(1) 静的インタフェースのサンプルプログラムの実行例を説明します。
種別 | ディレクトリ (注1) | 備考 |
---|---|---|
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/* | スレッドモード用 | |
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C_nt/data/* | プロセスモード用 | |
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C++/data/* | スレッドモード用 | |
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C++_nt/data/* | プロセスモード用 | |
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.Java/data/* |
| |
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.COBOL/data/* |
| |
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data_win/* |
| |
$OD_SAMPLES/CalcSample/c |
| |
$OD_SAMPLES/CalcSample/c++ |
| |
$OD_SAMPLES/CalcSample/java |
| |
$OD_SAMPLES/CalcSample/COBOL |
|
注1)
ここで使用している環境変数は以下のとおりです。なお、Interstageのインストールパスはデフォルトです。
環境変数 | 値 | 備考 |
---|---|---|
OD_SAMPLES | /opt/FSUNod/src/samples | |
/opt/FJSVod/src/samples |
<作成>
アプリケーションの作成手順を以下に示します。
サンプルアプリケーションディレクトリへ移動し、makeコマンドを実行してサーバ、およびクライアントアプリケーションを作成します。
この際、警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
make |
<実行>
作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。
registar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。
register.sh |
exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。
exec-SV.sh & |
exec-CL.shを実行してクライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。入力を求められた場合、値を入力します。
exec-CL.sh |
stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。
stop-SV.sh |
unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。
unregister.sh |
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合、“2. サーバアプリケーションの起動”においてexec-SV.shを使用せず、以下を実行します。
isaddwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を登録します。
isaddwudef simple.wu |
isstartwuコマンドを実行して、ワークユニットを起動します。
isstartwu ODSAMPLE |
また、“4. サーバアプリケーションの終了”においてstop-SV.shを使用せず、以下を実行します。
isstopwuコマンドを実行して、ワークユニットを停止します。
isstopwu ODSAMPLE |
isdelwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を削除します。
isdelwudef ODSAMPLE |
exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
ret = [10] |
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。
exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
10 |
<作成>
環境変数CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH、PATHを設定します。PATHには、使用するJDK/JREのディレクトリを指定します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。
CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH |
注)
JDKのインストールパス(/opt/FJSVawjbk/jdk5)は使用するJDK, JREのバージョンに合わせて変更してください。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK,JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。
サンプルアプリケーションディレクトリへ移動し、makeコマンドを実行してサーバ、およびクライアントアプリケーションを作成します。
make |
<実行>
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<実行>を参照してください。この際、上記の“環境変数の設定”を実施した端末で実施してください。
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。
ただし、simple.wuを動作環境に合わせて修正してください。
[Control Option]
Path:使用するJDK/JREのディレクトリに修正します。
<作成>
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。
<実行>
作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。
registarを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。
register |
サーバアプリケーションを起動します。
なお、サーバアプリケーション名はXXX_s(XXXは3桁の数字)またはsimple_sになります。
014_s & |
クライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。
なお、クライアントアプリケーション名はXXX_c(XXXは3桁の数字)またはsimple_cになります
014_c |
odcntlqueコマンドを実行して、サーバアプリケーションを停止します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。
$OD_HOME/bin/odcntlque -s IDL:INTF_A:1.0 |
unregisterを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。
unregister |
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合、“1. サーバアプリケーションの登録”において、インタフェース定義のパスを絶対パスに修正する必要があります。register内でOD_impl_instコマンドによってインプリメンテーションリポジトリ情報が登録されていますが、OD_impl_instコマンドのaxオプションの引数に指定されている定義ファイルをエディタで開き、インタフェース定義に指定されているライブラリのパスを絶対パスに変更してください。
また、“2. サーバアプリケーションの起動”においてサーバアプリケーション名を指定して起動するのではなく、以下を実行します。
isaddwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を登録します。
日本語版のCOBOLの場合
isaddwudef simple.wu |
英語版のCOBOLの場合
isaddwudef simple_e.wu |
isstartwuコマンドを実行して、ワークユニットを起動します。
isstartwu ODSAMPLE |
“4. サーバアプリケーションの終了”においてはodcntlqueコマンドを使用せず、以下を実行します。
isstopwuコマンドを実行して、ワークユニットを停止します。
isstopwu ODSAMPLE |
isdelwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を削除します。
isdelwudef ODSAMPLE |
