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Interstage List Works V10.0.0 帳票仕分け手引書
Interstage

2.2 仕分け対象帳票の選定

List Worksに登録する帳票が、どのアプリケーションから出力されているのかを調査します。その帳票のなかで、どの帳票を仕分けるのかを選定します。


(1) 仕分け対象の帳票の確認

帳票仕分け管理機能で仕分けることができる帳票かどうか、確認します。

List Worksに登録できる帳票のうち、以下の帳票は、帳票仕分け管理機能を使用して仕分けることができません。

帳票仕分け管理機能で仕分けできない帳票

代替手段

富士通ホスト帳票

APS/DSP経由の帳票をトランザクション単位にまとめて1つの帳票として電子化する場合

以下の製品を導入してください。

  • OSIV SystemWalker/PrintASSORT

分散印刷運用時で、以下の帳票の場合

  • OSIV SystemWalker/PrintASSORTで仕分けられた帳票

  • APS/NPの連携情報付加機能を使用して、帳票情報が付加された帳票

なし

OSIV LISTVIEWを経由した帳票

なし


(2) 帳票の形式の確認

帳票の仕分け条件となる主な項目は、「帳票内の文字列」と「オーバレイ」です。

帳票がどのような形式になっているか、キーとなる文字列やオーバレイについて、確認します。

参考

帳票にキーとなる文字列がない場合は、文字列を印刷禁止域に埋め込むよう、帳票出力アプリケーションを修正します。これにより、クライアントの表示/印刷に影響を与えずに、文字列をキーとした仕分けを実現できます。

注意

キーとなる文字列の位置が、帳票内でずれていないか、確認してください。キーとなる文字列の位置がずれると、正しく仕分けされません。

文字列の位置を確認する方法については、“2.5 帳票内文字列の位置確認(ダンプ出力機能) ”を参照してください。

アプリケーションからの出力形態を分類すると、以下の2つに分けられます。

単一種類の帳票

オーバレイが1種類の帳票、またはオーバレイがない帳票ですべてのページが同じ形式の帳票の場合は、仕分け条件とする文字列があるかどうか、確認します。

すべてのページが同じ形式で、同じ位置に存在する、キーとなる文字列

例:同じ位置に「部署コード」がある場合

数ページが1まとまりになっていて、数ページおきにページ内の同じ位置に存在する、キーとなる文字列

例:数ページおきに、「部署コード」がある場合


複数種類の帳票

オーバレイが複数種類の帳票、またはオーバレイがない帳票でページにより形式が異なる帳票の場合は、形式がどう異なるか、また仕分け条件とする文字列があるかどうか、確認します。

複数種類の帳票のそれぞれに存在する、キーとなる文字列

例:1つの帳票に、帳票A用のオーバレイと帳票B用のオーバレイが使用されていて、それぞれの帳票に「部署コード」がある場合


(3) 帳票の運用状況の調査

仕分け対象の帳票が、どのように運用されているか、調査します。運用状況と帳票の形式をもとに、仕分け定義ファイルの作成単位を決定します。

仕分け定義ファイルの作成単位についての概要は、“1.2.2 仕分けの動作環境および仕分け条件の定義”を参照してください。

参考

富士通ホスト帳票(ファイル転送運用)の場合、帳票の登録時に、使用する仕分け定義ファイルを任意に指定できます。そのため、仕分け定義ファイルの作成単位については、考慮する必要はありません。

オープン帳票の場合
  • オーバレイ名

  • 帳票名

  • システム共通

富士通ホスト帳票(分散印刷運用)の場合
  • ジョブ名

  • オーバレイ名

  • APSライタ名

  • 出力されるLU名(FNAの通信形態の場合)

  • 帳票パターン名(FNAの通信形態の場合)

  • システム共通