ここでは、管理対象サーバが起動しない場合のトラブルシューティングについて説明します。
HBA address renameを使用している場合
本製品でサーバのHBAにWWNを設定した値は、サーバの電源再投入時に、マネージャからの制御でサーバのHBAにWWNが設定されています。
管理サーバ異常時には、HBA address rename設定サービスでサーバのHBAのWWNが設定されます。
以下の手順で、確認と対処を行ってください。
直前にサーバを交換した場合は、以下を確認します。
サーバ交換後のハードウェア情報の再設定が行われており、正常終了しているか確認します。
詳細については、「9.3 ハードウェア情報の再設定」を参照してください。
ストレージ環境を確認します。
HBA address renameで設定したWWNを利用してサーバとストレージのデバイスのアクセスパスを確認します。アクセスパスが設定されていない場合は設定します。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「3.7 ストレージ環境の設定」を参照してください。
マネージャの起動状態を確認します。
マネージャの起動状態の確認方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.1 マネージャ」を参照してください。
マネージャの起動状態に応じて、以下のどちらかの対処を行います。
マネージャが起動されていない場合
マネージャを起動します。
サーバの故障などが原因で、マネージャが起動できない場合は、手順5.を行ったあと、サーバの復旧を行います。
マネージャが起動されている場合
マネージャの起動のタイミングが原因で、マネージャから管理対象サーバの制御に失敗した可能性があるため、管理対象サーバを再起動します。
マネージャが起動されていても、管理LANで利用しているNIC1のLAN、LANスイッチが故障している場合は管理対象サーバが起動しません。手順5.を行ったあと、LANの復旧を行います。
HBA address rename設定サービスの起動状態を確認します。
HBA address rename設定サービス用サーバで、本サービスの起動状態を確認します。
本サービスを設定したサーバが起動されていない場合は、起動します。そのあと、管理対象サーバを起動します。
このとき、管理サーバと最終同期した状態でサーバのHBAのWWNが設定されます。
管理対象サーバのコンソールを確認します。
管理対象サーバのコンソール画面から、起動処理が正常終了しているか確認します。
エラーメッセージが出力されている場合は、「ServerView Resource Coordinator VE メッセージ集」の該当するメッセージIDの対処を行ってください。
管理対象サーバがPRIMERGY BXシリーズ以外の場合、管理対象サーバの登録時に設定したMACアドレスが正しいか確認します。設定が誤っている場合は、ハードウェア情報を再設定します。
設定されているMACアドレスは、物理サーバのリソース詳細で確認できます。
確認方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「2.5.2 リソース詳細」を参照してください。
以下のネットワーク環境を確認します。
管理サーバと管理対象サーバ間の通信ができるか
管理対象サーバと同一ネットワークでDHCPサーバまたはPXEサーバが動作していないか
管理サーバと管理対象サーバが異なるサブネットに属する場合、ルータのDHCPリレーエージェントが正しく設定されているか
VIOMを利用している場合
VIOM上でサーバのHBAに設定されたWWNや、NICに設定されたMACアドレス、ブート設定、ネットワーク設定を確認します。
VIOMのクライントを開き、管理対象サーバに設定されたサーバプロファイルの設定が正しいか確認します。
ストレージ環境を確認します。
サーバのHBAに設定されたWWNや、NICに設定されたMACアドレス、ブート設定が正しいストレージ装置とボリュームにアクセスできるか確認します。設定されていない場合は、正しいアクセスパスを設定します。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「3.7 ストレージ環境の設定」を参照してください。