各種データ型(Windows(R)クライアント)では以下をサーバアプリケーションとして使用します。
種別 | ディレクトリ (注1) |
---|---|
$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/* |
クライアントアプリケーションディレクトリと同一名のディレクトリをサーバアプリケーションディレクトリとして使用します。例えば、$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data_win/anyをクライアントアプリケーションディレクトリとする場合、サーバアプリケーションディレクトリは$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/anyになります。
注1)
ここで使用している環境変数は以下のとおりです。なお、Interstageのインストールパスはデフォルトです。
環境変数 | 値 | 備考 |
---|---|---|
OD_SAMPLES | /opt/FSUNod/src/samples | |
/opt/FJSVod/src/samples |
<作成/サーバ>
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。
<作成/クライアント>
クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。
Windows(R)クライアントでは、Microsoft(R) Visual C++(R) .NET Standardを使用します。
IDL コンパイラを実行してスタブを作成します。
IDLc simple.idl |
クライアントアプリケーションディレクトリ配下にあるすべてのファイルをWindows(R)クライアントへ転送します。
以下にftpを使用したときの例を示します。なお、Windows(R)クライアントへファイルを転送するときは、以下のように指定します。
“プロジェクトワークスペースファイル”: バイナリで転送
“その他のファイル”: ネットワークASCIIで転送
ftp <Solaris/Linuxサーバ名> |
エクスプローラなどから、転送したプロジェクトワークスペース(.mdp)ファイルをダブルクリックしてVisual C++(R)を起動します。このとき、「変換しますか?」という問い合わせがありますので、「はい」を選択してプロジェクト形式を変換します。
その後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してクライアントアプリケーションを作成します。ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
<実行>
作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。
サーバにおいてregistar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。
register.sh |
exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。
exec-SV.sh & |
Windows(R)クライアントにおいて、Visual C++(R)のメニューバーから「デバッグ」-「デバッグなしで開始」を選択します。クライアントアプリケーションが起動されるので、結果を確認します。
サーバにおいて、stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。
stop-SV.sh |
unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。
unregister.sh |
exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
id = [IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0]:Detail [20] Count [3] |
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。
サンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
env_check: ODdemo_calculator_calculate fails |
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。
サンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
Exception raised! |
Windows(R)クライアントマシン上には、Internet ExplorerにJBKプラグインをインストールしておいてください。
また、四則演算(Java)では以下のいずれかをサーバアプリケーションとして使用します。
種別 | ディレクトリ (注1) |
---|---|
$OD_SAMPLES/CalcSample/c | |
$OD_SAMPLES/CalcSample/c++ |
注1)
ここで使用している環境変数は以下のとおりです。なお、Interstageのインストールパスはデフォルトです。
環境変数 | 値 | 備考 |
---|---|---|
OD_SAMPLES | /opt/FSUNod/src/samples | |
/opt/FJSVod/src/samples |
<作成/サーバ>
“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。
<作成/クライアント>
クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。
環境変数CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH、PATHを設定します。PATHには、使用するJDK/JREのディレクトリを指定します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。
CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH |
注)
JDKのインストールパス(/opt/FJSVawjbk/jdk5)は使用するJDK, JREのバージョンに合わせて変更してください。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK,JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。
サンプルアプリケーションディレクトリへ移動します。その後、makeコマンドを実行してJavaクライアントのためのスタブなどを作成します。
make |
サンプルアプリケーションディレクトリ配下にあるすべてのファイルをWindows(R)クライアントへ転送します。その際、Windows(R)クライアントのサブディレクトリ配下の構成、およびディレクトリ名(大文字/小文字)は、Solaris/Linuxサーバと同一にする必要があります。
以下にftpを使用したときの例を示します。Windows(R)クライアントの格納先のフォルダ配下にODdemoフォルダを、ODdemoフォルダ配下にはcalculatorPackageフォルダをあらかじめ作成しておいてください。なお、Windows(R)クライアントへファイルを転送するときは、すべてのファイルについてネットワークASCIIで転送するように指定します。
ftp <Solaris/Linuxサーバ名> |
Javaライブラリ(ODjava4.jar)、アプリケーション格納フォルダに権限を設定します。
詳細については、“5.5.3 Javaライブラリに対する権限の設定”を参照してください。
<実行>
作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。
サーバにおいて、registar.shを実行してサンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。
register.sh |
exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。
exec-SV.sh & |
Windows(R)クライアントにおいて、ブラウザを起動します。エクスプローラから作業フォルダ配下のhtmlファイルをダブルクリックして、ブラウザを起動します。その後、入力画面から数値や文字を入力して“OK”ボタンをクリックし、結果を確認します。
サーバにおいて、stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。
stop-SV.sh |
unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。
unregister.sh |
“D.4.1.4 静的インタフェース/各種データ型(COBOL)”を参照してください。
サンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
USER-EXCEPTION: ODdemo_calculator_calculate |