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Interstage Information IntegratorV10.1.0 システム設計ガイド

5.3.2 基本操作手順(III Studioで設計する場合)

5.3.2.1 III Studioの起動

III Studioの起動方法は、以下のとおりです。

注意

Integratorクライアントをインストールした後の初回起動時の起動方法

[ファイル名を指定して実行]や[コマンドプロンプト]からInterstage Studioを起動する際、「-clean」オプションを付与してください。

  • Interstage Studio V9.2の起動コマンドを使用する場合の例

    <Interstage Studioインストールディレクトリ>\IDE\0902\eclipse\isstudio.exe -clean

III Studioは、GUIベースの統合開発環境Interstage Studio上で動作するプラグインです。スタートメニューから[Interstage Studio]を選択してInterstage Studioを起動します。

→Interstage Studioの初期画面が表示されます。

プロジェクトの新規作成

III Studioを利用するためには、初回利用時に、III Studioで作成した定義を格納する場所(以降、プロジェクトと呼びます)を作成する必要があります。

プロジェクトの作成方法は、以下のとおりです。

  1. [ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]をクリックします。

    →[新規プロジェクト]画面が表示されます。

  2. [III Studio]-[III プロジェクト]を選択した状態で、「次へ」をクリックします。

    →[新規IIIプロジェクト]画面が表示されます。

  3. プロジェクト名とプロジェクトの保存先を指定し、[終了]をクリックします。

    注意

    プロジェクト名の指定について

    • 以下の半角記号は指定できません。

      • 「"」(ダブルクォーテーション)

      • 「*」(アスタリスク)

      • 「/」(スラッシュ)

      • 「: 」(コロン)

      • 「<」(レフトアングル)

      • 「>」(ライトアングル)

      • 「? 」(クエスチョン)

      • 「\」(円マーク)

      • 「|」(バーティカル・バー)

    • ピリオドはプロジェクト名の最後尾には使用できません。

    →確認メッセージが表示され[はい]をクリックすると、プロジェクトが新規に作成されます。

    下記の図は、プロジェクト名「iii_prj1」を作成した場合です。

5.3.2.2 III Studioの終了

[ファイル]-[終了]をクリックします。

→[III Studio]画面が閉じます。

5.3.2.3 処理プロセスの処理手順の設計

設計手順は、以下のとおりです。

プロジェクト配下に新しい処理プロセスを作成する
  1. [III ナビゲーター]のプロジェクト名を選択した状態で、右クリックします。

    →ポップアップメニューが表示されます。

  2. ポップアップメニューの[新規プロセス]をクリックします。

    →[新規プロセス]画面が表示されます。

  3. プロセス定義IDなど、プロセス作成に必要な情報を入力します。

    以下に、処理プロセスの実行スケジュールとプロセスグループの指定について説明します。

    1. 処理プロセスの実行スケジュール

      処理プロセスの実行スケジュールを設定する場合、実行スケジュールの種別と開始時刻を設定します。

      外部アプリケーションからコマンドでプロセスを起動する場合は、設定しません。

      ポイント

      一定時間間隔繰り返しとイベント(収集)監視実行では、スケジュール実行時間帯を事前に設定しておくことができます。例えば、Information Integratorに、60分間隔で繰り返し実行するプロセスや、収集監視実行のプロセスなどがあり、いずれのプロセスも実行開始時間帯を午前9時以降午後5時までと設定しておくことができます。

      この設定は、動作環境ファイルに行います。本設定ついての詳細は、“セットアップガイド”を参照してください。

    2. プロセスグループの指定

      ユーザー設計に基づいて、プロセスグループを指定します。

    3. 順序性制御

      同一の処理プロセスについて順序性制御を行うか否かを指定します。

    4. リカバリポイント

      リカバリポイントを使用するか否かを指定します。


    入力完了後、[終了]をクリックします。

    →[III ナビゲーター]のプロジェクト配下に、作成した処理プロセスの定義IDが表示されます。また、[プロセスエディタ]が表示されます。

    下記の図は、プロセス定義ID「process1」を作成した例です。

処理手順を設計する

プロセスエディタで処理プロセスの処理手順を設計します。操作方法は、以下のとおりです。

  1. ファンクションを追加します。パレットから「ファンクション」を選択し、キャンバスへドラッグします。

    →キャンバス上にファンクションが作成されます。定義IDは、必要に応じて変更します。

    下記の図は、データ収集およびデータ変換のファンクションを1つずつ作成した例です。

    複数のファンクションを作成する場合は、本操作を必要な数だけ繰り返します。

  2. ファンクションの処理順序を指定します。パレットから「コネクション」を選択し、キャンバス上に追加した先行処理と後処理に該当するファンクションを順番にクリックします。

    →選択したファンクション間に処理順番を示す矢印が表示されます。

    なお、入出力データが複数ある場合は矢印の上にIDが表示されます。複数のファンクションの処理順序を指定する場合は、本操作を必要な数だけ繰り返します。

  3. 必要に応じてIDを変更します。パレットから「選択」を選び、パレットIDが表示されている矢印を選択した状態でクリックします。

    →IDを指定します。

    • 結びつけの後続処理がデータ変換定義の場合

      データ変換定義の入力データに対するID(変換データID)を「indataN(N:1からの整数)」の形式で指定します。

    • 結びつけの先行処理がデータ振分定義の場合

      データ振分定義の出力データに対するID(振分データID)を「OutDataN (N:1から100までの整数)」の形式で指定します。

  4. III Studioで作成した処理プロセスの定義内容にエラーがないことを確認します。

    →エラーまたは警告がある場合は、[III問題ビュー]に情報が表示されます。エラーまたは、警告が表示されている場合は、表示内容に従って対処してください。

  5. 設計情報を保存します。[ファイル]-[保存]をクリックします。

    →処理プロセスの情報が保存されます。

注意

  • データ収集およびデータ配付処理を必ず作成してください。

  • プロセス定義の先頭処理には、データ収集を指定し、最終処理には、データ配付を指定してください。ただし、処理プラグイン機能を用いた処理については、先頭および最終の処理として指定することができます。

  • 処理プラグイン機能を用いた処理を先頭の処理に指定する場合、後続処理に、対応するデータ収集処理を必ず指定してください。また、その場合、後続のデータ収集処理が複数存在する場合は、プラグイン処理を、データ収集処理の数分用意してください。

5.3.2.4 III Studioで定義した情報の保存・再編集

5.3.2.5 III Studioで設計した情報をデザインシートに展開する

III Studioで設計した情報をデザインシートに展開します。展開方法は、以下のとおりです。

  1. [III ナビゲーター]でデザインシートに展開する処理プロセスを選択した状態で、右クリックします。[デザインシートで開く]を選択します。

    →確認メッセージが表示されます。ファンクション定義用のデザインシートを合わせて展開する場合は、[ファンクション定義の雛形も作成する]チェックボックスをオンにします。

  2. [OK]を選択します。

    →Excelが起動され、プロセス定義シートに処理プロセスの処理順序に関する設計情報が展開されます。また、ファンクション定義用のデザインシートを合わせて展開する指定をした場合は、処理プロセスに定義したファンクション定義用のデザインシートの雛形が合わせて展開されます。

図5.9 III Studioとデザインシート(プロセス定義シート)の表示の関係