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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)

D.3.1 静的インタフェース

   (1) 静的インタフェースのサンプルプログラムの実行例を説明します。

種別

フォルダ  (注1)

備考

静的インタフェース/各種データ型(C言語)

%OD_SAMPLES%\complex\samplelist.C\data\*\*_s, *_c

(注2)

静的インタフェース/各種データ型(C++言語)

%OD_SAMPLES%\complex\samplelist.C++\data\*\*_s, *_c

(注2)

静的インタフェース/各種データ型(Java言語)

%OD_SAMPLES%\complex\samplelist.Java\data\*

  

静的インタフェース/四則演算(C言語)

%OD_SAMPLES%\CalcSample\c_s, c_c

(注2)

静的インタフェース/四則演算(C++言語)

%OD_SAMPLES%\CalcSample\c++_s, c++_c

(注2)

静的インタフェース/四則演算(Java言語)

%OD_SAMPLES%\CalcSample\java

  

注1)
  ここで使用している環境変数は以下のとおりです。なお、Interstageのインストールフォルダはデフォルトです。

環境変数

OD_SAMPLES

C:\Interstage\ODWIN\src\sample

注2)
  フォルダ名の最後に_sの付くフォルダがサーバアプリケーションフォルダ、_cの付くフォルダがクライアントアプリケーションフォルダです。それぞれフォルダ名が一致する_s、_cフォルダの組み合わせで使用します。


D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)

<作成/サーバ>

Microsoft(R) Visual Studio(R)を使用する場合

  サーバアプリケーションの作成手順として、Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005を使用したときの実行例を以下に示します。

1. スケルトンの作成

  コマンドプロンプトを起動し、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、IDLコンパイルを実行して、スケルトンを作成します。

  IDLc simple.idl

2-a. サーバアプリケーションのビルドWindows Server(R) for Itanium-based Systemsの場合)

  サーバアプリケーションフォルダ一式をVisual Studio(R)がインストールされた環境にコピーします。この環境において、エクスプローラなどからソリューション(.sln)ファイルをダブルクリックしてVisual Studio(R)を起動し、以下の手順でビルドします。

  1. 起動されたVisual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「構成マネージャ」を選択し、「アクティブ ソリューション構成」で「Release」を選択します。また、「アクティブ ソリューション プラットフォーム」で「Itanium」を選択します。
      

  2. Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してサーバアプリケーションを作成します。
    ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
      

  その後、サーバアプリケーションフォルダ一式をInterstageがインストールされた環境にコピーします。

2-b. サーバアプリケーションのビルド(Windows Server(R) x64 Editionsの場合)

  エクスプローラなどからソリューション(.sln)ファイルをダブルクリックしてVisual Studio(R)を起動し、以下の手順でビルドします。

  1. 起動されたVisual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「構成マネージャ」を選択し、「アクティブ ソリューション構成」で「Release」を選択します。また、「アクティブ ソリューション プラットフォーム」で「x64」を選択します。
      

  2. Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してサーバアプリケーションを作成します。
    ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
      

Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003を使用する場合

  サーバアプリケーションの作成手順として、Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003を使用したときの実行例を以下に示します。

  本手順は、Windows Server(R) for Itanium-based Systemsのみ実行可能です。

1. スケルトンの作成

  「Microsoft Platform SDK Windows Server 2003 IA64-bit IE 6.0 RETAIL Build Environment」を起動し、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、IDLコンパイルを実行して、スケルトンを作成します。

  IDLc simple.idl

2. サーバアプリケーションのビルド

  makファイルに対してnmakeコマンドを実行して、サーバアプリケーションをビルドします。
  ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。

  nmake /f any_s.mak


<作成/クライアント>

Microsoft(R) Visual Studio(R)を使用する場合

  クライアントアプリケーションの作成手順として、Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005を使用したときの実行例を以下に示します。

1. スタブの作成

  コマンドプロンプトにおいて、上記で作成したサーバアプリケーションに対応したクライアントアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、IDLコンパイラを実行してスタブを作成します。

  IDLc simple.idl

2-a. クライアントアプリケーションのビルドWindows Server(R) for Itanium-based Systemsの場合)

  クライアントアプリケーションフォルダ一式をVisual Studio(R)がインストールされた環境にコピーします。この環境において、エクスプローラなどからソリューション(.sln)ファイルをダブルクリックしてVisual Studio(R)を起動し、以下の手順でビルドします。

