サーバの仕様(CPU性能とメモリ量、またはモデル名)や、ストレージ容量、OSのイメージ、接続するネットワークを指定することで、リソースプール内の適切なリソースを組み合わせてL-Serverを作成し、すぐに使用できる状態で提供できます。
リソースの選択には、以下の2つの方法があります。
自動選択
利用者がリソースやリソースプールを個別に指定
L-Serverの仕様の指定方法には、以下の2つの方法があります。
L-Serverテンプレート(L-Serverの仕様を事前に定義したもの)から選択
L-Serverテンプレートを選択してL-Serverを作成する方法は、「第6章 L-Server」を参照してください。
L-Serverの仕様を個々に指定
L-Serverの仕様を個々に指定してL-Serverを作成する方法は、「付録D L-Serverのパラメーター詳細」を参照してください。
作成したL-Serverに対しては、通常のサーバと同じように、起動、停止、削除といった基本的な操作を行えます。操作の際には、L-Serverを構成するリソースの詳細を意識する必要はありません。
また、以下のような操作が行えます。
L-Serverの構成変更
サーバ間の移動(マイグレーション)(サーバ種別が"VM"の場合)
スナップショット(サーバ種別が"VM"の場合)
バックアップ(サーバ種別が"物理"の場合)
L-Serverの配備先を決定する際には、最初にVMプールを抽出します。
L-Serverを配備するVMプールやVMホストの選択は、以下の2つの方法があります。
使用するVMホストを指定しない場合(自動選択)
アクセス可能なVMプールのうち、優先順位の高い(1>10)VMプールから配備先を決定します。
同じ優先順位のVMプールが複数存在した場合、ランダムに抽出されます。
使用するVMホストを指定する場合(手動選択)
指定されたVMプールまたはVMホストから配備先を選択します。
次に、配備先のVMホストを決定します。
配備先のVMホストは、以下の条件を満たす必要があります。
電源がON
監視状態が"normal"
保守モードが設定されていない
サーバ仮想化ソフトウェア製品のメンテナンスモードが設定されていない
使用するVMホストにVMホストを指定した場合、そのVMホストの空き容量を確認し、L-Serverを作成します。
L-Serverテンプレートを使用する場合
同じL-Serverテンプレートで作成されたL-Serverが配備されているVMホストを検索してL-Serverを作成します。
検索したVMホストに空き容量が不足している場合、空き容量の多いVMホストを検索してL-Serverを作成します。
L-Serverテンプレートを使用しない場合
空き容量の多いVMホストを検索してL-Serverを作成します。
図1.1 L-Serverの作成イメージ