ページの先頭行へ戻る
Interstage Information IntegratorV10.1.0 システム設計ガイド

6.2.9 ODBCの環境設定について(UNIXの場合)

Information IntegratorにODBCデータソースの定義を行い、データベースに接続できる状態にします。

6.2.9.1 ODBC設定ファイルの編集

以下の手順で、ODBC設定ファイルを編集してください。

  1. インストール時に、以下のディレクトリにODBC設定ファイルのサンプルが提供されます。

    /opt/FJSVifisv/sample/ifiodbcdm.ini

  2. サンプルを流用して、ODBC設定ファイルを編集します。ODBC設定ファイルのサンプルを任意のフォルダにコピーして、テキストエディタなどを利用して編集してください。

  3. 編集が完了したら、ODBC設定ファイルを以下に配置してください。

    /opt/FJSVifisv/lnk/ETC/ifiodbcdm.ini

注意

ODBC設定ファイルの配置はInformation Integratorサーバの停止中に実施してください。

6.2.9.2 ODBC設定ファイルの記述形式

ODBC設定ファイルに定義するパラメタの記述形式を以下に示します。

表6.7 ODBC設定ファイルの記述形式

記述規約

説明

文字コード

Information Integratorサーバの文字コードにあわせ、「SJIS」、「EUC」、「UTF8」のいずれかで記述してください。

1行の最大文字数

1023バイト

セクション名

行の先頭から[]で囲んで記述します。

キー名

行の先頭から記述します。

キー名ごとのパラメタ

「=」の後ろに記述します。

パラメタの記述

特に断りのない限り、以下の文字を使用してください。

  • 英字    :  A~Z(大文字)、a~z(小文字)、#、-、@、_(すべて半角文字)

  • 数字    :  0~9の半角数字

  • 英数字  :  英字および数字

  • 日本語  :  全角漢字、全角ひらがな、全角カタカナ、全角英字および全角数字の2バイト文字で構成される文字

ファイル名(パス)には、以下の文字を使用してください。

  • 英数字、半角空白、,、.、(、)、'、\、:、/

スペース/タブ

セクション名、キー名、パラメタ前後の連続する半角空白およびタブ文字は無視されます。

コメント

行頭に「;」または「#」を記述すると、その行はコメントとして扱われます。

改行

1つの定義を複数行にわたって記述することはできません。

なお、改行コードはUNIXでの標準(LFのみ)にしてください。

注意

セクション名、キー名、パラメタは、すべて大文字と小文字が区別されます。

6.2.9.3 ODBC設定ファイルのセクション名、キー名、パラメタ値

ODBC設定ファイルのセクション名、キー名、パラメタ値について、以下に示します。

表6.8 ODBC設定ファイルのキー名とパラメタ値

セクション名

キー名

説明

指定形式

記述の省略

MAIN

DSN_LIST

ODBCデータソース名(DSN)を指定します。

ODBCデータソース名を指定します(複数ある場合はカンマで区切って列挙します)。

  • 接続するデータベースがDB2の場合

    ODBCデータソース名は、データベース名を指定してください。

  • 接続するデータベースがDB2以外の場合

    利用可能なODBCデータソース名は、英数字のみです。

    「MAIN」はODBCデータソース名として使用できません。

ここで指定したODBCデータソース名については、ODBC設定ファイル内にODBCデータソース名のセクションを作成し、必要なキーを設定します。

省略不可

ODBCデータソース名

DESCRIPTION

ODBCデータソースの説明を記述します。

任意の説明を記述します。

省略可

DB

接続先のDB種別を指定します。

以下の形式で指定します。

ORACLE:Oracleの場合

DB2:DB2の場合

PostgreSQL:PostgreSQLの場合

OTHER:その他のデータベース(ODBC接続)の場合

省略不可

DRIVER

ODBCドライバの共用オブジェクト(so)ファイルを指定します。

指定するsoファイルについては、各ODBCドライバのマニュアルを参照してください。

省略不可

TNS

DB種別がOracleの場合のみTNS(Transparent Network Substrate)名を指定します。他のDB種の場合には、指定不要です。

Oracle上で定義したTNS名を指定します。

省略不可

CON_STR

DB種別がPostgreSQLの場合のみ接続文字列を指定します。他のDB種の場合には、指定不要です。

「パラメタ=パラメタ値;パラメタ=パラメタ値;…」の形式で指定します。以下すべてのパラメタに関する指定をセミコロンで区切って列挙します。

  • Server

    DBMSの動作するサーバ名

  • Port

    接続対象となるインスタンスのポート番号

  • Database

    利用するデータベース名

  • UID

    ユーザーID

  • PWD

    パスワード

省略不可


6.2.9.4 ODBC設定ファイルの記述例

ODBC設定ファイル(32ビット)の記述例を以下に示します。

#------------------------------------------------------------------------------
# Interstage Information Integrator
# ODBC initialize file (ifiodbcdm.ini)
#
# Copyright FUJITSU LIMITED 2010
#------------------------------------------------------------------------------
[MAIN]
DSN_LIST=DSN_Oracle11g,DB2DB,DSN_PostgreSQL

[DSN_Oracle11g]
DESCRIPTION=ODBC Data Source Name for Oracle 11g
DB=ORACLE
DRIVER=/opt/oracle/app/product/11.1.0/db_1/lib/libsqora.so.11.1
TNS=ORCL

[DB2DB]
DESCRIPTION=ODBC Data Source Name for DB2
DB=DB2
DRIVER=/opt/ibm/db2/V9.7/lib32/libdb2.so

[DSN_PostgreSQL]
DESCRIPTION=ODBC Data Source Name for PostgreSQL
DB=PostgreSQL
DRIVER=/usr/lib/psqlodbc.so
CON_STR=Server=localhost;Database=postgres;UID=postgres;PWD=postgres;Port=5432