  1. 起動されたVisual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「構成マネージャ」を選択し、「アクティブ ソリューション構成」で「Release」を選択します。また、「アクティブ ソリューション プラットフォーム」で「Itanium」を選択します。
      

  2. Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してサーバアプリケーションを作成します。
    ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
      

  その後、クライアントアプリケーションフォルダ一式をInterstageがインストールされた環境にコピーします。

2-b. クライアントアプリケーションのビルド(Windows Server(R) x64 Editionsの場合)

  エクスプローラなどからソリューション(.sln)ファイルをダブルクリックしてVisual Studio(R)を起動し、以下の手順でビルドします。

  1. 起動されたVisual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「構成マネージャ」を選択し、「アクティブ ソリューション構成」で「Release」を選択します。また、「アクティブ ソリューション プラットフォーム」で「x64」を選択します。
      

  2. Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してサーバアプリケーションを作成します。
    ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
      

Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003を使用する場合

  クライアントアプリケーションの作成手順として、Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003を使用したときの実行例を以下に示します。

  本手順は、Windows Server(R) for Itanium-based Systemsのみ実行可能です。

1. スタブの作成

  「Microsoft Platform SDK Windows Server 2003 IA64-bit IE 6.0 RETAIL Build Environment」において、クライアントアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、IDLコンパイルを実行して、スタブを作成します。

  IDLc simple.idl

2. クライアントアプリケーションのビルド

  makファイルに対してnmakeコマンドを実行して、クライアントアプリケーションをビルドします。
  ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。

  nmake /f any_c.mak


<実行>

  作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。

1. サーバアプリケーションの登録

  コマンドプロンプトにおいて、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、registar.batを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

  register.bat

2. サーバアプリケーションの起動

  exec-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

  start exec-SV.bat

3. クライアントアプリケーションの起動

  コマンドプロンプトにおいて、クライアントアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、exec-CL.batを実行して、クライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。入力を求められた場合、値を入力します。

  exec-CL.bat

4. サーバアプリケーションの終了

  コマンドプロンプトにおいて、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、stop-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

  stop-SV.bat

5. サーバアプリケーションの登録削除

  unregister.batを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

  unregister.bat


  各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
  サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合、“2. サーバアプリケーションの起動”においてexec-SV.batを使用せず、以下を実行します。

1. ワークユニット定義の修正

  simple.wuの以下の項目をインストール環境に合わせます。
  
    [Control Option]
      Path: インストールフォルダを修正します。
      Current Directory: カレントフォルダとして使用するフォルダ名に修正します。

2. ワークユニット定義の登録

  isaddwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を登録します。

  isaddwudef simple.wu

3. ワークユニットの起動

  isstartwuコマンドを実行して、ワークユニットを起動します。

  isstartwu ODSAMPLE

  また、“4. サーバアプリケーションの終了”においてstop-SV.batを使用せず、以下を実行します。

1. ワークユニットの停止

  isstopwuコマンドを実行して、ワークユニットを停止します。

  isstopwu ODSAMPLE

2. ワークユニット定義の削除

  isdelwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を削除します。

  isdelwudef ODSAMPLE


  exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

  ret = [10]
  env_check: invoke ODsample_exceptest_getinfo(20) fails
  exception-id = IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0
  :Detail [20] Count [3]


D.3.1.2 静的インタフェース/各種データ型(C++言語)

<作成/サーバ>

  “D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成/サーバ>を参照してください。
  ただし、スケルトンの作成では、以下を実行してください。

  IDLc -vcpp simple.idl


<作成/クライアント>

  “D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成/クライアント>を参照してください。
  ただし、スタブの作成では、以下を実行してください。

  IDLc -vcpp simple.idl


<実行>

  “D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<実行>を参照してください。


  各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
  サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。


  exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

  10
  NOT_FOUND exception raised!
  exception-id = IDL:ODsample/exceptest/NOTFOUND:1.0


D.3.1.3 静的インタフェース/各種データ型(Java言語)

<作成>

  サーバアプリケーションの作成手順を以下に示します。

1. 環境変数の設定

  コマンドプロンプトを起動し、環境変数CLASSPATHを設定します。

  set CLASSPATH=.;C:\Interstage\ODWIN\etc\Class\ODjava4.jar;%CLASSPATH%

)
  環境変数CLASSPATHは、インストール時にODjava4.jarが設定されます。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK, JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。

