Information Integratorでは、収集元システムからデータ収集で収集したファイルや、データベースのデータを、Information Integratorサーバ内に保持します。この保持する領域を「データボックス」と呼びます。
データボックスに格納されたデータは、次の処理に利用された時点で、「抽出済み」となり、一定期間経過したものから、自動で削除されます。(この期間は、指定可能です。)
図1.24 データ管理のイメージ
リカバリポイント
処理プロセスの実行中に、異常検出0した場合、処理プロセスを再実行することで、業務をリカバリする必要がありますが、再実行を処理の途中で開始できるように、チェックポイントがあります。このチェックポイントを「リカバリポイント」と呼びます。
リカバリポイントとは、データ収集完了時の処理結果状態ならびにデータ配付前の処理結果状態を保持した状態を指します。
再実行を依頼された場合には、異常が発生した処理の直前のリカバリポイント(データ収集完了時点または、データ配付前の時点)までの処理をスキップして、処理することで、効率的なリカバリができます。
図1.25 リカバリポイントのイメージ
ポイント
複数のデータ配付処理が存在する処理プロセスのリカバリについて
以下のように、複数のデータ配付処理が存在する処理プロセスでは、データ配付前の処理がすべて完了するまで各データ配付処理の開始を待ち合わせます。
これにより、いずれかのデータ配付処理で異常が発生した場合、異常が発生した処理の直前のリカバリポイント(データ配付前の時点)からリカバリを行うことができます。
図1.26 配付処理の待ち合わせ