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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

G.1.4 セットアップ

サーバ仮想化ソフトウェア製品としてVMwareを利用する場合のセットアップ手順は以下のとおりです。

  1. リソースの登録

    1. VM管理製品の登録

      VM管理製品を登録すると、セットアップの事前準備で事前に作成したVMFSなどのデータストアが仮想ストレージリソースとして本製品に自動的に登録されます。

      VM管理製品の登録は、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」のVM管理製品の記述を参照してください。

    2. 管理対象サーバの登録

      1. シャーシの登録

        「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」のシャーシの登録に関する記述を参照してください。

      2. 管理対象サーバの登録(シャーシ内)

        「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の管理対象サーバに関する記述を参照してください。

      3. LANスイッチブレードの登録

        「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」のLANスイッチブレードの記述を参照してください。

    3. ネットワークリソース

      ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。

      ネットワークリソースを事前に作成することで、L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続したときに、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。

      ネットワークリソースの自動設定の詳細は、「ネットワークの自動設定」を参照してください。

  2. リソースのリソースプールへの登録

    1. VMホストリソースの登録

      1. RCコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。

        [リソース登録]ダイアログが表示されます。

      2. 登録するVMホストを選択し、<OK>ボタンをクリックします。

    2. 仮想ストレージリソースの登録

      1. RCコンソールのオーケストレーションツリーで対象のストレージプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。

        [リソース登録]ダイアログが表示されます。

      2. 登録する仮想ストレージリソースを選択し、<OK>ボタンをクリックします。

    3. ネットワークリソースの登録

      L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。詳細については、「ネットワークの自動設定」を参照してください。

      1. RCコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース作成]を選択します。

        [ネットワークのリソース作成]ダイアログが表示されます。

      2. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。詳細は「5.3.4 ネットワークリソース」を参照してください。

  3. L-Serverテンプレートの作成

    1. L-Serverテンプレートのエクスポート

      5.4.1 エクスポート」を参照してください。

    2. L-Serverテンプレートの編集

      5.4.2 編集」を参照してください。

    3. L-Serverテンプレートのインポート

      5.4.3 インポート」を参照してください。


ネットワーク自動設定

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた以下の設定が自動的に行われます。

さらに、VM管理製品のクラスタ機能を利用している環境では、VMゲストのマイグレーションや、HA機能を用いた運用を可能にするため、クラスタを構成するすべてのVMホストに対して、LANスイッチブレード、仮想スイッチおよびポートグループが自動で設定されます。

LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RCコンソールで行えます。サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」のLANスイッチブレードのVLAN設定に関する記述を参照してください。

仮想スイッチとポートグループの設定は、VMwareを使用して手動で行ってください。

注意

  • L-Serverを作成したあと、クラスタにVMホストを追加した場合、本製品によるネットワークの自動設定は行われません。
    追加したVMホストのLANスイッチブレードと仮想スイッチに対して、クラスタを構成する既存のVMホストと同じ設定をしてください。

  • ゲートウェイアドレスは、実在するノードのIPアドレスを設定してください。


ネットワーク自動設定に関する注意事項

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成は以下の6パターンのどれかになります。

表G.1 ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホスト構成一覧

ハードウェア

LANスイッチブレードの数

ネットワークリソースの外部接続ポートの指定

仮想スイッチを接続する物理ネットワークアダプターの番号

備考

a

PRIMERGY BX900シリーズ
LANスイッチブレード
PG-SW111
PG-SW112

2

LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択

3と4をチーミングで使用
(3を有効にして冗長化します。)

LANスイッチブレードは、以下のコネクションブレードスロットに搭載してください。

  • 搭載するLANスイッチブレードが2台の場合

    CB1、CB2

  • 搭載するLANスイッチブレードが4台の場合

    CB1、CB2、CB3、CB4

b

4

LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択

3と4をチーミングで使用
(3を有効にして冗長化します。)

c

4

LANスイッチブレード3と4のペアから1つずつ選択

5と6をチーミングで使用
(5を有効にして冗長化します。)

d

PRIMERGY BX600シリーズ
LANスイッチブレード
PG-SW107(NET1/NET2側)
PG-SW104(NET3/NET4側)

2

LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択

3と4をチーミングで使用
(3を有効にして冗長化します。)

LANスイッチブレードは、以下のネットワークブレードスロットに搭載してください。

  • 搭載するLANスイッチブレードが2台の場合

    NET1(*1)、NET2(*1)

  • 搭載するLANスイッチブレードが4台の場合

    NET1(*1)、NET2(*1)、NET3(*2)、NET4(*2)

e

4

LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択

3と4をチーミングで使用
(3を有効にして冗長化します。)

f

4

LANスイッチブレード3と4のペアから1つずつ選択

7と8をチーミングで使用
(7を有効にして冗長化します。)

*1: PG-SW107を搭載してください。
*2: PG-SW104を搭載してください。


上記の物理ネットワークアダプターの番号は、LANスイッチブレードの詳細画面で確認できます。

外部接続ポートを指定しない場合(内部ネットワーク) や、LANスイッチブレードがIBPモードの場合は、物理ネットワークアダプターは3番と4番をチーミングで使用します。(3を有効にして冗長化します。)

業務LANで使用する仮想スイッチを事前に作成済みの場合、または手動で設定する場合は、その仮想スイッチが接続されている物理ネットワークアダプターの番号は上記パターンで示した内容と一致している必要があります。

ラックマウントサーバ環境では、事前に作成されている仮想スイッチのポートグループに対して、VMゲストのNICを接続する機能だけ提供します。仮想スイッチとポートグループは、事前に手動で設定してください。その際、同一のVLAN IDを使用するポートグループ名は、すべてのVMホストで共通の名前にする必要があります。

注意

PRIMERGY BX600シリーズのeまたはfの構成では、ファイバーチャネルスイッチブレードを接続できません。

表G.1 ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホスト構成一覧」のaの構成例は以下のとおりです。

図G.4 「表G.1 ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホスト構成一覧」のaの構成例

表G.1 ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホスト構成一覧」のcの構成例は以下のとおりです。

図G.5 「表G.1 ネットワーク設定の自動化をサポートするVMホスト構成一覧」のcの構成例