Information Integratorの処理プロセスの設計は以下のように行います。
処理プロセスの設計
収集処理、変換処理、配付処理の各処理の入出力データの対応付けや処理手順、処理実行スケジュールなど、処理プロセス全体の設計を行います。
データの収集、配付処理の設計
データの収集元システム、配付先システムの設計
Information Integratorがデータ収集および配付先としてアクセスするシステムの情報(システム名やIPアドレスなど)や、システムへのアクセス手段(データベース情報、ファイル送信のパラメタ、認証情報など)を設計します。
図5.2 処理プロセスに対するデータの収集元システム、配付先システムの設計の対象箇所
収集データ、配付データの設計
収集元システムより収集するデータ、および配付先システムへ配付するデータについて設計を行います。Information Integratorで処理するデータは、Information Integratorのデータ管理機能を利用し、データボックスに格納して処理を行います。収集データ、配付データを格納するデータボックスは、システムで一意となるデータボックスIDを任意に指定するだけで設計ができます。収集したデータに対して変換処理を行う場合は、各々のデータに対してデータ構造(項目名やデータ属性など)やフォーマット属性(ファイル形式、文字コードなど)を指定します。
図5.3 処理プロセスに対する収集データ、配付データの設計の対象箇所
同じデータ構造を持つ1つまたは複数のデータを収集する処理単位を「収集グループ」と呼びます。配付処理も同様に、同じデータ構造を持つ1つまたは複数のデータを配付する処理単位を「配付グループ」と呼びます。
収集データ、配付データを格納するデータボックスは、収集グループおよび配付グループごとに用意します。(データボックスは、Information Integratorサーバのシステム内で一意のIDを指定するだけで設計できます)
例えば、データ構造の異なるマスタデータとトランザクションデータをそれぞれ収集して利用するような場合は、マスタデータとトランザクションデータそれぞれに対して、収集データを格納するためのデータボックスを用意し、収集処理を設計します。
図5.4 データ構造が異なるデータを扱う場合の処理イメージ
収集方法、配付方法の設計
収集元システムのデータの形態に合わせて、データベースの抽出やファイルの転送処理に必要な各種パラメタを設計します。配付方法の設計も同様に配付先システムに配付するデータの形態に合わせて設計を行います。
図5.5 処理プロセスに対する収集方法、配付方法の設計の対象箇所
データの変換処理の設計
収集したデータを配付先システムに配付するデータに変換する処理を設計します。
変換前、変換後のデータ構造やフォーマット属性を設計し、変換前後の項目の対応付けをマッピングすることによって、変換処理を設計します。
図5.6 処理プロセスに対するデータの変換処理の設計の対象箇所
外部プログラム呼び出し(プラグイン)の設計
処理プロセスの中で外部プログラムを呼び出す場合には、外部プログラムの情報(コマンド名やパラメタ、復帰値の判定処理など)を設計し、処理プロセスの処理手順にプラグイン呼び出し処理を組み込みます。