Information IntegratorにODBCデータソースの定義を行い、データベースに接続できる状態にします。
以下の手順で、ODBC設定ファイルを編集してください。
インストール時に、以下のディレクトリにODBC設定ファイルのサンプルが提供されます。
/opt/FJSVifisv/sample/ifiodbcdm.ini |
サンプルを流用して、ODBC設定ファイルを編集します。ODBC設定ファイルのサンプルを任意のフォルダにコピーして、テキストエディタなどを利用して編集してください。
編集が完了したら、ODBC設定ファイルを以下に配置してください。
/opt/FJSVifisv/lnk/ETC/ifiodbcdm.ini |
注意
ODBC設定ファイルの配置はInformation Integratorサーバの停止中に実施してください。
ODBC設定ファイルに定義するパラメタの記述形式を以下に示します。
記述規約 | 説明 |
---|---|
文字コード | Information Integratorサーバの文字コードにあわせ、「SJIS」、「EUC」、「UTF8」のいずれかで記述してください。 |
1行の最大文字数 | 1023バイト |
セクション名 | 行の先頭から[]で囲んで記述します。 |
キー名 | 行の先頭から記述します。 |
キー名ごとのパラメタ | 「=」の後ろに記述します。 |
パラメタの記述 | 特に断りのない限り、以下の文字を使用してください。
ファイル名(パス)には、以下の文字を使用してください。
|
スペース/タブ | セクション名、キー名、パラメタ前後の連続する半角空白およびタブ文字は無視されます。 |
コメント | 行頭に「;」または「#」を記述すると、その行はコメントとして扱われます。 |
改行 | 1つの定義を複数行にわたって記述することはできません。 なお、改行コードはUNIXでの標準(LFのみ)にしてください。 |
注意
セクション名、キー名、パラメタは、すべて大文字と小文字が区別されます。
ODBC設定ファイルのセクション名、キー名、パラメタ値について、以下に示します。
セクション名 | キー名 | 説明 | 指定形式 | 記述の省略 |
---|---|---|---|---|
MAIN | DSN_LIST | ODBCデータソース名(DSN)を指定します。 | ODBCデータソース名を指定します(複数ある場合はカンマで区切って列挙します)。
ここで指定したODBCデータソース名については、ODBC設定ファイル内にODBCデータソース名のセクションを作成し、必要なキーを設定します。 | 省略不可 |
ODBCデータソース名 | DESCRIPTION | ODBCデータソースの説明を記述します。 | 任意の説明を記述します。 | 省略可 |
DB | 接続先のDB種別を指定します。 | 以下の形式で指定します。 ORACLE:Oracleの場合 DB2:DB2の場合 PostgreSQL:PostgreSQLの場合 OTHER:その他のデータベース(ODBC接続)の場合 | 省略不可 | |
DRIVER | ODBCドライバの共用オブジェクト(so)ファイルを指定します。 | 指定するsoファイルについては、各ODBCドライバのマニュアルを参照してください。 | 省略不可 | |
TNS | DB種別がOracleの場合のみTNS(Transparent Network Substrate)名を指定します。他のDB種の場合には、指定不要です。 | Oracle上で定義したTNS名を指定します。 | 省略不可 | |
CON_STR | DB種別がPostgreSQLの場合のみ接続文字列を指定します。他のDB種の場合には、指定不要です。 | 「パラメタ=パラメタ値;パラメタ=パラメタ値;…」の形式で指定します。以下すべてのパラメタに関する指定をセミコロンで区切って列挙します。
| 省略不可 |
ODBC設定ファイル(32ビット)の記述例を以下に示します。
#------------------------------------------------------------------------------ # Interstage Information Integrator # ODBC initialize file (ifiodbcdm.ini) # # Copyright FUJITSU LIMITED 2010 #------------------------------------------------------------------------------ [MAIN] DSN_LIST=DSN_Oracle11g,DB2DB,DSN_PostgreSQL [DSN_Oracle11g] DESCRIPTION=ODBC Data Source Name for Oracle 11g DB=ORACLE DRIVER=/opt/oracle/app/product/11.1.0/db_1/lib/libsqora.so.11.1 TNS=ORCL [DB2DB] DESCRIPTION=ODBC Data Source Name for DB2 DB=DB2 DRIVER=/opt/ibm/db2/V9.7/lib32/libdb2.so [DSN_PostgreSQL] DESCRIPTION=ODBC Data Source Name for PostgreSQL DB=PostgreSQL DRIVER=/usr/lib/psqlodbc.so CON_STR=Server=localhost;Database=postgres;UID=postgres;PWD=postgres;Port=5432 |