構造体型のバインディング名は、ネームコンポーネントのシーケンスです。そのため、設定および参照ともアプリケーションの処理を複雑にしています。ネーミングコンテキスト拡張インタフェース(NamingContextExtインタフェース)では、文字列表記のバインディング名のシンタックスと、文字列表記のバインディング名と構造体型のバインディング名を相互に変換するオペレーションを提供します(“9.6 バインディング名、URL、IOR間の変換”参照)。
文字列表記のバインディング名のシンタックスでは、文字'/', '.', '\'は特殊文字として扱われます。スラッシュ('/')はネームコンポーネントの区切り文字、ドット('.')は、idとkindフィールドの区切り文字、バックスラッシュ('\')は、エスケープキャラクタとなります(“9.4.2 文字列表記バインディング名のエスケープ機構”参照)。