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ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド

6.1.7 管理LANサブネットの登録【Windows】

ここでは、管理LANサブネットの登録について説明します。

管理LANサブネットを登録することで、管理LANと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理できます。

以下の手順で、管理LANサブネットを登録します。

  1. RCコンソールのメニューで[設定]-[管理LANサブネット]を選択します。

    [管理LANサブネット]ダイアログが表示されます。

  2. [管理LANサブネット]ダイアログで<登録>ボタンをクリックします。

    [管理LANサブネットの登録]ダイアログが表示されます。

  3. [管理LANサブネットの登録]ダイアログで以下の項目を設定します。

    サブネット名

    登録するサブネット名を設定します。
    先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を入力します。

    ネットワークアドレス

    管理LANとして使用するサブネットのネットワークアドレスを設定します。
    ネットワークアドレスとして有効な値を入力します。

    サブネットマスク

    サブネットマスクとして有効な値を設定します。

    ゲートウェイ

    管理サーバの管理LANと通信するためのゲートウェイを設定します。

  4. <OK>ボタンをクリックします。

参考

初めて管理LANサブネットを登録した場合、本製品の簡易DHCPサービスをWindows標準のDHCP Serverに変更します。
また、本製品でWindows標準のDHCP Serverを専有します。

注意

  • 管理LANと異なるサブネットに属する管理対象サーバと管理サーバが通信できるように、管理LANサブネットごとにネットワークの設定が必要です。
    ネットワークの設定については、「3.6 ネットワーク環境の設定」を参照してください。

  • 初めて管理LANサブネットを登録する際に、マネージャをクラスタで運用している場合、「マネージャをクラスタで運用している場合の設定」を行ってください。


マネージャをクラスタで運用している場合の設定

以下の設定は、初めて管理LANサブネットを登録する場合だけ必要です。

参考

すでに管理LANサブネットを登録している環境にクラスタシステムを導入する場合は、手順5.~10.と、手順13.を行ってください。

  1. 共有ディスクをプライマリノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]- [1 - ノードノード名 に移動]を選択します。
    ノード名には、プライマリノードの名前が表示されます。

  2. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"の以下のサービスからレジストリのレプリケーションを削除します。

    以下の表に従ってリソースのレジストリのレプリケーションを削除します。

    • x64の場合

      削除対象のリソース

      レジストリキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

    • x86の場合

      削除対象のリソース

      レジストリキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

    上記のリソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される"RC-manager の概要"の"その他のリソース"の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブに表示される"ルート レジストリ キー"から、上記のレジストリキーを選択し、<削除(R)>ボタンをクリックします。"ルート レジストリ キー"からレジストリキーが削除されます。
      2つ目のレジストリキーを削除する場合は、手順b.を繰り返します。

    3. レジストリキーの削除が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    4. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  3. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"の以下のサービスをオフラインにします。

    • Deployment Service

    • TFTP Service

    • PXE Services

  4. 管理LANサブネットを登録します。

  5. プライマリノードで、マネージャの共有ディスクをオンラインに、その他のクラスタリソースはすべてオフラインにします。

  6. Windowsのコントロール パネルで"管理ツール"から"サービス"を開き、[サービス]画面で、DHCP Serverサービスのスタートアップの種類を"手動"に設定します。

  7. [サービス]画面で、DHCP Serverサービスを停止します。

  8. エクスプローラで、プライマリノードのローカルディスクにある以下のフォルダを共有ディスクのフォルダ配下にコピーします。

    ローカルディスク(コピー元)

    共有ディスク(コピー先)

    %SystemRoot%\System32\dhcp

    ドライブ名:\Rcoordinator\dhcp

    CドライブにOSがインストールされている場合、%SystemRoot%はC:\Windowsになります。

  9. 共有ディスクにコピーしたDHCP Server用のフォルダのアクセス権を設定します。プライマリノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

    >cacls ドライブ名:\RCoordinator\dhcp /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "NT SERVICE\DHCPServer:F" <RETURN>

  10. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"にDHCP Serverを追加します。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[その他のリソース(M)]-[1 - DHCP サービス の追加]を選択します。
      画面中央の"RC-manager の概要"の"DHCP サービス"に"新規 DHCP サービス"が作成されます。

    2. "新規 DHCP サービス"を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
      [新規 DHCP サービスのプロパティ]画面が表示されます。

    3. [全般]タブの"リソース名(N)"を変更し、以下の表に従ってパスを設定します。

      項目

      設定する値

      データベースのパス

      ドライブ名:\Rcoordinator\dhcp\

      監査ファイルのパス

      ドライブ名:\Rcoordinator\dhcp\

      パックアップパス

      ドライブ名:\Rcoordinator\dhcp\backup\

      設定後、<適用(A)>ボタンをクリックします。

      以降、"リソース名(N)"を"DHCP Server"と設定したものとして説明します。

    4. [依存関係]タブの"リソース"に以下の名前を選択し、"AND/OR"にANDを選択して、<適用(A)>ボタンをクリックします。

      • 共有ディスク

      • ネットワーク名

      • 管理LANの'IPアドレス'

    5. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックします。

  11. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"の以下のサービスからレジストリのレプリケーションを設定します。

    手順2.の表に従ってリソースのレジストリのレプリケーションを設定します。

    リソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される"RC-manager の概要"の"その他のリソース"の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブの<追加(D)>ボタンをクリックします。
      [レジストリ キー]画面が表示されます。

    3. "ルート レジストリ キー(R)"に上記のレジストリキーを設定し、<OK>ボタンをクリックします。

      2つ目のレジストリキーを設定する場合は、手順b.~c.を繰り返します。

    4. レジストリキーの設定が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    5. 設定が適用されたら<OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  12. マネージャ用の"サービスまたはアプリケーション"配下のリソースの依存関係を設定します。

    以下の表に従ってリソースの依存関係を設定します。

    すでに設定されているリソースがある場合は、"AND/OR"にANDを選択し、依存するリソースを追加してください。

    設定対象のリソース

    依存するリソース

    PXE Services

    DHCP Server

  13. マネージャを起動します。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。