デザインシートを利用した処理プロセスの設計では、プロセス定義シートを利用し、以下を設計します。
ファンクション処理の処理手順
処理プロセスの実行スケジュール
処理プロセスごとにExcelブックを用意してデザインシートを作成します。プロセス定義シートは、1つだけ作成してください。複数のプロセス定義を同じExcelブックに作成することはできません。
複数の処理プロセスを同時に設計する場合には、複数のExcelブックを作成してください。
以下にデザインシート設計の基本操作手順を説明します。
プロセス定義シートの作成
Excelアドインメニュー「Integratorデザインシート」の[定義の新規作成]-[処理プロセス]-[プロセス定義]を選択し、プロセス定義シートを作成します。
ファンクション処理の処理手順
処理プロセスに含まれる各ファンクションを入力し、先行処理の項番を指定することで、ファンクション処理の処理手順を設計します。
注意
プロセス定義には、データ収集およびデータ配付処理を必ず指定してください。
プロセス定義の先頭処理には、データ収集を指定し、最終処理には、データ配付を指定してください。ただし、処理プラグイン機能を用いた処理については、先頭および最終の処理として指定することができます。
処理プラグイン機能を用いた処理を先頭の処理に指定する場合、後続処理に、対応するデータ収集処理を必ず指定してください。また、その場合、後続のデータ収集処理が複数存在する場合は、プラグイン処理を、データ収集処理の数分用意してください。
プロセスグループの指定
ユーザー設計に基づいて、プロセスグループを指定します。
順序性制御の指定とリカバリポイントの指定
同一プロセスについて順序性制御を行うか否かを指定します。また、リカバリポイントを
使用するか否かを指定します。
処理プロセスの実行スケジュール
処理プロセスの実行スケジュールを設定する場合、実行スケジュールの種別と開始時刻を設定します。
外部アプリケーションからコマンドでプロセスを起動する場合は、設定しません。
ポイント
一定時間間隔繰り返しとイベント(収集)監視実行では、スケジュール実行時間帯を事前に設定しておくことができます。例えば、Information Integratorに、60分間隔で繰り返し実行するプロセスや、収集監視実行のプロセスなどがあり、いずれのプロセスも実行開始時間帯を午前9時以降午後5時までと設定しておくことができます。
この設定は、動作環境ファイルに行います。本設定ついての詳細は、“セットアップガイド”を参照してください。
データ変換処理の入力データ(変換前のデータ)や、データ振分け処理の出力結果が複数のデータになる場合に、ファンクション処理の間で受け渡すデータの対応関係を設計する必要があります。
データ変換処理の入力データや、データ振分け処理の出力データには、デザインシートでの設計時に自動でデータIDが設定されます。(「変換データID」および「データ振分定義ID」)
ファンクション処理で扱うデータの対応付けは、プロセス定義シートにおいて、「変換データID」および「振分データID」を前後のファンクションに対して指定することにより設計します。
以下に入力例を示します。
上記は以下の対応付けを行う例です。
データ収集処理「INPUT_SALES001」で収集したデータを、データ変換処理「JOIN001」の入力データindata1に対応付け
データ収集処理「INPUT_SALES002」で収集したデータを、データ変換処理「JOIN001」の入力データindata2に対応付け
データ収集処理「INPUT_GOODS」で収集したデータを、データ変換処理「JOIN001」の入力データindata3に対応付け
データ振分け処理「DIVIDE001」で振り分けたデータOutData1を、データ配付処理「OUTPUT_SALES_FILEA」の配付データに対応付け
データ振分け処理「DIVIDE001」で振り分けたデータOutData2を、データ配付処理「OUTPUT_SALES_FILEB」の配付データに対応付け
データ振分け処理「DIVIDE001」で振り分けたデータOutData3を、データ配付処理「OUTPUT_SALES_DB」の配付データに対応付け
注意
複数のデータ振分け処理を先行処理として選択することはできません。
データ振分け処理の後続処理が異常完了した場合、データ振分け処理が再開待ち状態になります。データ振分け処理をififrstrコマンドで再開してください。(プロセスの先頭からの再実行はできません。)
コマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。