力されるホスト名と一致しているか確認してください。