2. アプリケーションのコンパイル

  コマンドプロンプトにおいて、サンプルアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、make.batを実行してアプリケーションをコンパイルします。

  make.bat


<実行>

  “D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<実行>を参照してください。この際、上記の“環境変数の設定”を行ったコマンドプロンプトを使用してください。


  各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
  サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。
  ただし、simple.wuの修正は以下のように実施してください。
  
    [Control Option]
      Path: 使用するJDK, JREのバージョンに合わせてインストールフォルダを修正します。
      Current Directory: カレントフォルダとして使用するフォルダ名に修正します。

    [Application Program]
      CLASSPATH for Application: インストールフォルダを修正します。


D.3.1.4 静的インタフェース/四則演算(C言語)

  “D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。


  サンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

  env_check: ODdemo_calculator_calculate fails
  exception-id = IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0


D.3.1.5 静的インタフェース/四則演算(C++言語)

  “D.3.1.2 静的インタフェース/各種データ型(C++言語)”を参照してください。


  サンプルプログラムを実行すると、以下のようなメッセージが出力されますが、これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

  Exception raised!
  exception-id = IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0


D.3.1.6 静的インタフェース/四則演算(Java言語)

  クライアントマシン上では、Internet ExplorerにJBKプラグインをインストールしておいてください。

  また、四則演算(Java)では以下のいずれかをサーバアプリケーションとして使用します。

種別

フォルダ  (注1)

静的インタフェース/四則演算(C言語)

%OD_SAMPLES%\CalcSample\c_s

静的インタフェース/四則演算(C++言語)

%OD_SAMPLES%\CalcSample\c++_s

注1)
  ここで使用している環境変数は以下のとおりです。なお、Interstageのインストールフォルダはデフォルトです。

環境変数

OD_SAMPLES

C:\Interstage\ODWIN\src\sample


<作成/サーバ>

  D.3.1.4 静的インタフェース/四則演算(C言語)のアプリケーションを使用する場合は“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成/サーバ>を、D.3.1.5 静的インタフェース/四則演算(C++言語)のアプリケーションを使用する場合は“D.3.1.2 静的インタフェース/各種データ型(C++言語)”の<作成/サーバ>を参照してください。


<作成/クライアント>

  クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。

1. 環境変数の設定

  コマンドプロンプトを起動し、環境変数CLASSPATHを設定します。

  set CLASSPATH=.;C:\Interstage\ODWIN\etc\Class\ODjava4.jar;%CLASSPATH%

)
  環境変数CLASSPATHは、インストール時にODjava4.jarが設定されます。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK, JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。

2. スタブの作成(サーバマシン)

  サーバマシンにおいてコマンドプロンプトを起動し、サンプルアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、make.batを実行してJavaクライアントのためのスタブなどを作成します。

  make.bat

3. クライアントアプリケーションのコンパイル(サーバマシン)

  apl-compile.batを実行してJavaのソースをコンパイルします。

  apl-compile.bat

4. クライアントアプリケーションの配置(クライアントマシン)

  サンプルアプリケーションフォルダ配下にあるすべてのファイルをクライアントマシンの作業用フォルダ配下へコピーします(クライアントマシンへのコピーは、ファイル共有およびエクスプローラなどを利用して行ってください)。

5. 権限の設定(Windows(R)クライアント)

  Javaライブラリ(ODjava4.jar)、アプリケーション格納フォルダに権限を設定します。
  詳細については、“5.5.3 Javaライブラリに対する権限の設定”を参照してください。


<実行>

  作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。

1. サーバアプリケーションの登録(サーバマシン)

  サーバマシンのコマンドプロンプトにおいて、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、registar.batを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

  register.bat

2. サーバアプリケーションの起動(サーバマシン)

  exec-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

  start exec-SV.bat

3. クライアントアプリケーションの起動(クライアントマシン)

  クライアントマシンにおいてブラウザを起動します。エクスプローラから作業フォルダ配下のhtmlファイルをダブルクリックして、ブラウザを起動します。その後、入力画面から数値や文字を入力して“OK”ボタンをクリックし、結果を確認します。

4. サーバアプリケーションの終了(サーバマシン)

  サーバマシンのコマンドプロンプトにおいてstop-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

  stop-SV.bat

5. サーバアプリケーションの登録削除(サーバマシン)

  unregister.batを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

  unregister.bat